子育て情報『主要メンバー病欠により苦肉の策で「勝つための作戦」を授けたが、そのやり方は間違いか。指導者としての選択を教えて』

2023年1月27日 20:00

主要メンバー病欠により苦肉の策で「勝つための作戦」を授けたが、そのやり方は間違いか。指導者としての選択を教えて

主要メンバーが病欠でいつものオーダーが組めなくなった試合で、他の子たちで対応するために「勝つための作戦」を授けたが、結果は思ったようにいかず。

コーチも親も勝ちたい気持ちが大きくなっていて、その時はそれが最善策だと思ったが、終わってみると気持ちの整理がつかない。負けてもいいから子どもたちの判断にゆだねた作戦の方がよかった?と悩むコーチからのご相談。

今回も、ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、育成年代の指導者に子どもを伸ばすためのやり方を伝授します。
(取材・文島沢優子)

池上正さんの指導を動画で見る>>

目次

・自分たちで決めて実行し、振り返る経験が大事
・子どもたちに任せて4位で終わっていれば、まったく違うものを得られたはず
・「自分がどうしたいか」から「どうすればチームが上手くいくか」の視点に持っていく
・自分が決めたことを実行する経験を繰り返すことが大切指導者もトライ&エラーで成長
・セレクションをしない方が強くなったチームの例


主要メンバー病欠により苦肉の策で「勝つための作戦」を授けたが、そのやり方は間違いか。指導者としての選択を教えて

(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)

<<ドリブルが上手い子に個人プレー制限で得点減少、小学生年代までは個性的でもいいのでは?どんな指導が良いか教えて

<お父さんコーチからの質問>

池上さん初めまして。

いつも記事を拝見させていただいております。私は最近コーチをやり始めたものです。
指導年齢はU-10です。私自身はサッカーは小・中学校でやっていました。

息子が所属しているスポーツ少年団を応援したいと思いコーチに参加しました。チームには、すでにコーチは数人いるので皆の意見をすり合わせながらやっています。

最近の出来事で、自分の中で整理できずにいるので質問させていただきたいです。

とある大会のベスト8の試合で、前半は圧倒的に攻められてましたが、後半にMFの上手い子をCBにしました。

CBに入った子は、前線がよく見える子で、前線に走った子に当てるパスが上手くいき、また、キーパーからの大きなパントで逆転して勝利し、初めてベスト4進出を果たしました。ベスト4の試合はコーチも親御さんも皆勝ちたい気持ちが大きくなってました。


しかし、試合当日コロナでキーパー含む主要な3人が出れなくなり、いつものオーダーが組めなくなったのです。そこで、一番古いコーチが勝つための作戦を子ども達に授けました。

それは、例のCBに入った子に、とにかく前線と裏に大きくキックさせる、またキーパーに前めにポジションさせ、とにかく前線に蹴り込む作戦です。その時は、私もこの状況ではそういう作戦なら可能性あるなと思い、他のコーチも同意していました。

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