決してエリートではなかった日本代表遠藤航が明かす、大きな夢や目標をかなえるために必要な「考え方」
そしてシーズン半ばに、初先発のチャンスが回ってきた。今思えば、人生でいちばん大切な試合になった。
■もしだめでも、またゼロからやればいいだけ
与えられたチャンスで結果を出す。
その意味では、僕にとってすごく重要な試合だ。アンカーとして力を出し切り、チームの零封勝利に貢献できた90分間、特別に緊張したりはしなかった。やるだけのことをやって準備してきたという自信があった。それに、もしだめでも、またゼロからやればいいだけ。
考えてみたら、子どものころからその繰り返しだった。
小学校のときも、中学校の部活でも、ユースでも。
自分より上手い選手が活躍しているのを見れば、「どうすれば俺も?」と考えたし、「なら、今の自分はこれをやるべきだ」と、逆算していた。
■好きだから続けたい、だからやるべきことをやる
プロのサッカー選手になりたい。
そのために、できる範囲でまず何をすべきなのか。そう考え、もう少し頑張れば超えられそうなハードルを自分で用意しては、1つずつクリアしてきた。
好きだから続けたい。
楽しいから続けられる。
続ければ、もっと楽しくなる。
楽しみ続けること。これが基本。
続けるためにやるべきことを考える。
やるべきことをやる。
すごくシンプルだ。
でも、その繰り返しが、校庭からドイツのメルセデス・ベンツ・アレーナに僕を連れてきてくれた。
この本には、僕がプロサッカー選手になるために大切にしてきたことや、実行してきたさまざまなステップがつまっている。
どれも特別なことじゃないかもしれないけど、夢や目標を叶えるための何かのヒントになってくれたらいいなと思う。
強豪中学で寮生活の息子がサッカーやめたいと言い出したが、続けて欲しいです問題