褒めすぎはダメ? 夫を完璧な“イクメン”に育て上げるコツ4つ
育児よりイクメン育てのほうに苦労し、「少し遠回りをしてしまった」と笑うAさんは、「自信も大切だけど謙虚さもないと」と。
確かに、育児に完成も終わりもありません。ハンパな自信は邪魔になるばかり なのかもしれません。
●イクメンには家族単位のご褒美を
Gさん(50代)のご主人はイギリス人ですが、日系企業にお勤めで日本文化に馴染みが深く日本語も堪能です。
夫婦仲は人も羨やむほどで、二人で世界中を旅行するのを趣味にしていました。
第一子が生まれた後、Gさんの夫は子育てには最初から協力的だったものの、あくまで週末イクメンに過ぎなかったそうです。
さらには、妻の時間のほとんどを子どもに取られてしまうこと、自分の週末を丸々育児にあてる見返りとして、お小遣いのアップや好きなお酒の購入などを“おねだり”してきたとか。
そこでGさんは考えました。
「一緒に育児をして、一緒に旅行に行きましょう。どれも一緒に楽しむの」。
Gさんと夫は、実際に家族旅行の計画を立て、生後6か月未満の子連れで10日間のバカンスを楽しんだそうです。
それもこれも、「一緒に」の言葉 につられた夫が頑張ってくれたおかげ。
第二子のときには、夫自ら3か月の育児休暇を取得して子どもが新生児のときから育児に参加し、育児休暇が終わる前には家族4人でバカンスを楽しんだそうです。
●イクメンに対する家族の理解を得ること
「夫自身は育児休暇取得をOKしてくれたけど、夫の両親の反対にあった」というのは、Hさん(30代)。
20歳になったばかりで第一子の出産を控えていたHさんは、不安から夫に産後しばらく一緒に育児をしてほしいと懇願しました。
夫はそれを了解し、1か月程度の育児休暇を計画していました。
ところが、それを聞いた夫の両親が猛反発した といいます。
「まさかそんなに怒られるとは思わなかった」というHさんは、「かといって、どうしても夫にそばにいてほしかったから譲れなかった」ため、出産までの半年間、夫の両親を懸命に説得したそうです。
「夫は気にするなと言ってくれたけど、反対する人が一人でもいれば、せっかくの夫の決断が彼の中でマイナスとして残ってしまうかも」という彼女の思惑は、夫を良きイクメンに育てる結果に結びつきました。渋々ながらも両親の了承を取りつけ、産後1か月のあいだ夫婦で子どもを大切に育てたHさん。