子育て情報『練習中もマスクさせるのは間違い? 正しく知りたい感染症対策 -サッカー編-』

練習中もマスクさせるのは間違い? 正しく知りたい感染症対策 -サッカー編-

■コーチはその都度、言って聞かせよう

マスク、手指消毒、食事中の会話を控えるといった対策は、時間の経過とともに忘れてしまうことがあります。口うるさく言うと、選手たちに嫌がられるかもしれませんが、マスク着用、手指消毒ができていないときは、その都度、言って聞かせるようにしましょう。合宿中の食堂でマスクをつけずに食べ物を取りに来た選手には「マスクをしよう」や、物に触る前は「手指消毒しよう」などと注意をうながすこと。習慣になるまで、言い続けると良いと思います。


■保護者はマスクを着用し、距離をとって観戦しよう

サッカーを観戦する時は、保護者はマスクをして、他の人と距離をとって見ましょう。マスクをつけた状態であれば会話しても良いですが、大声で長時間話さないなど、普段の生活と同じように意識をしましょう。

■選手は自分の身体を良く知ることが大事

新型コロナウイルスの流行は、いつ終わりを迎えるか、わかりません。ネガティブにとらえることは簡単ですが、「自分の体調としっかり向き合う良い機会だ」などとポジティブに考えることもできます。これまでの人生で、ここまで体調や感染症に気をつけて暮らした経験はないと思います。自分の身体を知ることは、トップアスリートになるためにはとても大切なこと。体調管理は習慣なので、日々体温を測ったり、手指消毒をしたり、バランスの良い食事をとってよく眠ることなどに取り組んでおくと、大人になっても継続することができます。

「どうすれば、元気で過ごすことができるか?に目を向けて、日々を過ごしてもらえたらいいのでは。
そして将来、大人になったときに、常に良いコンディションで活躍できるサッカー選手になってほしいと思います」と土肥先生はアドバイスをくれました。

良い選手になるだけでなく、サッカーを思い切り楽しむためにも、自分の身体を良く知りコンディションを整えることは大事なことです。みなさんもぜひ実践してみてください。

練習中もマスクさせるのは間違い? 正しく知りたい感染症対策 -サッカー編-

土肥美智子(どひ・みちこ)
国立スポーツ科学センタースポーツメディカルセンター副主任研究員。医学博士。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。

千葉大学医学部卒業。医師国家試験合格後からスポーツドクターを目指す。
放射線診断学専門医として大学病院に勤務するかたわら、スポーツドクターとして主にサッカーの仕事に携わる。2006年より国立スポーツ科学センターに籍を置き、スポーツドクターに専念。

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