福岡の強豪サルツFCが取り組む技術向上とフットサル。大切なのは上に進むための「ベース作り」
8月下旬に行われた『U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ』予選リーグ3戦目。福岡の強豪サルツFCは川崎フロンターレU-12に敗れました。
試合後、サルツFCの藤川徹監督と、クラブのオーナーを務める、元Jリーガーの馬場憂太さんに話をうかがいました。
(取材・文:鈴木智之、写真:新井賢一)
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サルツFCでは次の年代のためのベースづくりを大事にしているそう写真:新井賢一
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■先に動かず、止まるようにした
藤川徹監督(C)新井賢一
藤川徹監督
――試合の感想をお願いします。
川崎フロンターレさんと試合をしたのですが、サッカーの質に違いがあると感じました。相手の方が、11人制をしっかりとやれていました。大会前に中学生と3試合ほどやらせてもらいましたが、夏休みは遠征が多く11人制の準備という意味では難しい状況でした。
――サッカー面で目指すスタイル、チームのコンセプトを教えてください。
後ろに一人、強力な選手(10番・梅津悠吏)がいるので、フロンターレ戦は少し異なる戦略でしたが、普段は彼を中心に守って前からプレスをかけます。ボールを奪ってショートカウンターや、サイドに展開して低いクロスを入れるなどの戦術を取っています。今回は相手との体格差があったので、高いボールでの仕掛けは避けました。
昨日の海外チーム、セランゴール戦ではそういった形がうまくはまり、1-0で勝利しました。
――ジュニア年代の指導で大切にしていることは、どのようなことでしょうか?
この年代では基礎的なこと、特にボール技術を習得させたいと考えています。勝利を求めるのではなく、ジュニアユースのためのベースを作り、スムーズにジュニアユースに上がれるようにしたいと考えています。その意味で、ジュニアユースのスタッフとも連携を取っています。ジュニアユースのスタッフがジュニアの指導も行っていて、U-15の監督は元Jリーガーの中払大介さんです。親が変われば子どもも変わる!?
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■時間の使い方が難しかった
ワールドチャレンジでは時間の使い方に戸惑ったことも一つの経験になったと監督は言います写真:新井賢一
――選手たちには、いろんなチームと対戦した経験を、どのように活かしてほしいですか?
この大会は、今まで経験したことがない、夕方だけ試合がある日程でした。