子育て情報『「書く」ことが認知能力を高める! 小学生年代はサッカーノートを手書きした方が良い理由』

「書く」ことが認知能力を高める! 小学生年代はサッカーノートを手書きした方が良い理由

脳で処理される「漢字能力」を分解すると

1.読字(漢字を正しく読める)
2.書字(漢字を正しく書ける)
3.意味理解(漢字や熟語の意味が正しくわかる)

の3つになり、それぞれ使う脳の部位が違うのだとか。

1の「読む」を経て、3の「意味理解」をしながら2の「書く」までを行うことで、「読む」だけに比べて使う脳の部位が移っていきます。脳は筋肉と同じで使って鍛えるところ。インプットとアウトプットを経て使う部位が広範囲におよび、側頭葉から前頭葉へなど、部位をまたがって情報を伝達することが脳のトレーニングにもなるそう。

文字の識別については、デジタルより手書き文字の識別の方が難しく、デジタルの同じフォントばかり見ていると、フォントが違うだけで同じ文字だと認識しにくくなるようです。そのため、色々なフォントを見たり使ったりすることが推奨されています。

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■人は「運動を伴った方が物事を記憶しやすい」という性質も持つ

また、手書きのメリットは「手と指を動かすこと」にもあると大塚先生は言います。それだけを聞くと「デジタルデバイスに入力する時も手と指を使うのでは?」と思いがちですが、入力は手書きに比べると筋肉をあまり使わずにできるもの。
予測変換機能もあることで、記憶を呼び起こしたり考えたりする範囲も少なく「ラク」かつ時短であることは明確です。

また、人は「運動を伴った方が物事を記憶しやすい」という性質も持っているため、手指を動かして書いた方が記憶に残りやすいという特徴もあります。

■手書きしている→文章作成能力が高まる→言語による認知機能の発達に

大塚先生たちの研究チームが以下の結果を示したのは、大学生(大学院生を含む)30名を対象にした研究です。

その結果は、漢字を手書きで書けるほど、知識の習得量が多く、文章作成能力が高いというものでした。

一方で、中高生719名のデータを解析した研究でも、漢字を手書きで書ける子どもほど、文章作成能力が高いことが示されました。

つまり、書くことで「認知能力」が養われ、言葉を使ったコミュニケーション力が発達するというわけです。


■デジタル入力にもメリットがある、双方を活用しよう

「書く」ことが認知能力を高める! 小学生年代はサッカーノートを手書きした方が良い理由
写真は少年サッカーのイメージ

手書きのさまざまなメリットをご紹介しましたが、大塚先生はデジタル入力を否定しているわけではありません。

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