子育て情報『サッカー経験者だが感覚でやってきたので教え方がわからない。U-8からU-12年代は何から教えればいい?』

サッカー経験者だが感覚でやってきたので教え方がわからない。U-8からU-12年代は何から教えればいい?

海外の試合を多く見ることで、子どもも大人もサッカーの認知力が高まります。

■池上さんが実際に行っている指導法

では、実際に私がどう指導しているかをお伝えしましょう。

先日は、私が運営する「IKOアカデミーFC」の子どもたちに、ポジションの理解をしてもらいました。

例えば、右のサイドバック。「君のポジションここだよ」と言ったら、自分たちのゴールに向かって右側を守る役割があります。ところが左に行ってしまうことがあります。そのときは周りが気づいて声をかけてあげたり、自分で気づいてポジションを修正することが必要です。右を守る人はしっかり右を。
センターバックは真ん中を守る。この基本的なきまりを、最初の入り口で伝えてください。

そこから「守備の人でも、チャンスのときは攻めていいんだよ」と発展させていくことです。「あまり決めつけてしまうと、ディフェンスの子が攻めなくなるのでは?」という質問を講習会でも受けます。

しかし、絶対やらなければならない基本を忘れないよう指導する必要があります。そのなかで、ポジションを変わりながら、役割を果たすことができるようになります。

■日本の子が圧倒的に不足している「経験」とは

練習していくと、子どもたちから「バランス」という声が出てきました。ほかにも「おまえ、右バックだろ。
戻れ!」とコーチングができてきます。一方、攻撃になると、ボールをコントロールしてつなげる状態だったのにドカンと蹴ってしまった子どもに対し、「空いてるやつ、いたよ。つなごうよ」とコーチングできます。

ぜひ、子どもも大人も海外の試合をたくさんみてください。

「攻撃のとき、選手はどうしてる?」「守備のときは?」「フォワードも下がってきて守ってるよね?」と子どもの認知を刺激してください。攻撃のポジションにいる子は、守備の意識がほとんどありません。

指導者も、1対1になったらドリブルで抜き去ってシュートを打てと教えてしまいます。フリーの味方を見つけたり、数的優位の状態に気づいてパス交換をして崩すトライをしないので、ジュニアの6年間でそういった経験が圧倒的に不足しています。

■久保建英選手が安定的に起用されないのは、日本での指導が原因!?

アルビレックス新潟を率いるスペイン人のアルベルト・プッチ・オルトネダ監督は、バルセロナでアカデミーコーチやダイレクターを務めています。10歳だった久保建英選手に入団許可を出した彼は、現在の久保選手について「ボールを持たないときのプレーに課題があるから、(スペインで)

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