コミュニケーション能力が上がり、自然と主体的に。「友だちが増えて楽しい」だけではないサッカーキャンプのリピート理由とは?
とその成長を嬉しそうに語ってくれました。
ハルトくんも「みんなとコミュニケーションが取れるようになった」と自身の変化について実感しているそう。
■キャンプの仲間との楽しいコミュニケーション経験が、主体性につながる
ゴールキーパー経験者というお父さんの影響もあり、ハルトくんはチームでキーパーをしています。最初はボールを怖がってしまい、ゴールの前にただずっと突っ立っている感じだったのだそうですが、キャンプ後に変わってきたのだとお母さんは言います。
ハルトくんも「試合中、後ろから声を出したり、仲間を鼓舞してあげられるようになった」と自信を持って教えてくれました。
サカイクのゴールキーパーキャンプにも参加し、キーパーとしてのスキルアップにも意欲を見せている様子です。
キャンプのどんなところが一番楽しいか聞いたところ、「最初は緊張するけど、みんなと仲良くできたりするのが楽しい」とハルトくんは言います。
全国各地から初めて顔を合わせる者同士、次第に声をかけた方が、みんなと仲良くできていいと自分で気がついて、自発的に声かけができるようになったのだそうです。
その経験がチームでも生かされ、試合中チーム内で声が出ていない時でも積極的に後ろから声を出せるようになったり、自信を持ってゴールを守ることができるようになり、PKも止められるようになってきたと教えてくれました。
■参加回数を重ねることで見られた、子どもの持つ力
サカイクキャンプでトレーニング中のハルトくん
ハルトくんのインタビューを聞き、サカイクキャンプの柏瀬コーチはその成長ぶりを喜び、当時のことを話してくれました。
「キャンプの時には『色々な子に声をかけてね』と常に言っているんですが、 2回目、3回目参加の頃のハルトくんは、下級生にも声をかけてはいたものの、その頃はまだちょっとだけ大人の目を意識していた様子でした」
ところが小学5年生の夏のキャンプ、コーチたちが子どもたちの様子をこっそり陰で見守っていた時、大人が見ていない環境の中で、ハルトくんが自発的に下級生や初めて参加した同学年の子たちに声をかけている姿が見られ、大きな成長を感じ、嬉しかったと言います。
大人の意見が強く残りすぎないで欲しいと、コーチたちは子どもの力を信じて見守ることも大切にしているのだそうです。
■コーチも太鼓判を押す、キャンプを通じて自分で積み上げてきた自信
キャンプの帰り道、突然ハルトくんに「キャンプに参加させてくれてありがとう」