子育て情報『小学生でもできることはある! サッカー中の心停止など、いざという時のために知っておきたい、AEDと心臓マッサージ』

小学生でもできることはある! サッカー中の心停止など、いざという時のために知っておきたい、AEDと心臓マッサージ

なお、小倉先生によると最近の新しい機種の中には4の「ボタンを押して電気ショックを流す」が自動で行われる「オートショックAED」もあるそう。今後はその機種が増えていくと予想されるとのことです。

■AED使用時は心臓マッサージによる心肺蘇生もマストで行うことになる

小学生でもできることはある! サッカー中の心停止など、いざという時のために知っておきたい、AEDと心臓マッサージ

AEDを使用する際は、心臓マッサージも同時に行う必要があります。横浜F・マリノススタッフが実際にAED講習を行っている様子©F.M.S.C.

AEDの操作にばかり意識が向きがちですが、実はAED使用時には必ず胸骨圧迫(いわゆる「心臓マッサージ」)をする必要が生じます。その方法も合わせて確認しておきましょう。

心臓マッサージの効果的なやり方
1.AEDの電源を入れる
2.電極パットを取り出す
3.右肩と左わき腹にパットを貼る
4.ボタンを押して電気ショックを流す

メーカーによって若干の違いはあれど、AEDのガイダンスでも、電気ショックを流した後に「心配蘇生を始めてください」「胸骨圧迫と人工呼吸を始めてください」などと流れます。その際は、ガイダンスからメトロノームのようにリズムが刻まれるので、そのリズムに合わせて圧迫します。胸の厚さの3分の1が沈むよう、体重をかけて押します。


なお、心臓マッサージは、1分間に100から120回のリズムで行うことが推奨されていますが、リズムがわからない時はアップテンポな曲に合わせてリズミカルに圧迫すれば正しいリズムでできることも小倉先生が教えてくれました。

■誰かの命を救うとき、子どもだってできることがたくさんある

サッカーの現場で、大人が一人しかいない状況では難しいのでは?と思われるかもしれませんが、小学生の中~高学年であれば、AEDはガイダンスを聞いて操作することができますし、心臓マッサージもできます。

つい先日放映されたドラマで、小学生が一人でAEDを使うシーンが話題になり、考えさせられた人も多いのではないでしょうか。また、もしもの場面では、1分1秒を争う状態ゆえ「役割分担」も重要になります。周りの人に助けを呼びかける人、救急車を呼ぶ人、AEDを取りにいく人、心臓マッサージをする人、それらの分担を指示する人......。

救急の場面では小学生にもできることはあります。一人でも多くの人が協力することができたら、結果を左右するかもしれません。

「子どもも大切な人命を救う人員の一人です」

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