孤独なママは要注意!? アルコール依存症に陥りやすい女性の特徴と対策
気付いたころにはもう遅く、身体的にも精神的にも依存してしまっているというケースが多いですね』
●女性は男性よりずっと発症しやすい
最後にY医師が挙げたのは性別による違いです。男性と女性、アルコール依存症になりやすいのはどちらなのでしょうか。
『性別で比較すると、女性の方がよりアルコール依存症になりやすい ことが分かっています。
男性がアルコール依存症になるまでには飲酒が習慣化してから10年〜20年程度掛かるのに対し、女性の場合は6年〜9年。約半分の期間で依存症になってしまうのです』
これは、体脂肪の量や肝機能、ホルモンバランスなどの影響によるとのこと。
また、家にいる時間が長いことや、台所で調理する機会が多いことなども、女性が飲酒にハマっていくきっかけになるそうです。
●酒に依存しないために! 覚えておきたい“HALTの法則”
最後に、酒に依存しないためにはどのようなことに注意すべきなのかをY医師に教えてもらいました。
『“HALTの法則 ”というものがあります。
これは既に依存症になってしまった患者の再飲酒を防ぐために提唱されているものですが、発症防止のためにも役に立つ考え方です。
この法則では、酒を飲みたくなるときを
・空腹のとき(Hungry)
・怒りがたまっているとき(Angry)
・寂しいとき(Lonely)
・疲れたとき(Tired)
の4つだとしています。その頭文字を取って“HALTの法則”と呼んでいるのです。
並べてみればお分かりでしょうが、空腹、怒り、孤独、疲労、これらは全てお酒では解決できませんよね。
お腹がすいたら酒ではなく食べ物を口にすること 。疲れたらしっかりと休息すること。怒りや孤独も、可能な限り問題を直接解決したほうがいいはずです。
酒量が多くなりがちな人は、酒に手を伸ばす前に自分がこれら4つの状態にないかどうかワンクッション置いて考えてみてください。
それだけで、かなりの効果があるはずです』
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いかがでしたか?
今回のインタビューで分かりましたが、家事、育児のストレスや閉塞感から逃れるために思わず酒に手を出して、そのまま依存症になってしまうママたちのケースはとても多いのだそうです。お酒は量だけでなく、タイミングや飲みかたなどにくれぐれも注意。そして、“HALT”のいずれかの状態にあるときは、アルコール以外の解決方法を選べるようにしたいものですね。
●文/パピマミ編集部