息子から子離れできていない義母は、妻に対してとんでもない要求をしてくることもあります。息子が結婚した直後から子離れができないどころか、息子の妻を毛嫌いし、妻から息子を離そうとする義母に悩まされた女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。「離婚か別居をしてくれない?」と要求してきた義母「私たちは結婚式を挙げなかったので、義母と会うのはブライダル写真を撮った日以来でした。義母から『話したいことがある』と言われた時点で、“きっと私にとっては良くない話だろう”とは思っていたのですが、実際に会って話を聞くと『息子と離婚か、せめて別居をしてもらえないか』という内容でとても驚きました」義母の言い分は、独身を貫いてきた息子の世間体を気にして美保さんとの結婚を承諾はしたものの、これからずっと妻と生活させるつもりはない、息子である夫にもその話は結婚前からしてあるとのこと。しかし息子に言っても「離婚も別居も今はちょっと……」と渋り続けていることから、痺れを切らした義母が、美保さんに直談判をしてきたそうです。「“ありえない!”って思いましたよ。子離れできていないにしてもひどすぎるなって。唯一の救いは、夫が私との離婚や別居を義母に対して渋っているという点でした。夫が同意をしていない以上は、まだ頑張れば夫との仲を改善できるかもしれないって感じたんです」夫と腹を割って話し合い、夫婦が出した結論は…その日、美保さんは義母からの話を夫にそのまま伝え、きちんとした話し合いを夫に求めたとのこと。夫は「母さんの言う通りにしたいけれど、今すぐ離婚をするなんて美保にも申し訳ないし」などと歯切れの悪いことを言っていたそう。しかしそこで、美保さんが「あなたが私を愛していない、もしくは必要としていないなら、この先一緒にいても不幸なので離婚したいです」と伝えると、夫の態度が一変したそうです。「それまで夫から『愛してる』と言われたことは一度もなかったのですが、その日は明確に『僕は美保のことを愛している』って言いだしたんです。そして、義母の過剰な息子愛について、本人も面食らっていると打ち明けてくれました。夫が義母に対し、そう感じているのがわかったので、それまで我慢をしていた私も『そろそろ義母と距離を置いて、夫婦の生活を始めよう!』と提案できて、夫もそれを了承してくれました」そのあと、美保さんと夫は義母と物理的に距離を置くために義母には「転勤になった」と嘘をつき、隣の県に転居。義実家とは電車で2時間ほどかかる距離まで離れたとのことです。「そしてだんだんと義母の干渉も少なくなり、今は平穏な生活を送っています。まだ夫は子作りに関しては難色を示していますが、もう少し時間が経てばそれも変わりそうな感じがあるので、私も焦ってはいません。何よりも義母と距離を置いたことで、初めて夫と夫婦らしい生活ができているので、私も今はもう少し夫と二人の時間を楽しもうと思っています」義母の干渉によって夫婦仲に亀裂が入ることは、決して珍しくないようです。美保さんのように夫と妻が本音で話す機会をつくることができれば状況が改善に向かうこともあるのでしょう。義母と妻の折り合いが悪い場合、義母の息子である夫がどんな対処をするかによって夫婦の将来は大きく変わるため、夫にはどんなことがあっても妻の味方であって欲しいものですね。©ururu/Hakase_/gettyimages文・並木まき
2022年07月30日小学校に入って、癇癪で泣く事が本当に減った娘。親としてはとても楽になった反面、ちょっと寂しいなと感じていました。色んな事が自分でできるようになって、イライラも減ったのかもしれません。ところが、ある日のこと。 可愛くて笑ってしまいそうなのを必死に我慢しつつ、まだまだ娘を抱っこしてヨシヨシしたい母心でした。
2022年04月27日大学進学を機に1人暮らしを始めた1人っ子の娘とは、生まれたときからいつも一緒。顔も似ているので周りからは「姉妹みたいだね」と言われるほど、仲良しでした。たまに大喧嘩することもありましたが、自然と仲直りしていて、学校の話も仕事の話も夫の悪口も何でも話せる仲良し親子のつもりでいました。ところが、娘が大学進学を機に1人暮らしを始めて、彼氏ができてから母娘の関係に変化が訪れました。仲良し親子のつもりが親子関係に変化が…彼氏ができてからそっけない態度に1人暮らしを始めたころは、甘やかして育ててきた娘は生活全般が何もできず、「部屋に虫が入ってきた」「このごみ、どう捨てるの?」「Wi-Fiがつながりづらい」と、あきれるほどLINEが鳴り響く毎日でした。これにより、遠隔で子育てをしている感じで寂しさを感じることはありませんでした。一つひとつの問題をクリアしながら、娘は徐々に生活に慣れ、女の子の友人と買い物に行った画像や観光地の画像などを送ってくれていました。私も相変わらず日常の話をしたり、洋服を買えば「シェアする? 送ろうか?」と宅急便で送ったりと、一緒に暮らしてなくても楽しく過ごせていました。ところが娘に彼氏ができてから、様子が一転。今までのようなやり取りができなくなってしまったのです。電話をしてもそっけない態度を取られるようになりました。心配は募る一方でしたが、久しぶりに連絡が取れると「彼氏がお風呂のカビ取りをしてくれた」「彼氏がクローゼットを片付けてくれた」「彼氏が料理を作ってくれた」「彼氏の両親が食材を送ってくれた」とうれしそう。娘がうれしいならそれで良いかと思う一方で、自分の役割はもうないんだなと喪失感に襲われました。話し相手が娘以外にいない…何もかも包み隠さず話す親子関係でしたが、娘は彼氏とのことをオープンにしなくなりました。それが成長なのはわかっていても、自分の娘を彼氏に奪われたような気持ちにもなりました。そのとき初めて、私は娘に「子ども役」だけでなく「友人役」「夫役」を押し付けていたのだと気付きました。それが嫉妬心の根底にあるのだと理解し、ここは自分が子離れをしないといけないと思いました。パートが休みの日は誰とも話さないこともあり、まず話し相手が欲しいなと思いました。とはいえ、夫は何年も前から子離れ&妻離れをしており、自分の趣味に没頭中。私が話をしてもそっけなく、今さら雑談相手にはなりませんでした。また、ママ友とも疎遠で、日常の軽い話をする相手が私にはいませんでした。そこで、ネットの掲示板で中高年が雑談をするグループチャットを探したところ、適度な距離感でお話できるグループに出会いました。そのグループは40、50代の匿名メンバーで構成され、おはようとお疲れさまのあいさつスタンプを送り合うゆるいグループ。毎日誰かとあいさつし合えることで人とつながり、新しい関係ができたと感じられた私は、少し孤独感が減りました。私も自立!