ベテランコーチも呆れるほど集中力が続かない子どもたちを集中させるにはどうしたらいいか教えて
今の時代に合った指導とは何なのか?そんなことをぜひ勉強してください。
声かけの仕方も、変えてみましょう。例えば「真面目にやれ」ではなく「ふざけてると勝てないぞ~」などと言うと、子どもは全員勝ちたいので真剣に取り組もうとします。
そもそも怒鳴ったり、厳しく言うことで、人の心が動くことはありません。子どもたち自らが「やりたい!」と思わない限り、集中しません。その意欲を引き出すために、楽しいことや勝ち負けのある練習を用意してあげましょう。
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Jクラブの外国人監督に指摘された日本の育成現場の問題
■日本の指導者はいまだに質より量の信仰が根強い
(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)
ご相談者様が選手だったころの指導者は、怒鳴ったり、罰を与えたりする方も多かったと思います。
このようなことは連鎖します。そのため、同じことを繰り返していると考えられます。ここを転換しなくてはいけません。
あまりピンと来ないかもしれませんが、相手が子どもだから何かを無理やりやらせる、大声で怒鳴って威嚇してやらせる、といった行動は、実は人権無視、人権侵害なので、今後は人権意識を持ってほしいと思います。
先日、サッカー雑誌で、J2のアルビレックス新潟アルベルト・プッチ・オルトネダ監督が、日本の育成の問題を挙げていました。
「日本の指導者はいまだに、時間をかけて練習すると上手くなると思っている。量より質が当たり前なのに、いまだに質より量の信仰が根強い」
日本に来てまだ何年しか経っていない彼が、そんなことを言うのです。ぜひ、量より質を高める努力を続けてください。
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池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)