子育て情報『「キレないようにしよう」では直らない、キレるコーチが感情を抑えられない理由』

2020年1月30日 16:07

「キレないようにしよう」では直らない、キレるコーチが感情を抑えられない理由

サッカークラブや各種スポーツ団体を対象に「スポーツマンのこころ」と銘打つ講義で、一流アスリートになるための心得を伝え続ける岐阜協立大学経営学部教授の高橋正紀先生。ドイツ・ケルン体育大学留学時代から十数年かけ、独自のメソッドを構築してきました。

聴講者はすでに6万人超。その多くが、成長するために必要なメンタルの本質を理解したと実感しています。

目次

・トップ選手だった益子直美さんが「怒らない指導」をする意義
・暴言続きの明石市長に見る事例「大義」がないから変われない
・教え子は久保建英レベルじゃないから怒らないと伸びない?


高橋先生はまた、「スポーツマンのこころ」の効果を数値化し証明したスポーツ精神医学の論文で医学博士号を取得しています。いわば、医学の世界で証明された、世界と戦える「こころの育成法」なのです。

日本では今、「サッカーを楽しませてと言われるが、それだけで強くなるのか」と不安を覚えたり、「サッカーは教えられるが、精神的な部分を育てるのが難しい」と悩む指導者は少なくありません。

根性論が通用しなくなった時代、子どもたちの「こころの成長ベクトル」をどこへ、どのように伸ばすか。「こころを育てる」たくさんのヒントがここにあります。
(監修/高橋正紀構成・文/「スポーツマンのこころ推進委員会」)

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「キレないようにしよう」では直らない、キレるコーチが感情を抑えられない理由

(写真は少年サッカーのイメージです)

■トップ選手だった益子直美さんが「怒らない指導」をする意義

バレーボール女子日本代表だった益子直美さんが、「監督は選手を怒ってはいけない」という小学生の大会を長年開催しています。昨年サカイクでも紹介されていたので、みなさんはよくご存知だと思います。

彼女の取り組みは、最近テレビでも取り上げられていました。

「そこ、もっと足動かして!」などと何度も強い口調で選手にげきを飛ばしていた監督さんは、益子さんから「いま、怒りましたね」と言われ、✕入りのマスクをつけさせられます。
ご本人は「いや、アドバイスなんだけど」と頭をかいています。

元代表選手がこのような活動をするのはとてもいいことです。

多くの元オリンピアンは、自分たちが暴力や暴言で圧迫されたから成功したと感じているので、昨今の暴力根絶の動きには懐疑的です。

「厳しくしないと勝てないだろう」と思っています。

ですが、益子さんたちは「それはやめましょう」と呼びかけている。成功した彼女、彼らが発言してもらえると、非常に説得力があります。私が期待していた切り口です。

それに、コーチたちは、指摘されるのが益子さんだから耳を傾けるのだろうなあと思います。

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