残りの人生は私を主人公にこれまでは、人生そのものが娘中心に動いていましたので、自分主体の生き方をしていないことにも気付きました。洋服を選ぶにも「娘とシェアできるか」を主眼に置いていましたが、彼氏と洋服をシェアしていると聞き、ようやくアラフィフにふさわしい洋服選びをできるようになりました。メイクも髪のアレンジも娘にやってもらっていたので、自分では何もできませんでした。そこで、ネットで検索しながら年相応のメイクを模倣したり、ヘアアレンジも見よう見まねでまとめ髪に挑戦したりし始めました。ヘアアイロンでおでこを何度もやけどしては、随分と娘に甘えていたなぁと痛感するのでした。娘が自立していき、孤独の渦に巻き込まれていましたが、自分も娘から自立しなければならないと思い始めてからは、挑戦してみようと思うことが増えました。アラフィフの自分が今、本当にしたいことは何か、仕事はこのままで良いのかと、自分自身と向き合う時間も増え、ハローワークに相談に行き始めました。職員の方との相談時間は、人とのつながりを持てる時間にもなっていて楽しいです。まとめこれがいわゆる「空の巣症候群」というものなのかもしれません。更年期と重なり、ただでさえマイナス思考になりがちなところに娘がいなくなったことで、どかーんと心に穴が開いてしまって人生で最大の喪失感を味わったような気がします。それだけ娘を大事に大事に育ててきたからこその感情だと思います。そのことは誇りに思いつつ、娘主体の生き方から、自分主体の生き方にシフトチェンジをするときが来たと捉え方を変える必要性も感じました。私が娘から自立して、格好良いアラフィフ女性になれたとき、今までとは違った距離感で娘とも接することができるのではないかと期待しています。これまでいろいろな役を演じてくれた娘が、1人の女性として幸せに生きていくことを願っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。マンガ/あさり著者/おきるちゃん(45歳)40代のど真ん中。加齢に抗う気持ちと、受け入れる気持ちでゆらぎ中。ヨガが趣味。
2022年04月23日小学生になり、自分でできる事がグッと増えた娘。今までは親の手助けを必要としていた事でも、自分の力だけでできるようになってきました。しかし私からすれば、つい最近まで赤ちゃんだった娘。成長を喜ぶ反面、気持ちが追いつけないというか、単純に「寂しい!」「もっといろいろ構いたい!」一人っ子だから余計にそう感じるのでしょうか…。たとえば最近の事。今まで小学校へ向かう一本道の手前の角まで送っていたんですが、最近は家から見送るように言われます。寂しい…手をつないで幼稚園バスまで送迎していた頃が懐かしいです。そして夜も…見方を変えたら育児も大分楽になったなーと思うんですが、たまに、あとどれくらい手をつないで歩いてくれるかなとか、甘えてきてくれるのかな、と寂しくなることも。子離れできない親になりそうで、今から怖いです(笑)
2021年09月29日もうそろそろ子離れお願いします!お義母様の息子大好きエピソードいつまで経っても親は親、子どもは子ども。その関係が変わることはありませんが、時と共に親離れ、子離れしていくもの。でも中には息子が自分の家庭を持ちいい大人になっても世話を焼きたがったり心配しすぎたり、息子大好きなお義母さまもいますよね。今回は、「もうそろそろ子離れお願いします!お義母様の息子大好きエピソード」を紹介します。2021年4月21日~2021年5月21日、あんふぁんWebでアンケートを実施。回答数:48件イラスト:春吉86%ドン引き今でも一緒にお風呂に入ろうとしたり、一緒に布団で寝ようとしている(笑)(リンリン)息子の幼稚園の運動会へ応援に来た義母。親子競合で夫がかけっこに出た際、思いっきり下の名前を叫び、マイうちわで大声で応援し出し、まわりの家族は引き気味だった。とても恥ずかしかった(kirakira.kumiko)未だに夫のことをちゃん付けで呼び、夫もママと呼んでいる…(taka)夫の好物をどっさりくれる好きだからと夫の好物をどっさりくれるが、それを好きだったのは食べ盛りの頃で今ではとても食べきれない。夫本人が、嫌いじゃないけど自分もアラ還でもうそんなに大食いはしないと言ってくれてようやく半減した(どらこ)妊娠中につわりがひどく起き上がるのがやっとの日々が続いているとき、義母から大きな宅急便が届いた。重い段ボールをやっとこさリビングへ運び開封してみると、夫の好きな食糧だらけ。ローストビーフ、カレー、煮魚、炊き込みご飯用の具材、ピクルス…すべて手作り。そして私への物は何もなかった…(taka)毎月のようにお義母さま手作りの「お惣菜セット」が大量に送られてくる。私は専業主婦なので夕食の支度も毎日しているし、そのための食材も冷蔵庫に常備してあるので、正直冷蔵庫内の場所も取られるし、「お惣菜セット」は夫も子どもたちもほとんど食べないので困っている(さくら)とにかく会いたい!一緒にいたい!少し顔を見せない期間が長くなると、夫に連絡が来る。そして、連絡が来るとすぐみんなで行くはめになる…(あずき)大阪から福岡の実家に車を取りに行くと出かけた夫。帰ってきてビックリ!助手席には義母が! そして2泊して帰っていった(たぬきママ)帰省するとずっと夫にくっついている義母。夫の実家が遠方で、帰省すると3、4泊はするため、私の気分転換も兼ねて、ちょっとふたりで近所のコンビニへとか、着替えの買い足しに近所の衣料品店へなど夫が私を誘ってくれるが、義母も必ずついてくる(笑)(くまお)かまってちゃん!いつもご飯時にかまってほしそうに電話がかかってきて、夫と長電話をする(なお)休日のランチに一緒についてくる…(みゅ)スマホや家電の操作でわからないことがあれば、すぐ家に来てと呼びつける…。家電を買うときも一緒に選んでほしいーと一緒にお店に…(こはる)過保護大雨の日に、息子がバイク通勤を無事にできて帰宅したかLINEしてくるお義母さま(lily_rose_m)実家に行くと「あの子は腰が昔から弱いから〜」と、夫の布団だけものすごく上等なものが準備されている(ナナ)夫が具合悪いと聞くと「具合はどうなの?薬は飲んだの!? 病院は!!」と大げさに連絡してくる(おます)
