小さくて線が細いU-10年代に浮き球のシュートを教えたい、ボールを浮かせるコツをどう教えればいい?
小さい頃からできていたためプライドもあるのかもしれません。負けたり、試合に出られなくなるとあっさり折れてしまいます。挫折から立ち直れない傾向が見られます。
■小さいころから考える習慣が出来ている子は判断力があるのでのちのち頭角を現す
対する晩熟型の子どもたちは、身長やパワーがないためしっかりした技術を身につけながらじっくり育ってきます。おおむね賢い。自分から考え出す力があります。
パワー以外のスピードという能力で言えば、飛びぬけた子を除くと皆そんなに遜色なく速く走れるようになります。差は出ません。
そうなると、小さいころに「自分は足が速くないからどうしたらいいかな?」と考えた子どもは、いろいろなことにトライできているようです。技術や判断力などプレーに幅があり、どんどん頭角を現してきます。
私自身、晩熟型です。サッカーを本格的に始めたのは高校からです。身長が170センチ台で体が小さいセンターフォワードだったので「身長があともう5センチ高かったらなあ」と思ったこともありました。そんなときに祖母井秀隆さんという素晴らしい先輩に出会い、サッカーを教えてもらえました。
■ゴールに入ればどんなシュートも同じ1点
浮き球のシュートはかっこいいです。子どもも大人も「すごい!」と思ってしまいますね。
でも、冷静に考えてください。ゴールに入ればどんなシュートも同じ1点です。浮かせて蹴らないとゴールできないわけではありません。
ご相談者様が教えているのは10歳以下なので4年生でしょうか。上述したようにゴールキーパーは大きくありません。浮かせて蹴れると得点しやすいので試合に勝つ確率は上がるでしょう。
しかし、そうではない方法で得点するやり方、つまりパスをつないで相手を崩すサッカーを教えたほうが子どもたちのためになります。
サカイク公式LINEアカウントで
子どもを伸ばす親の心得をお届け!
■浮き球を蹴れるようになる練習法
(写真は少年サッカーのイメージです。
ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)
最後に、強いシュートにならなくても浮き球でゴールできたり、パスをする技術の磨き方をお伝えしましょう。
2人1組で互いに10メートルほど離れて立ちます。対面パスです。片方はグランダーのパス。反対側は浮き球で返します。正面から来たボールをダイレクトで蹴って浮き球にしやすいので、試してみてください。