2020年6月19日 12:00
足元の技術はあるけど勝負のタイミングで判断できない。判断力をつけるためには何をすればいい?
とみなさんおっしゃっていました。認知、判断、行動の順番で教えていく。こういう練習に変えたい、と。私は「このクラブがそうなったとしたら、きっと日本初なので頑張ってください」と伝えました。
しかしながら、映像を見た後に「こんなに我慢できないなあ」とひとりの方がつぶやかれました。正直な感想だと思います。
「そうなんですよ。ビジャレアルのコーチたちも、答えを言いたくて仕方がない。
でも、我慢している。答えを言ってしまったら、子どものためにならないと考えているんですよ」と私は話しました。
佐伯さんの映像も、3年かけて彼らがいいコーチであろうと葛藤と闘って成し遂げた映像なのです。
判断力を養うためには、子ども達への問い掛けを増やすことを実践してみてください。
池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
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