2021年06月18日こんにちは。渋谷です。最近、私とおっとぅんの間でよくあがる話題。それは、「娘(みったん)に親離れの時期が来たら…」なのですが。■「親離れ」と「子離れ」難しいのはどっち?とくに男親であるおっとぅんは、溺愛しているみったんに「おっとぅんくさい!」「おっとぅんと洗濯物別にして!」「おっとぅん嫌い!」などなど思春期特有のディスを受けるのかヒヤヒヤしているのです。そんななか、突如みったんにある変化が…!そんななか、唐突にやってきた「はずかしい」期。いままで他人の目など気にしてこなかったのに、突如急成長し始めた自我。すげー!こんないきなりやってくるもんなんだ!私がある意味感動していたとき、浮かない顔のおっとぅん。思わぬところで洗礼を受けていたようです。この調子だとみったんが親離れして自立していくのも時間の問題かしら…いやそんなことよりも、「甘えてくれる今のうちにめちゃくちゃ抱っこしとく!!」と、がぜん張り切ってしまったおっとぅんの子離れの方を先に心配するべきだなと気づきました。もしかして親バカ以前にただのバ…「反抗」期といえど成長のひとつ。だからもしみったんに反抗期が来たら、夫婦で見守ってあげられるといいなと思います。
2020年10月06日■前回のあらすじ母の日にプレゼントするために洋服作りに励む娘・麻由。そこに母から電話がかかってきて…【母娘 both sides STORY】※この漫画は実話をべースにしたフィクションです脚本・前原雅子/イラスト・ 小夏ゆり
2020年08月09日■前回のあらすじ上京後、母から頻繁に届くLINEや荷物。その気持ちが重たくなってきた娘・麻由は…【娘side STORY】離れて暮らしてから、はじめての母の日が近づいてきて→次回(8/9UP!)に続きます※この漫画は実話をべースにしたフィクションです脚本・前原雅子/イラスト・ 小夏ゆり
2020年08月08日■前回のあらすじ母娘2人暮らしから、娘・麻由は東京に進学して、母の元から離れることに…【母娘 both sides STORY】寂しさが大きくなる母と、新しい生活で忙しい娘のすれ違いは…→次回(8/8UP!)に続きます※この漫画は実話をべースにしたフィクションです脚本・前原雅子/イラスト・ 小夏ゆり
2020年08月07日■前回のあらすじ高校生になった娘は急に東京に進学したいと言い出した。寂しさから最初は反対してしまったけれど…【母side STORY】東京に進学したいと言い出した娘を応援しようと決めた私は…→次回(8/4UP!)に続きます※この漫画は実話をべースにしたフィクションです脚本・前原雅子/イラスト・ 小夏ゆり
2020年08月03日■前回のあらすじ離婚してから1人で育てた娘も中学生になり反抗期。思わず叩いてしまって…【母side STORY】→次回(8/3UP!)に続きます※この漫画は実話をべースにしたフィクションです脚本・前原雅子/イラスト・ 小夏ゆり
2020年08月02日“親離れ”という言葉がありますが、婚活中の30代、40代、50代の中に、これができていない方たちがとても多く見受けられます。また、そういう方の親は、“子離れ”ができていません。婚活ライターをしながら、仲人としてもお見合い現場に携わる筆者が、目の当たりにした婚活事情を、さまざまなテーマ別に考えてゆく連載。今回は、『いつまでも親離れ子離れできない人たちの婚活事情』です。結婚難民になる前に……(写真はイメージです)■県内の男性と結婚してほしい一夫さん(51歳、仮名)は、九州の出身ですが、都内の大学を卒業後は都内のメーカーに就職をし、そこからずっと関東圏内での暮らしをしてきました。現在は、埼玉に一戸建てを購入し、東京の大手町まで通勤しています。51歳という年齢ですが、結婚したら子どもを授かることを望んでおり、お見合いを申し込むのは30代後半から41歳くらいまでの女性でした。ところがアラフォー女性で、“できることなら最後のチャンスで子どもを授かりたい”と思っている方たちは50代の男性は敬遠して、なるべく年の近い男性と結婚をしたがります。それは、稼ぎ手になる男性にできるだけ長い年月働いていてほしいからです。こうした事情で、子どもを望む50代男性は出産可能な年齢の女性とお見合いが組めず、みなさんがとても苦労をしているのです。ところがある時、一夫さんがお申し込みをかけた九州在住の敦美さん(37歳、仮名)から、お見合い受諾のお返事がきました。お写真を見るととても可愛らしい女性だったので、一夫さんは大喜びでした。「コメント欄に『同郷ですね』とひと言入れたのがよかったのでしょうか。親近感を持ってくれたんでしょうね。お見合いに行ったら、帰りに実家にも寄って、父や母の顔を見てこようと思います」そんな話をうれしそうにしていました。そして、お見合いの日程調整を始めたのですが、数日後、突然女性の相談室から、お見合いキャンセルの連絡がきました。その理由がこうでした。「敦美さんの親御さんが、関東圏にお嫁にいくことを反対しているので、今回のお見合いはキャンセルにしたい。できたら県内で相手を探してほしいと言っているんです」敦美さんのプロフィールには、“男性は同じ県内の方限定”などとは書かれていませんでした。そして、自分の意思で受けたお見合いだったはずです。それなのに、37歳のいい年をした女性が親に言われたことに従って、いったん受けたお見合いをキャンセルする。そもそも九州は、独身男性不足で婚活女性たちは、お相手探しにとても苦労しています。九州では探せず、関西方面にお見合いに行く女性もいるほどです。そんな状況なのに、ご自身が住んでいる県内限定で結婚相手を探したら、見つけることはとても難しくなります。誰の結婚か。親の結婚ではなく、ご自身の結婚なはずです。■国際結婚ができない理由40代後半、50代の男性で、「お子さんが欲しい」と言っている男性たちが、日本人女性とのお見合いを組むのはとても難しいのは前述しました。そこで仲人としては、「国際結婚も視野に入れませんか?」と1度はすすめます。ところが、9割方の男性が、「国際結婚は考えていません」とおっしゃるのです。一夫さんもそうでした。国際結婚を考えられない理由は、こうでした。「中国、タイ、フィリピン、ベトナムなど、アジアの国の女性と国際結婚をするなら、親が “親子の縁を切る”と言っています。反対を押し切って結婚をして、子どもを授かったところで、祖父母から認めてもらえない孫はかわいそうだし、私たち夫婦も不幸になるだけです」本当にそうでしょうか?結婚は当人同士の問題です。20歳を過ぎて成人したら、親の許可がなくとも婚姻届は提出できるのです。当人同士がしっかりと関係を築きあい、そこに生まれてきた子どもにたくさんの愛情をかけて育てるなら、その子どもは幸せでしょう。祖父母に認めてもらえなくても、孫は自分を不幸だと感じないはずです。国際結婚に関しては、本人よりもとにかく親御さんが反対をします。昭和の前半に生まれた親たちの頭の中には、「結婚するなら日本人と」という考えが強く根づいている方たちが多いのです。そういえば、テニスの大坂なおみさんのお母さまのご両親も、ハイチ系アメリカ人のレオナルドさんとの結婚に大反対をしたとか。2人は反対を押し切って駆け落ちしたそうです。絶縁の時期もあったようですが、今や祖父母にとってなおみさんは“自慢の孫”。