子育て情報『上手い子、そうでない子が混在するチーム。どっちにも楽しんでほしいからレベルでグループ分けしたいが、注意点は?』

2022年8月26日 18:44

上手い子、そうでない子が混在するチーム。どっちにも楽しんでほしいからレベルでグループ分けしたいが、注意点は?

評価項目に「考える」という視点が欠けているようです。自分でよく考えられる子。よくパスを出せる。そのあたりを視る指導者は決して多くありません。

選手を選別するという点からみると、トレセンも同じです。トレセンの選手を選抜する際、コーチの皆さんが見る点は「大きい・速い・強い」になります。皆さんはどう考えるでしょうか?日本では、小学生年代のスカウティングの観点は、そこにサイズが入ってきます。

ところが、海外のセレクションでは第一に「インテリジェンス」をみます。
賢そうかどうか。次にテクニック、スピード。最後にフィジカルです。

実は私のチームに、2年から入ってきて、すごくよく考えられる子がいます。キックもドリブルもままならないのですが、相手が来るとうまくかわしてパスを出したり、まわりを見られます。

恐らく他のチームにいけば、目立たない選手で上手くないほうの部類に入れられてしまうでしょう。

このような「自分で考えられるかどうか」という視点を持って、レベル分けしてほしいと思います。

■低学年までは多少子どもたちの思い通りになるよう調整するのも、サッカーが楽しくなる方法

上手い子、そうでない子が混在するチーム。どっちにも楽しんでほしいからレベルでグループ分けしたいが、注意点は?

(写真は少年サッカーのイメージです。
ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)

練習については、選手のレベルに応じて難易度をうまく調整してあげましょう。例えば、ドリブルが上手くない子に、ゴールに向かっていけと言ってもなかなかできません。2対1をしていて点が入らず楽しくなさそうであれば、ゴールを二つにしてあげましょう。ゴールを2つ設けるだけでもゴールの確率は上がります。

点を取りやすくすることを考えると、幼児だからといってミニゴールにすることはありません。大人のゴールにするといっぱい入ってうれしくなります。

幼児から低学年にかけては特に、楽しくするためにどうしたらいいかを考えましょう。多少子どもたちの思い通りになるようにすることです。
3対3であれば外にフリーマンを設けるなど、人数を調整するのもひとつの方法です。

練習を、子ども自身が「難しい」と感じているかどうか。そのあたりを指導者は感じ取れなくてはけません。

今日はこれをやれ、と命じるのではなく、その日の選手たちとどうアジャストさせていくのか。

簡単にするのか、難しくするのか。さじ加減をどうするかが、コーチの腕だと思います。

池上正さんの指導を動画で見る>>

上手い子、そうでない子が混在するチーム。どっちにも楽しんでほしいからレベルでグループ分けしたいが、注意点は?


池上正(いけがみ・ただし)

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