小学生でもできることはある! サッカー中の心停止など、いざという時のために知っておきたい、AEDと心臓マッサージ
電話は、救急安心センター事業に繋がり、医師や看護師といった専門知識をもつスタッフが相談にのってくれます。一刻をあらそうと判断された場合はそのまま救急車を呼ぶステップに移行することもあります(開設されていない地域もあります)。
【3】#8000
「子ども医療電話相談事業」で、休日や夜間に15歳未満の子どもの体調について相談できるダイヤルです。地域の相談窓口につながり、小児科医や看護師が対応してくれます(開設時間が限られている場合もあります)。
119番通報は子どもがかけることも、もちろんできます。もしもに備え、緊急時には119に電話をかけることを親子で再確認しておきましょう。119番通報時のポイントや聞かれることについて詳しく紹介しているので、前編を読んでシミュレーションしてみてください。
■AEDもためらわず使えるようになりたい
横浜F・マリノスのホームゲーム開催時に実施したAED講習の様子©F.M.S.C.
サッカーでも、練習中や試合中に選手や観客の方が突然の心停止で倒れたというニュースを何度か耳にしたことがあると思います。
サッカー以外でもその可能性は誰しもゼロではありません。
119番通報をしたあとにできることの1つとして挙げられるのが、AED(自動体外式除細動器)の使用です。
心停止後、1分経過するごとに7~10%ずつ救命率が低下すると言われています。一刻を争う事態ですので、ためらわずにAEDを起動させましょう。
AEDの基本動作は以下の通り(機種により異なる場合もあり)
1.AEDの電源を入れる
2.電極パットを取り出す
3.右肩と左わき腹にパットを貼る
4.ボタンを押して電気ショックを流す
なお、ここで注意することは、AEDを使うにあたりその場所が安全であるかどうかをしっかり確認してから救助を開始することだそう。交通量の多い道路脇や、雷が鳴っているサッカーグランドなどは安全とは言えません。その場合はまずは安全な場所に救助者を移動させてからスタートします。
過去の記事でも触れていますが、AEDは流れてくる音声ガイダンスに従えば正しく使えるようになっています。
突然の緊急事態に動揺してしまっても、間違えず救助にあたることができる仕組みです。
「電気ショックを流すスイッチを押す」ということに躊躇してしまいそうですが、心臓がその必要がない状態であれば作動しないため、思い切って押して大丈夫です。