お爺さまは、ワイドショーのインタビューで、なおみさんがお寿司好きなことを目尻を下げてお話ししていました。■42歳男性の実家暮らしの理由「これから本腰を入れて婚活をしようと思っているのですが、実家暮らしというのは、(婚活に)デメリットになりますか?」面談にやってきた巖さん(42歳、仮名)が、私に聞いてきました。実家で暮らしている男性を、よく思わない女性はとても多いのです。なぜなら実家暮らしの男性は、炊事洗濯を母親にやってもらっているために、結婚しても、家事を“女性がやって当たり前”と思っている人が多いから。もちろん、メリットもあります。実家暮らしの男性は、家賃がかからないぶん、無駄遣いをしなければ貯金ができます。ただ、多くの女性が“実家暮らしの男性は、自立していない”と見てしまいます。巖さんの年収は、850万円。ひとり暮らしをしても十分にやっていける金額を稼いでいました。「なぜ実家から出ないのですか?」と聞くと、こんな答えが返ってきました。「母親が、私が家を出てひとり暮らしをするのをとても嫌がっているんです」42歳の息子を手放せない母親。子離れができていません。人間、年を重ねるほどに心細くなっていきますから、こういう母親は、息子が「結婚する」と言い出した途端、どんな女性を連れてきても大反対をする傾向にあります。さらに、“母が嫌がっているからひとり暮らしをしない”という息子も“親離れ”ができていませんよね。■親も子も自立してこそいい関係が築ける親がいなかったら子どもは、この世の中に誕生しません。生まれてから、愛情を注いでもらい大きくなる。お金をかけてもらい教育を受ける。親を大切にする気持ちは、決して忘れてはいけないものだと思います。でも、成人して仕事を始め、自分でお金を稼ぐようになったら、親を大切にする気持ちを持ちつつも、ひとりの人間として自立することも大事ではないでしょうか?また、親も子どもは自分の所有物ではありません。成人したら、ひとりの人間として尊重し、自立を促し、自分から切り離していくのも親の務めです。親も子も、自立してこそいい関係が築けるのです。親離れ、子離れができていない親子が結婚難民となっていきます。鎌田れい(かまた・れい)◎婚活ライター・仲人雑誌や書籍などでライターとして活躍していた経験から、婚活事業に興味を持つ。生涯未婚率の低下と少子化の防止をテーマに、婚活ナビ・恋愛指南・結婚相談など幅広く活躍中。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイト『最短結婚ナビ』
2019年03月30日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「子どもの不登校。親は見守るしかないのでしょうか」という、トコさん(44歳・派遣社員)に、心屋塾認定講師の平川裕勝さんからアドバイスをいただきました。■トコさんのお悩み高校生の娘が不登校で悩んでいます。中学のときから不登校で、高校は私立に進みました。不登校にとても理解のある高校なので、このタイミングで、なんとか変わってほしいと思っています。本人も変わりたいと思ってはいるようですが、うまく前に進めていない状況です。見守るしかないのでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の平川裕勝さんよりこんにちは。心屋塾認定講師の平川 裕勝です。トコさん、ご質問ありがとうございます。娘さんがご理解のある学校に通えるようになり、よかったですね。早速ですが、トコさんは「娘さんが学校に行かないこと」のどんな点が問題だと思われていますか?「学校に行かないと、高校を卒業できない」「このまま社会生活ができないと、将来困る」そういった娘さんへのご心配ももちろんあると思います。しかし、トコさん自身の心にも、「不登校の娘の母親だと、周りから何か言われたり、よくない噂をされたりするのではないか」「娘さんの悩みを解決できない母親はダメだ」といった気持ちはありませんか?この問題を解決するヒントは、娘さんにではなく、「娘さんが不登校だとさまざまな問題が起こる」と思っているトコさん自身の心にあるのかもしれません。トコさんが今抱いている不安、恐怖、失望感などが、娘さんを通して現実にあらわれてしまっている可能性があるのです。なぜ、そのような不安や恐怖を抱いてしまうのか。それは、トコさんが小さい頃の経験に由来している可能性が考えられます。幼い頃、本当は自由にしたかったのに、周りに合わせることを優先して自分を抑え込んでいたことはありませんか? 周りと同じようにしなければ、お利口さんにしておかなければと我慢して、自分を抑圧して過ごしたことはありませんか? 自分の自由よりも、周りに合わせ、人からほめられる生き方をするのが正しい…そんなふうに思ってはいなかったでしょうか?そうした思いをしながら育つと、自然に「周りからはみ出してはいけない」「他人に認められるように行動すべき」といったルールを心の中に持ってしまう傾向があるようです。そのルールに照らし合わせているからこそ、学校に行かない、つまり周りと違う状況にある娘さんのことを見て「このままでは大変なことになる」と思ってしまうのではないでしょうか。ひどく問題視し、不安や恐怖も感じ、さらには「こんな娘になったのは、親の私がダメだからだ」と自分まで責めてしまっているのかもしれません。そんな気持ちになったときには、ぜひこんな魔法の言葉をつぶやいてみてください。「娘(お名前)が学校に行かなくてもいい」「人と同じでなくても、この子も私も大丈夫」娘さんにとって、トコさんはかけがえのないお母さんです。世間と比べるより、まずは「私の子どもだから、どうあっても大丈夫」と信じてあげませんか。「学校に行かない」という選択も認め、受け入れてあげてみてください。そのためには、「トコさんの人生は自分のもの」「娘さんの人生は娘さん自身のものだ」と理解すること。そのうえでトコさん自身も、今まで周りに気をつかってできなかったこと、自由にやってみたいことに取り組み、自分の人生を充実させて過ごしてみてください。そのうちに、きっと娘さんも自信を持って、自分の人生を生きられるようになっていくと思います。お2人の幸せを心から願っています。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年08月28日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「いつか子どもが巣立つことが不安」という、はるっちさん(44歳・パート)に、心屋塾認定講師の野田和美さんからアドバイスをいただきました。■はるっちさんのお悩み今の生活に不満はなく、幸せなはずなのに、その幸せがいつかなくなるかもしれない…という不安で心が押しつぶされそうです。