障がいの有無や重さに関係なく入れるチームに。Fリーグ・バルドラール浦安の下部組織が行う多様性と勝利を目指す取り組み
という言い方をよくするのですが、そのメンバーが得点を取って3部リーグの試合に勝つことができました。その時が一番嬉しかったですね。今思い出しても泣きそうになるんですけど、本当に嬉しくて、彼が頑張ったこともそうなのですが、周りのメンバーも認めてくれたんです。
できることを信じてくれて、仲間も生かしてくれた。それで得点が取れて勝てた。なので、障がいの有無に関わらず、お互いの良さを高めていけると感じました。それを感じた瞬間が一番嬉しかったですね。
松田:できないことにフォーカスするのではなく、できることにフォーカスしてお互いが理解して戦う。
そこは障がい者サッカーにあって、健常者が忘れているところなのかもしれませんね。
泉:多様性を強みにまで昇華させられれば、デフィオの価値が上がるというか、存在意義がもっと出てくるはずです。アプローチの方法を示し、違いを受け入れて戦うことができる点を証明したい。そこまで魅力を高められれば良いですね。
■多様性を活かし勝利を追求していく
バルドラール浦安デフィオの監督兼選手として活動する泉洋史さんチームの活動や今後の展望を語ってくれました(C)松尾祐希
松田:今抱えている課題や将来に向けての目標はありますか?
泉:デフィオは勝利を目指すという目標に関して言えば、3部でなんとかやっている段階です。
まだまだ多様性を強さに発展させられてはいないんです。障がいのあるメンバーがゴールを決めた。数試合勝利できた。
などはありますが、県リーグ3部の中で継続的に勝利し、2部への昇格争いはできていません。
多様性を強さに変えていければ、一般のチームに対しても魅力溢れるチーム作りのロールモデルになっていけると考えています。現在はなかなか勝てていませんが、、ブレずに多様なメンバーと共に勝利を目指していきます。
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