サッカーを「習い事」にしてはいけない。サッカーで子どもを伸ばす親のスタンスとは
試合中、コーチがどんな声掛けをしているか、どんな振る舞いをしているか見てください。
偉そうにふんぞり返って、子どもたちにコーチングとは程遠い怒号が聞こえてきたら要注意かもしれません。
もちろん時には厳しさも大事です。でも、試合での指導者の態度は見極める上で参考になると思います。
■信じて任せること、先回りして教えてしまうことで失ってしまうもの
チームに子どもを預けたら、親御さんは余計な口を出さないことです。
子どもに「もっと練習しなきゃ」とか「なんでシュートしないんだ」など、余計な口を出して気持ちを壊さないようにすることが大事です。成長が早い子も遅い子もいます。周りができることができなくても焦らずに、見守ることが重要です。
また、よく見かけるのが答えを先回りして教えてしまうことです。先回りして教えてしまうと、教わる側が自分で発見する喜び、成長する喜びを失ってしまいます。
成長のタイミングも成長の仕方も人はそれぞれ異なります。
だからこそ難しく、面白いんです。
教えるのが上手い人は、決して教えすぎません。その子が自ら考え、自分でその技術を獲得するための余白をちゃんと残します。先回りして教えてしまうことで失ってしまうことを理解しなければいけません。
子どもがサッカーを楽しくプレーするために、サッカーを習い事にせず、好奇心と主体性を育み、夢中になれるように、信じて任るようにしていただけたら良いなと思います。
★この記事はサカイク10か条の項目第1、2、3、5項に該当します
KEI IMAI
桐蔭横浜大学サッカー部時代に風間八宏氏にサッカーの本質を学んだ後、育成年代(主にジュニア)の指導に5年ほど携わる。その後半年間、中南米をサッカーしながら旅をし帰国。ブログ「大人になってから学ぶサッカーの本質とは」を運営し、サッカー育成年代の取材、指導者や現役選手にインタビューをしサッカーの本質を伝える活動をしている。筆者Facebookアカウント>>
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