進学、就職、結婚などで、子どもはいつか巣立っていく。そうなったら、この家からいなくなるんだな。そんなことを考え出すと、さびしくなったり、不安になったりします。主人と2人になることが嫌なわけではありませんが、「子どもがそばにいてくれたらな…」という思いが心を支配してしまい、子離れができない自分が嫌になります。どのように心を切り替えたらいいのでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の野田和美さんよりはるっちさん、こんにちは。ご相談ありがとうございます。心屋塾認定講師の野田和美です。はるっちさんは、とても愛情深い方なのですね。お子さんのことを心から大切に育てていらっしゃるのでしょう。そんなはるっちさんだからこそ、お子さんが巣立つことを考えると、不安で心が押しつぶされそうになるのですね。ところで、はるっちさんは「子どもが巣立つと幸せはなくなってしまう」と考えていらっしゃるようですが、それは本当でしょうか。そう考えるということは「子育てをしていない自分は価値がない」と思っていないでしょうか。そして、「子どもがいてこそ自分の幸せがある」と無意識に思い込んでいないでしょうか。子育てをしていてもいなくても、はるっちさんの“人としての価値”には変わりはありません。そして、将来ご主人と2人きりの生活になってからも、ご主人のために尽くしても尽くさなくても、はるっちさんには価値があり、幸せな人なのです。つまり、はるっちさんは、ただそこにいるだけで、役に立つ立たないにかかわらず、人として価値があって幸せな人なのですよ。幸せを十分に受け取っていい人なのです。さて、そんなはるっちさんにひとつ、やってみてほしいことがあります。どんなときにご自身が「幸せ」を感じるのか、書き出してみてほしいのです。お子さんと一緒に過ごすとき?お子さんの話を聞いているとき?お子さんのために食事を作っているとき?お子さんの笑顔を見ているとき?お子さんの成長を見守っているとき?それとも、家族一緒に過ごしているとき?家族をサポートする自分でいるとき?どんなときに一番幸せと感じるでしょうか? 細かく書き出してみてください。そうすると、はるっちさんにとっての幸せの定義が明確になってきます。つまり「自分が大切にしていること」「心から喜びを感じること」がわかってきます。お子さんはいずれ、巣立っていくでしょう。それは近い未来なのか、まだまだ先なのかはわかりませんよね。そう、先の見えないことだからこそ不安になってしまうのです。見えない未来を心配し続けたら、ほとんどの人にとってそれは悩みになってしまうでしょう。では、こう考えを切り替えてはいかがでしょうか? 「どうなるかわからないこと」を想像して、心配してもしょうがない。そう考えることが、不安にならない一番のコツになります。「どうにかなる」「なるようになる」と力を抜いて、流れに身を任せてください。そして、「今このとき」を喜びや楽しさで満たしてください。はるっちさんの時間とエネルギーを、見えない未来のためにではなく、「今このとき」に使ってみてください。五感をたっぷり使って、十分に感じてみてくださいね。そうして、いろいろな感情を存分に感じ、幸せを存分に味わっていると、ある日突然「子離れしていいかな」と思える日がきっと来ると思います。あるいは「気づいたら子離れしていたわ!」というふうになるかもしれません。お子さんが結婚して独立しても、はるっちさんが母親ということは変わりありません。愛しいお子さんの成長を見守りながらも、今度はご自身を第一に愛おしく思い、ご自身の幸せについて向き合ってみてください。「今このとき」あなたがなにを見て、なにを聞いて、なにを感じているのか。それがはるっちさんを本当の幸せに導いてくれるはずです。はるっちさんが望む、幸せに満ちた未来を引き寄せていくと思います。なぜなら、はるっちさんの幸せはご自身にしかわからないからです。はるっちさんこそが、築くことができるものだからです。はるっちさんご自身の幸せを、心よりお祈りしています。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年08月23日前回 は、夫のことなどまるでかまわず、子どもを連れて実家に入りびたるあずささんのケースをご紹介しました。初めての妊娠・出産・育児では、誰もが不安になって当然です。つわりがひどい時や、暗中模索状態の子育て中には、誰かに頼りたくなるのも分かります。そんな時、実家は心強い味方です。最も気がねなく助けを求められる存在ですし、特に母親は、娘のことを熟知している。望む時に、望む形のサポートを、サッと提供してくれる実家や母親…「ママ1年生」になったばかりの娘がすがりたくなってしまうのは、確かに当然でしょう。まず、実家の親側にも問題があることを理解しておきましょう。「娘」はすでに結婚をして「妻」になっているということを忘れてはなりません。受け入れすぎてしまう親に、そのまま甘えてしまうのは妻失格です。結婚というのはパートナーとともに、新しく自分の家庭を築いていくという約束です。その約束をした以上、自分の都合だけ考えて「娘」の立場に固執し、「妻」としての立場や役割を放棄するのはルール違反。自分の都合や利益しか見えなくなり、相手に対する思いやりが持てなくなる。これはモンスター化の始まりです。こうした話をすると、「でも、夫に頼れないんだもの。実家に頼るしかないじゃない」「夫が頼りないから実家に頼っているのに、それで文句を言われても…あなたのせいよ、って感じです」と反論されることがあります。「夫に頼れないから、実家に頼るしかない」と考える妻。「娘が大変な時には、助けてやりたい」と思う妻の実家。どちらにも悪気などないのです。けれども、注意していないと、この「妻・実家協力体制」が夫婦仲を崩壊させる恐れがあるのです。あなたもそんなリスクを抱えていませんか?■「夫放置系モンスター 実家帰り」度チェックここでは、あなたの「夫放置系モンスター 実家帰り」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?1. 一人っ子もしくは末っ子で、親から愛され、甘やかされて育った。2. 母親とは「友だち親子」のような関係で、行動をともにし、あらゆることを相談してきた。3. 母親は専業主婦、あるいは時間の融通がきく仕事をしており、なにかあればすぐにかけつけてくれる。4. わが子は実家にとって、待望の初孫だ。5. 結婚後も経済的に実家に頼ったことが何度かある。6. 夫が、夫として父親として頼りにならず、「最後の砦(とりで)は実家」という安心感が常にある。7. 子どもが生まれたら子どもが最優先、夫は2番目だ。8. 