と相談されていますが、今のままでいいのです。この姿勢をぜひ維持してください。そのことを念頭に置きつつ、以下三つほどアドバイスをするので参考にしてみてください。
■母子分離ができていない状態なのかもしれない
ひとつめ。ご自分の子育てを一度振り返ってみましょう。
短いご相談文の中だけでは判断できませんが、読んだ感じではお子さんは母子分離がまだできない状態なのかなと思います。
母子分離は子どもが成長すれば解決します。ただ、親のほうも自分のこころと会話してみてください。
例えば、「子どもに良かれ」と考えてあれこれ世話を焼く過干渉な親になっていないか。このタイプは「母親である私が世話を焼かないとうちの子はダメ」と思い込んでいます。つまり、心理学でいうところの「基本的信頼の欠如」になります。
この「親が抱える不安」という名のストレスが子どもにストレートに伝わると、「一番自分を理解してくれているはずの親にさえ心配されるダメな僕」という「子不安」につながる可能性が高くなります。
入学したばかり、もしくは転校したばかりの学校に行くときや、何か苦手なことに取り組もうとするとき。子どもが腹痛や頭痛を起こしたり、おう吐することがあります。幼稚園や保育園に入園してすぐの登園時に泣いてしまう。それらは分離不安障害と言われるもの。
親不安→子不安のメカニズムによって起きると考えられています。
親が自分の過干渉を認識できず、心理的に母子分離できない場合、中学や高校、大人になってから問題が生じることが少なくありません。ここは一度、お母さんが息子さんに対する気持ちを整理してみましょう。
心配していないか。
不安に思っていないか。
否定的に見ていないか。
そういったことを子どもの前で口に出さなくても、子どもには親の気持ちは伝わるものです。
以前、少年サッカーのコーチが「よく転ぶ子ども」の話をしてくれました。
ピンチになったり、難しい局面になると転ぶ。よく見ると、どうも自分からわざと転んでいるように見える。
もっと観察していくと、その子の両親ともに非常に結果にこだわる方だったそうです。
「サッカーはミスをするスポーツです。ミスは絶対に怒らないでください。不満そうなそぶりも見せないで欲しい」と言ってお願いしたら、子どもの転倒は減ったそうです。
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■合宿に行けたのは大きな進歩一緒に喜んで褒めることが子どもの信頼につながる
二つめ。