ブスだから!? いい歳して独身なわが子に「結婚しろ」と言えない親の本音
さらに実家に引き止めるもう一つの理由として、夫婦関係の冷え込みが挙げられます。
熟年離婚寸前の夫婦が、二人をつなぐ唯一の存在である子どもを実家に引き止めておくことで、自分たちの関係も保っている……というパターンです。
こういった“実家から出てほしくない”系の親は、無意識のうちに自分の子どもから結婚を遠ざけるように働きかけるため、子どものほうもなかなか結婚のほうに意識が向きません 。
●(2)良好な関係を崩したくない
『娘とは昔から友達のような関係を築いてきました。なんでも話せる仲だし、親友みたいな存在です。でも、唯一結婚の話を出すときだけ不機嫌になります。娘との良好な関係をなるべく崩したくない ので、結婚の話題を避けています』(50代女性/31歳娘のママ)
『長男と長女はもう結婚して家を出ているのですが、末っ子の息子だけはいまだに未婚で実家です。派遣労働で収入が低く、相手を見つけづらいのだとは思いますが、正直早く結婚してほしいです。
でも結婚の話をすると息子は別人のように怒り狂う ので、怖くて言いだせません』(60代女性/32歳息子のママ)
30歳を越えると、子どものほうも「結婚」というキーワードに敏感になっています。
本人も「早く結婚したい」とは思っているのですが、それを親に指摘されると不機嫌になったり反発したりしてしまいます。深く自覚している人ほどそういう態度を取ってしまうのです。
これまで良好な関係を築いてきた親にしてみれば、そういう態度を取られたことにショックを感じます。
本当は早く結婚してほしいけど、関係が崩れそうだから言いだせない……そんなジレンマに苦しんでいる 親は少なくないようです。
●(3)ブサイクに産んだから
『あまり人には言えない話なんですが、うちの娘は客観的に見てかなりブサイクなようです。親にとってはかわいい限りなんですが、本人からは何回も「なんでこんなブスに産んだの!?」 の叱られています……ブサイクに産んだのは私だし、結婚しろなんて言いだせません』(50代女性/28歳女性)
変わり種ですが、こういった意見もありました。これは結構切実なエピソードですね……。
でも、人生は与えられたカードで勝負するしかありません。なんでこんな弱い手札なんだ……と嘆いていても一生勝負には勝てないからです。
しかもブサイクに産んだのも、産まれたのも、誰の責任でもありません。