自分は難しい状況に直面すると、「できるまで自分でやる」よりも「できる人にやってもらう」タイプだと思う。9. 不安を感じやすく、すぐ誰かにLINEや電話をしてしまう。10. 夫婦間で問題が生じたら、話し合わず、面倒ごとを回避するスタイルを取ることが多い。■あなたの「夫放置系モンスター 実家帰り」度は何レベル? 「モンスターワイフ」判定結果「夫放置系モンスター 実家帰り」度をチェックする質問に、あなたはいくつ〇がありましたか? 下の判定結果と照らし合わせて、自分のモンスターワイフ度を確認しましょう。○の数が3個以上6個未満は、実家帰り度「C」(夫婦間でイヤなことがあると、すぐに「実家に帰りたーい」と思っていませんか?)○の数が6個以上8個未満は、実家帰り度「B」(何かにつけて実家に頼りたがるあなたに、夫は不満を感じ始めています)○の数が8個以上は、実家帰り度「A」(精神的にはすでに「実家帰り」モンスター。実際に実家に帰ってしまうのも、もはや時間の問題かも)■セックスレスの原因にも「子離れできない両親、親離れできない妻」夫が仕事ばかりで、ほとんど家にいない。家にはいるけれど、いつもダラダラ。子どもが生まれても、父親としての自覚がまるで感じられない。妻に言われなければ、なにひとつできない夫。いざなにかやらせてみても、まったく使えない。ダメ出しばかりしなければならず、余計に疲れる…。夫がこんな状態では、妻の言い分も理解できます。けれど、考えてみてください。「あなたになんて頼れないから、もういい。もっと頼りになる実家にお世話になるわ」妻にそう切り捨てられた夫は、どんな反応をするでしょうか。「これはマズい! 夫として、父親として、もっとしっかりしなければ!」そうあせって一念発起、良き家庭人になろうと努力を始めてくれる夫は、残念ながらごく少数派でしょう。大抵の男性は、「あんたなんて役に立たない」という態度を取られた時点で、プライドを傷つけられ、そっぽを向いてしまいます。夫が頼りないのもいけませんが、妻が夫を頼りにしなければ、夫はいつまでたっても頼れる夫にはならないのです。「自分たちの家庭をともに築いていこう」という夫婦間の決意が固いものであれば、初めて直面する状況を前に困難が続いても、一緒に乗り越えてゆけます。そうするなかで夫は頼りがいのある夫へ、父親へと成長していくのです。ところが、最近ではひとりっ子が増加し、「一卵性母娘」などと呼ばれる母娘まで登場。結婚後でさえ「夫と妻」の関係よりも、「母と娘」の関係の方が強いケースが増えてきました。これがエスカレートすると問題が生じ始めます。母親がいつまでも娘の絶対的なピンチヒッターとして権威を振るい続けると…娘自身の、妻として母としての成長が妨げられるだけでなく、娘の夫まで、夫として父親として成長してゆく機会を奪われてしまうのです。それだけではありません。夫婦間への実家の介入は、多くの夫婦がただでさえ陥りやすい「産後セックスレス」のリスクを一層高めてしまいます。子ども中心で生活が回ってゆくなか、家庭に両親、あるいは義両親の影までチラついていたら…エロティックな雰囲気になどなりようもないことは、容易に想像がつくでしょう。「ママ」や「パパ」、「お義父さん」「お義母さん」のいる空間で、夫婦は「男」と「女」にはなりづらいのです。では、頼りになる実家との線引き、頼りない夫との関係は、どうしたらいいのでしょうか?■「実家も使いよう?」夫婦時間をもつために甘えるのは◎新米ママにとって、実家は強い味方。頼り方さえ間違えなければ、「実家の有効活用」によって、夫婦仲を良くしてゆくことだってできるのです。例えば、子どもを半日実家にお願いしてランチに出かけ、夫婦でゆったりとした時間を過ごす。おばあちゃんと孫が散歩に出かけてくれている間に、夫へお願いしたいことを落ち着いて丁寧に指示する。子育てでボロボロになっているから、おじいちゃん・おばあちゃんが孫と遊んでくれている間に、美容院やエステに行ってリフレッシュ。こんな実家への「頼り方」だってあるのです。モンスター化してしまう妻。それは、自分がラクをするためだけに、夫のことなどまるでかえりみず、夫婦でともに成長していこうという気持ちもなく実家に依存する妻たちなのです。その後、あずささんと大輝さんは結局、離婚しました。妻にとって夫はお荷物でしかなく、夫にとって妻は金食い虫でしかない…。せっかくご縁があって結婚し、そのうえ子宝にまで恵まれた男女の、あまりにも悲惨な結末です。妊娠・出産・育児により、心身ともに疲弊した妻に忍び寄る「実家帰り」モンスター。あなたはこのモンスターに、心を乗っ取られてはいけません。
2018年08月19日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。時代の変化にともない、家族のあり方も変わっていきます。どのような形の家庭を築くかは、各夫婦の選択に委ねられるべき問題です。それぞれの夫婦が、カスタマイズした家庭を形作ってゆけばいいでしょう。けれども、どんな家族の形を模索するにせよ、絶対に忘れてはならないことがあります。それは、夫婦は互いに協力するものであるということ。「そんなの当然」と思うのは頭の中だけで、実際には非協力的な夫婦たちのトラブルがあふれています。友だちとのトラブルなら距離を置けばいい話ですが、夫婦間は距離を置くと冷え切ってしまいます。結婚前や、結婚後しばらくの間は、夫婦間の協力が「当然」のこととして認識されているかもしれません。ところが、それから月日がたち、子どもも生まれて、家事に育児に忙殺されるようになったら…?環境が変われば、「夫婦間の協力」という意識はすっ飛んでしまいます。相互協力という夫婦関係の基本中の基本を忘れてしまった妻はモンスター化まっしぐら。そして夫婦仲は、破綻の一途をたどることに。今回ご紹介するのは、そんな夫婦間で協力しようという姿勢を完全に忘れてしまったモンスターワイフです。■「あんたなんか夫でも父親でもない!」妻の暴言が止まらない「夫放置系モンスター 実家帰り」代表:あずさ(仮名)32歳の場合あずさは、お気に入りのピンクのブランケットにくるまり、大好きなホットココアを飲みながら、海外ドラマに夢中になっていた。至福の時間。ところが…。「…ただいま!」息子を起こさないようにつけていたヘッドフォン越しに、突然耳に入ってきた雑音に振り返る。そこには、夫の大輝が不機嫌な顔で突っ立っていた。「え、なに?」あずさも負けず劣らず不機嫌な声で応える。「ただいまって、何度言わせるんだよ」あーあ、せっかくいいところだったのに。「ただいま」に対して、すぐ「おかえり」が返って来なかっただけですねるなんて、まるで子どもね。まだ3歳の息子・恵太のほうが、よっぽど物わかりがいい…。あずさは大きなため息をついた。「腹減った。メシは?」「え? もう10時半よ。会社で食べて来たんじゃないの? 