「普通では絶対にできない経験ができた」初の女子選抜チームが、バルセロナ相手に健闘!
8月に行われた『U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ』。予選リーグでFCバルセロナと対戦したのが、JSWCなでしこ選抜です。
12回目を迎える今大会、初結成された女子選抜チームは、バルセロナと試合をし、何を感じたのでしょうか?
バルセロナ後、倉原穂奈美監督に話をうかがいました。
(取材・文:鈴木智之/写真:新井賢一)
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大会初の女子選抜チームは予選リーグでバルセロナと対戦写真:新井賢一
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■バルサ戦に18人全員を起用
倉原穂奈美監督(C)新井賢一
倉原穂奈美監督
――今回、初めて女子チームがこの大会に参加しましたが、どのような経緯で監督になられたのでしょうか?
もともと私はバルサアカデミーでコーチをしていまして、運営しているアメージング社から声をかけていただきました。お話をいただいた時は、正直不安の方が大きかったです。というのも、他のクラブは厳しい予選を勝ち上がってきて、地区の代表として参加しています。そのような強いチームを相手に、女子のみで戦えるのかという心配がありました。
――予選リーグにはジェフがいたり、バルサがいたりと、ある意味すごく良いグループでした。
そうですね。他のグループにいても、バルサと試合ができる確率は非常に低いと思うので、戦えたことは良かったです。
――バルサ戦(0-4)を振り返ると、特に前半は守備も頑張り、キーパーも止めていました。
感想を教えてください。
全員にバルサ戦を経験してほしいという思いから、18人全員を起用することにしました。前半にベストメンバーをぶつけて、どこまで戦えるかを試しました。想定としては、ボールを保持される時間が長くなるだろうと思っていました。
前日のジェフ戦で、男女の体格差があることは、選手たちも感じていたので、それを踏まえて、しっかりプレーできたと思います。グループリーグの最後にバルサと戦えたことは、成長の最高点で試合ができたという意味で、良かったと思います。親が変われば子どもも変わる!?
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■男子のトップレベルと戦う機会は、この年代がラストチャンス
――バルサとの試合に向けて、どんな話をしたのでしょうか?
体格やスピードで勝てない相手には、ボールを持っていないときの準備や、判断のスピード、ボールを離すスピード、動かすスピード、パススピードでしか差をつけられません。