元興国高校・内野智章さんが初めて率いるジュニア年代の選抜チーム選考で重視した点、初戦で採用したシステムとは
その理解がとても早いのは、嬉しい誤算でした。
■選手たちはポジションごとの役割についての理解がとても早い
(監督がやりたいサッカーとポジションごと役割の理解が早い選手たち写真:新井賢一)
――今時の子どもたちは、普段からそのような情報に接しているんでしょうか。
内野:最初はみんな戸惑っていましたが、理屈が分かってきたので、飲み込みが早いです。最初にしたのは、プレーモデルの説明です。ポジションを番号で表記して、キーパーが1、スリーバックが2、3、4、ダブルボランチが5、6。ウイングが7、トップ下が8、センターフォワードが9、もう一人のトップ下が10、左ウイングが11で、番号で覚えさせました。
――わかりやすいですね。
内野:例えば5番はスリーバックなので、センターバックの1つ前に出たようなイメージで守備をします。
6番はゲームを作るバランサーの役割。8番は攻撃的なバランサー。
10番は点も取るし、アシストもするし、ドリブルもする。9番は自由に動いて点を取る。
11番と7番はとにかく仕掛ける。2番はサイドバックとセンターバック。3番はセンターバックとボランチ。4番はセンターバックと左サイドバック。
それぞれのポジションを数字で示して、役割を説明し、「このシステムだから、ここに優位性を持って、こういうサッカーをしたい」というのを、大会前日の練習試合で落とし込みました。その理解がめちゃくちゃ早いんです。
――ピッチの中で具現化するのは難しいですが、試合を通じてチャレンジする姿が印象的でした。
内野:もっとボールプレイヤーばかりなのかなと思っていたのですが、ドリブルが上手くて、すばしっこい中でも、賢さがある選手を選んでいます。能力のある選手がそろっているので、これからが楽しみです。ワールドチャレンジ2024
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