子育て情報『動きながらボールを受けてパス、海外選手のように流れるようなプレーを身に付けるには、どんな指導が必要なのか教えて』

2023年10月27日 16:35

動きながらボールを受けてパス、海外選手のように流れるようなプレーを身に付けるには、どんな指導が必要なのか教えて

それだと動きが少ないので、2人でシザースパスをします。40メートルくらいの距離でしょうか。動きながらパス交換して最後にシュートです。

そのなかで、自分の味方が自分の右側にいると、左足を使ったほうがパスしやすいです。動きながらなのでアウトは使いづらいです。そこで、行きに右を使った子は、帰りは左を使うように話します。右利きの子は総じて左は苦手なのですが「絶対に使ってください」と言います。

ところが、半分くらいの子どもが、行きも帰りも使いやすい右足を使います。
これは下級生だけでなく、6年生になってもそんなことが起きます。「絶対に換えてね」と言ってもやりません。ほかでも「パスはダイレクトでやるよ」と言ったときも、やっぱり2タッチにしてしまいます。ダイレクトでやろうとしてできないのではなく、やりやすい方法に変えてしまうのです。そこにあまり罪悪感がないというか、そこをちゃんとやらなければという意識がありません。

■できないことをできるようにするのが練習

なぜそうなってしまうかというと、コーチの言う通りに利き足でないほうでパスしたり、ダイレクトで返すとミスになりやすい。そこに抵抗があるのと、「できないことをできるようにするのが練習だ」とあまり思っていない。できないから、利き足で全部蹴ればいいし、無理ににダイレクトで回さなくてもいい。
そう思っているのかもしれません。

そんなとき、私は「右足で蹴ってもいいんだけど、左足が使えるとどう?」と彼らに問いかけます。子どもたちは「左足も使えたら便利だ」と言います。そこで「そうでしょ?じゃあ左足も使う練習しましょう」と言ってまた始めます。この状況は、大学生なっても一緒です。できないことをできるようになるのが学びだと理解していません。

私は本来左利きなのですが、サッカーを高校から始めたので懸命に練習しました。大学時代は、自分で勝手に「今日は右だけで蹴ろう」と決めて練習に臨んだりしていました。
そうなるとコントロールミスが必然的に増えるので仲間から文句を言われましたが、続けました。今でも、子どもたちに「池上コーチは右利きだと思っていた」と言われます。

■小学生年代で「サッカーをよく知っている子」を育てる

動きながらボールを受けてパス、海外選手のように流れるようなプレーを身に付けるには、どんな指導が必要なのか教えて
(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)

育成の順番や、ボールコントロールのとらえ方。こういったことが小学校一年生から積み上げられていたとしたら、日本のサッカーも変わると思います。

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