最近ずっと、会社で出前をとっていたじゃない」まゆをひそめるあずさに、大輝の口調がますますイラ立ちを増す。「食ってるヒマ、なかったんだよ。冷蔵庫に何かあるだろ?」「ないわよ。お夕飯は恵太と実家で食べて来たんだもん」「またかよ…。じゃあ、なにか簡単なものでいいから作っといてくれよ。先に風呂入ってくるから」「お風呂わいてないわよ。私たち、実家で入ってきちゃったから。恵太がおじいちゃんと入りたいって…」「いい加減にしろよ!」ついに大輝が怒鳴り声を上げた。「家事もせず実家に入りびたって、俺から生活費だけ巻き上げて。おまえ、この家でまともに生活していないじゃないか。こんなの詐欺だよ、詐欺!」「はぁ!?」夫に怒鳴られても、あずさは一歩も引かなかった。夫の言い分が、彼女にはさっぱり理解できない。詐欺ってなに? 私は仕事ばかりの夫なんかに頼らず、実家のサポートを得て頑張っている。大輝は、給料がたいしたことないくせに家事を手伝うこともない。うちの実家のおかげで食費や生活必需品にかかるお金が浮いている。夫は私と私の実家に感謝すべきなのだ。それなのに詐欺とはなんだ。許せない。あずさは夫以上の剣幕(けんまく)で怒鳴り返した。「詐欺はどっちよ!? ロクに家にいないあんたなんか夫でも父親でもないわ!」■夫を放置…「始まりは長めの“里帰り出産”」あずさは、4歳年上の大輝と5年前に結婚した。小さな出版社に務める夫の大輝は、常に忙しい。朝は早く、夜は遅い。休日出勤もしょっちゅうだ。それでも結婚後、待望の第一子妊娠が分かった時、あずさは幸せでいっぱいだった。ところがその後、ひどいつわりにおそわれる。食べられないし、動けない。そんな窮地を救ってくれたのが、実家の母。電車で1時間かかる距離を毎日通い、面倒を見てくれた。夫の出張中には、泊まり込んで世話を焼いてくれた時もある。それ以降、つわりがおさまってからも、あずさはなにかと実家を頼るようになった。彼女の両親のほうも、一人娘が嫁いでからも自分たちと過ごしてくれることを喜んでいた。そして、あずさは妊娠7カ月になる前に、里帰りすることを決めたのだ。「ずいぶん早くないか?」大輝の顔がくもった。「もうすぐ繁忙期も終わるし、子どもが生まれる前にさ、少しはあずさと2人でゆっくり過ごそうと思って…」「でも、健診とかは、ママに車で送ってもらって、付き添ってもらえるほうがラクなんだもん。ママとお医者さんと相談して、もう決めてきたから」あずさは聞く耳を持たず、大輝は渋々あずさを送り出した。産後の1カ月を実家で過ごしたら帰って来る、という妻の言葉を信じて。ところが、あずさが大輝と住む家へ戻って来たのは、産後4カ月を過ぎてから。母子ともに健康だったが、あずさはなにかと理由をつけて、実家に居座わる。「恵太は俺たちの子どもだろ。週末だけ、あずさの実家で恵太の顔を『見せてもらいに行く』みたいな生活は、もう嫌だ。あずさも恵太も健康なのに、4カ月も帰って来ないなんて、いくらなんでも長過ぎるよ」大輝にそうつめ寄られて、あずさはむくれ顔でようやく帰って来た。こうして始まった「家族水入らず」の生活だったが、初めから難航した。■「育児ノイローゼが引き金に」親離れ子離れできない妻初めての、ひとりぼっちの育児。あずさは初日からパニックになった。夜遅く疲れ果てて仕事から帰る大輝を待ち構えるのは、ゾンビのような顔をして泣きぐずるあずさ。それが、毎晩のように続いた。玄関で靴もまだ脱いでいない大輝を相手に、あずさの口からは泣き言と愚痴の嵐。「どうしたら恵太が泣きやむか分からない」「疲れて死にそうだ」「大輝はいいわよ、どんなに忙しくたって、ランチとトイレくらいは、行きたい時に行けるでしょ」…。ようやく妻から解放されたと思ったら、今度は息子が泣き始めて、眠ろうにも眠れない。「このままでは共倒れになる」と大輝が危機感を覚え始めていたある日、あずさが「ママに手伝いに来てもらう」と言い出した。「また実家かよ」と大輝はむかつく。けれど、背に腹は代えられない。赤ん坊を抱えて、夫婦共倒れではどうにもならない。大輝は仕方なく、これを受け入れるしかなかった。しかし、これが間違いだった。義母は泊まりがけで、娘と孫の面倒を見始めたのだ。初めは、大輝の出張中だけだった。ところが次第に大輝が家にいる時でさえ、あずさは「ママ、泊まっていったらいいじゃない」「もう遅くなっちゃったから」「こんなに雨が降ってる中、帰るの大変でしょ」と、母親を引きとめるようになったのだ。確かに、義母のおかげで助かっている。だから、あずさのこんな主張を否定することなど、大輝にはできない。だが…大輝は居心地の悪さに押しつぶされそうだった。会社では、ひたすら忙しく働く。やっと家で過ごせる時間ができても、そこはすでに妻・息子・義母、そして時には義父という「定番メンバー」に占拠されていて、自分の居場所などない。それに…息子の夜泣きがひどい時などは、あやし上手の義母の存在は本当に有り難い。けれど、たとえ息子がぐっすりと眠っている夜でも、義母がいてはセックスなど望めない。というより、義母がいる時のあずさはすっかり「娘」に戻っていて、自分の「妻」という感じがしない。ついさっきまで「ママ、ママ」と義母にべったり甘えていた妻に、大輝はベッドの中で手を伸ばす気になれなかった。あずさの妊娠が分かってからこれまで、一度もセックスしていない。そろそろなんとかしないと、俺たちまずいんじゃないのか? 大輝はあせっていた。■夫婦崩壊「妻の実家から徒歩1分に引っ越し」で決定的にそんなある日。大輝が帰宅すると、あずさがいつになく明るい顔で出迎え、ニコニコしながら言う。「実家から歩いて1分のところにね、新築のアパートができるんだって! 大家さんがパパの知り合いで、私たちのことを話したら、1階の庭付きの角部屋を特別に確保してくれるって言うの。しかも家賃まで特別割引き!」「実家から歩いて1分」という言葉に大輝は初め「冗談じゃない」と思った。けれど…案外、悪い話ではないかもしれない。歩いて1分の距離となれば、さすがに義母が泊まっていくことはなくなるだろう。そうすれば少なくとも義母が帰ってからは、家族の時間、夫婦の時間を持てるはずだ。それに庭付きのアパート、家賃も割引きというのもオイシイ。恵太が元気に動き回るようになって、もう少し大きなアパートに引っ越さなければならない、庭付きの物件があれば最高だ、とちょうど夫婦で話していたところだったのだ。大輝はさまざまな条件を天秤(てんびん)にかけたが、最終的にはあずさの熱意に負けて、このアパートを借りることに。ところが、これが致命的な決定打となって、家庭は完全に崩壊した。確かに義母が泊まりに来ることはなくなる。なぜなら、あずさが恵太を連れて、完全に実家に入りびたるようになったからだ。大輝が家賃を払う新しいアパートにあずさと恵太が帰ってくるのは、恵太のおもちゃを取りに来る時と、寝る時だけという状態に。そんなアパートは掃除もろくにされておらず、あちこちホコリがたまっている。食事もすべて実家ですませてくるので、あずさが最後に自宅のキッチンに立ったのは、もういつのことだか分からない。「最近ランチに出かけそびれることが多いから、弁当を作ってくれないか」という大輝のリクエストも、あずさは当然のように完全スルー。週末の昼食でさえ、「私と恵太は実家で食べるの。大輝も来たければ来てもいいわよ」などと言われる始末…。そして最近では、夫婦が自宅で顔を合わせれば十中八九ケンカになるような状態が続いているのだ。夫が仕事で忙しいことを理由に、実家に頼りきりになったあずささん。自分と息子さえ快適に過ごせれば、夫のことなどお構いなし、というモンスターっぷりです。彼女はなぜ、モンスターワイフになってしまったのでしょうか? 後編でチェックテストとともに見ていきましょう。
