119の日に考えたい。松田直樹さんの魂を「#命つなぐアクション」へ。横浜F・マリノスの取り組みから学ぶ迅速な119番通報の方法
など具体的な建物や目標が伝えられることが望ましいです。
【4】患者の状況を伝える
目の前で倒れていたり苦しんでいる人がどのような状況かを伝えます。指令管制員から「いつからか」「年齢は」など、詳しく質問されるので、それに答えられるよう情報を整理しておくことも望ましいです。なお、年齢や性別は救急隊が搬送先医療機関へ電話する際や申し送りの際の重要な情報ともなります。
【5】通報者の情報を伝える
・名前
・患者(傷病者)との関係性
・電話番号
を伝えます。
救急隊が向かう車内から、詳しい状況について追加の質問があったり、救急車がその住所のどこに(例えば小学校だと正門と裏門どちらが近いのかなど)向かえばいいのかなどを聞かれる可能性もあります。そのため、待っている間もすぐに電話ができる番号を伝えてください。
【6】救急車の到着を待つ
指令管制員は通報を受け、出場先が確認でき次第、消防署などから出場します。
救急車が到着するまでの間は、患者(傷病者)の様子を見ながら救急隊の到着を待ってください。救急隊が到着するまでの間は、当時の状況や時間経過、行った処置などをまとめておくことも望ましいです。
■ためらわず「119番通報」で大丈夫!
心停止や大怪我など、迷わず救急車が必要な場合のほか「これは救急車を呼んでいいのかな」とためらうシーンもあるはずです。最近では「#7119」や「#8000」などの相談窓口もあるので、不安がある際にはそちらも活用してください。
小倉先生はかつて、消防機関で救急車に乗っていたこともあり、「こんなことで救急車を呼んでしまってすみません」と言われたことも何度もあったそうです。不安を感じた場合に通報してしまったことは止むを得ないことなので、一刻を争う状況と感じた場合には、119番通報をお願いします。
■救急車を待つ間にできること
心停止と思われる状況の場合は、AEDや胸骨圧迫などによる救命を救急車が到着するまでの間に行えると、命を救える可能性が高まります。とはいえ、方法を予め知っておかないといざというときに困ってしまうかもしれません。
そんなケースに備え、AEDの使い方やどこにあるのか、胸骨圧迫の方法などを後編では詳しく解説します。また、ホームゲーム開催日には「#命つなぐアクション」の活動の一環として、AEDの使用方法の講習会も行っていますので、ぜひご来場された際は参加してみてください。