今年の目標を立てよう!の前に。知っておきたい「成長につながる目標」を立てるために"やるべきこと"
「ToDoリストは、これをやらなくてはいけないという発想で書くことが多い。そうすると息苦しさを感じてしまう人もいると思うんです。リストを作ったけど、実際にできていないから、自分を認めてあげられない。そうなると、ストレスがたまりますよね。でも、To Feelリストはポジティブな感情も、ネガティブな感情も含め、自分がどんな感情を味わったかを知ることが大事なこと。それを確認することで、今後に役立てることができるのです」
ハーバード大学の意思決定センター(Harvard Decision Science Lab)の研究によれば、人間にはポジティブ、ネガティブを合わせ、次のような12個の感情があるそうです。
<ポジティブな感情>
「幸せ」「誇り」「安心」「感謝」「希望」「驚き」
<ネガティブな感情>
「怒り」「イライラ」「悲しみ」「恥じ」「罪」「不安(恐怖)」
この12の感情を去年、どれだけ味わったのかを思い返してみましょう。あまり感じたことのない感情があったとすれば、今年はそれを味わうような行動を起こしてみることで人としての幅や深みを広げることができます。
例えば藤代さんの場合は「恥」を感じる機会が少なかったそうです。
「つまり、恥をかくような場所に行っていない。安心できる場所ばかりに身を置いて、チャレンジしていないなと気付かされました。ですので、いつも自分が行かない場所に行って、恥をかきたいなと思いました。人間として豊かになるためには、ポジティブだけでなく、ネガティブな感情も味わったほうがいいと思っているのです。ひとつの感情をシャットダウンすると他の感情も感じづらくなってしまう。怒ることを止めれば、喜ぶことや感謝の想いも減ってくるんです」
そうした感情の振り返りだけではなく、いろんな視点で1年を振り返ることが大事だと藤代さんは言います。
「サッカーのことはもちろん、学校のこと、社会とのつながり、お金の使い方、おじいちゃん、おばあちゃんとの関わり方など、様々なシーンを思い返しながら、自分自身の成長を感じられる振り返りができたらいいかなと思います」
■成果だけでなく、成長の過程を評価する振り返りを
(結果だけでなく、努力の内容など過程に目を向けましょう)
その際のポイントとして、親は聞くだけではなく、自分の体験談も話してあげること。
「私はこうだったけど、あなたはどうだった?というように、一緒になって話すことで、子どもも積極的に、振り返りたくなるはずです」