できないと練習から外れてしまう未就学児、できた子を褒めるのはできない子のハードルを上げる? 指導のポイントを教えて
そのなかで、スポーツなどさまざなことに取り組むモチベーション(動機付け)についても話します。
最終的に自分から「やりたい」と思える「内発的動機付け」にたどり着くことが重要ですが、スポーツの入り口では楽しいとか面白いからやる「外発的動機付け」を用意することが重要です。
サッカーの練習でも、コーチが用意したメニューを子どもたちが面白くなさそうであればすぐ変えたほうがいい。決めた時間はやると四角四面に構えるのではなく、臨機応変に「じゃあ次はこれはどうかな?」と手を変え品を変えやってみましょう。
親が変われば子どもも変わる!?
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■「どんな練習がしたい?」と子どもたちに聞いてみるのも良い
「どんな練習がしたい?」と聞いてみるのもいいでしょう。特に幼児や低学年など小さい子どもに対して、私はよく尋ねます。
子どもはシュートが好きなので、「ゴールに向かってボール蹴りたい」というパターンが多かったです。鬼ごっこをしたいと言う子もいます。
そんなとき「サッカーじゃないとダメ」と否定せずにどんどんやらせましょう。
そんなふうに子どもがやりたいいことを先にやってから、「じゃあ、次はこんなのはどう?」と練習メニューやらせてください。練習といっても、そこに競争があり、遊べるようなものがいいでしょう。
何だか遊んでいるだけでなかなかうまくならないと感じることがあるかもしれませんが、そんなにすぐにステップアップできるものではありません。
焦らず「どう楽しませるか?」に注目して指導をしてください。
■子どもたちが夢中になる「フロー状態」こそが最も上達する状況
また、うまくできたり、頑張ったり、粘り強く取り組めたりしたのなら、当然ほめてください。
プレーも能力も違うので、全員に対して同じ指導はできません。よって、同じくらいの力の子どもで競争させたり、グループによってハンデをつけるなど工夫してください。
例えばドリブル練習でも競争を取り入れます。背の順でやったら、次は遅い者同士で競争する。速い子と遅い子、上級生と下級生がやるときは、それぞれ前者にハンデをつけます。勝ち負けのあるゲーム感覚で行えるものが、子どもは大好きです。
そしてこういったハンデは、子どもに対する差別などではありません。すべての子どもが「どうやったら楽しめるか?」という視点に立ったものです。