2018年08月18日今回は、娘とのおしゃべりの中で、自分で発言したくせに自分でちょっぴり切なくなってしまったお話です。そう、小さな子どもや赤ちゃんが大好きな娘は、将来大好きな人と結婚して、可愛い赤ちゃんを育てたいといつも言っていました。赤ちゃんは、結婚した夫婦のところにコウノトリが運んできてくれると教えていたので、結婚しないと大好きな赤ちゃんに会えないということに気づく娘。そしてしばらく考え込んでから…そうきたか…! ズッこけそうになってしまいました。「ママが死ぬころには、娘ももうおばあちゃんになってるよ」というと、さらにショックを受けていた娘。今は、ママと小さな子どもの関係性がずっと続くような気がしているけれど、そうじゃないんだよなぁ。今は呼んだらすぐに胸に飛び込んできてくれる距離にいるけど、いつかひとりだちをして、結婚して、新しい家庭を作って…。私は娘よりも先に行ってしまう身だけど、娘の人生が少しでも多く楽しく充実したものになるように、親としてやれるだけのことはやっていきたいな…。将来のことを自分で言っておきながら、勝手に想像してちょっぴりおセンチになってしまったぺぷりでした。まぁ、その前に娘の足癖の悪さをなんとかしないとな…(苦笑)。
2017年12月15日思春期は子どもとぶつかることが多く、とても大変な時期。それゆえ、とかく目の前の反抗的な子どもをどうしたらよいかとばかり考えがちです。でも、私たちは、反抗期のその先の子どもの姿についても知っておかなければなりません。思春期が終わると同時に、親にとってはもっとつらく感じる「子離れ」の時期が待っているのですから。■子育て期=母親の人生でもっとも素晴らしい時間何かにつけ反抗してばかりの思春期。早くこの時期が過ぎてほしい…と願うのは、どの親も同じでしょう。でも、子どもたちは思春期が終わったら、どのように変化していくのでしょう。思春期を越えた子どもたちは、もう「1人の大人」という立場で、親と接しようとします。そんなわが子を見て、あなたはきっと「ここまで成長したか」と感慨深く、そしてうれしく思うことでしょう。でもその一方で、つらい気持ちも感じるはずです。子どもを育てることは実に苦労が多く、無償の愛で続けていかなければならない大変な仕事です。でも、子どもが与えてくれる親としての幸せは、ほかのどんなものにもかないません。子育て期というのはいわば、母親の人生でもっとも素晴らしい時間と言えるはずです。しかし、そんな素晴らしい時間は永遠には続きません。子どもは成長していき、思春期を迎え、そしてある時急に、親から離れていく日が来るのです。■親から離れていく思春期後の子どもたち親子の別れは、人間にだけあるのではありませんね。むしろ、人間以外の動物の離れ方のほうがはっきりしています。そして決定的に違うのは、あるとき急に離れていくのは、子どもではなく親のほうであるということです。「もうこの子はちゃんと自分の力で餌をとったり、自分を守ったりして過ごしていける」というところにまでわが子が成長したとき、親はきっぱりとした態度で子どもを自分のそばから追い出そうとします。子どもにとっては突然のことで、何が何だかわかりません。ですから、親がどんなに自分を追い払おうとしても、必死に近づいて行こうとします。それが何回も続いて初めて、自分はもう親と一緒に過ごせないのだと悟り、名残惜しそうに親を見つめながら、新たな自分の住処を探しに出ていくのです。人間以外の動物の世界では、親子の間でこのようなことが行われています。これに対して人間の場合、最初に離れようとするのは子どものほうです。ここでちょっと、自分が思春期を終えようとした頃を振り返ってみてください。親から離れていくとき、人間以外の動物の子どものように、「離れたくない」という気持ちが起こったでしょうか。たいていは、大したことではなかったとか、特に心に感じるものはなかったと思い出せるでしょう。これは、人間の本能に関係しています。人間には本能的に「成長したら親から離れていくもの」ということが、脳に刻み込まれているのです。したがって、思春期を終えた子どもたちが親から離れていくことは、必然的なことと言えるのです。<後編に続く>
2016年06月18日「親離れ・子離れに関する意識調査」アメリカンホーム保険会社は、株式会社アイシェアと共同で「親離れ・子離れに関する意識調査」を発表しました。30代から50代のネットユーザー男女で、15歳以下の子どもがいる1,088名の回答を集計した結果です。以下が、同調査の結果となります。・子離れよりも『親離れが早い』と思う母親:71.3%・母親が子どもの親離れが早いと思う理由「親が子離れする自信がないから」:35.1%・子どもが喜んで親と外出するのは「9歳~11歳まで」だと思う:41.4%・子どもが一番楽しそうだった場所「遊園地」:24.4%・子どもが長期休みに入ると正直面倒だと『思う』母親:70.8%・父親が子どもの長期休みが面倒な理由「どこかに連れて行かなくてはならない」:35.3%子離れよりも『親離れが早い』同調査によると、「絶対親離れが早い」と「たぶん親離れが早い」合わせて、母親の71.3%が『子の親離れが早い』と回答しており、親としての複雑な心情をのぞかせています。親が望むより、子どもが早く親離れすることを、親も理解しているようです。長期休み、正直面倒だと『思う』母親:70.8%子どもが長期休みに入ると正直面倒だと『思う』母親は「とても思う」と「少し思う」を合わせて70.8%おり、父親よりも30.9ポイント高い数値が出ています。子育ては母親が中心となって行っていることを、示唆する結果であるとも言え、面倒だと思うことの上位は「食事の用意が増える(83.7%)」、「自分の時間が減る(43.1%)」など、母親の負担が大きいことを示す結果とも言えます。
2011年01月14日