通学時の自転車事故件数。中学生第1位は佐賀県、高校生第1位は群馬県
自転車側の加害事故は中学生では457件、高校生では1,646件。特に中学生は加害者割合が高くなっています。
都道府県別に見ると自転車側の加害事故が最も多い都道府県は、中学生は新潟県、高校生は兵庫県。
兵庫県の例を見ると、自転車で加害者となった通学時の高校生の事故は207件も起こっており、平均すると1日に1件以上起きている計算になります。
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中高生が加害者となっている割合は、全国的に見ると中学生21.6%、高校生19.0%。
これは全年齢の16.4%に比べると高い割合に。
加害者になってしまう割合が中学生で高くなっている原因は、自転車のルール・マナーに関しての知識が未熟であること、自転車運転の経験の不足等だと見られています。
■ 子どもが自転車事故を起こさないようにできることとは?
自転車は、免許が不要なだけでなく、学校で体系的な安全教育がなされていないため、ルール・マナーを知らないまま自転車を利用している中高生も多いと思われます。
子どもたちが自転車に乗る際に、事故に巻き込まれたり加害者になってしまったりしないよう、できることはなんでしょうか。
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まず、自転車が自動車と同じ“車両”であることをしっかり認識する必要があります。
こうすることで、自転車乗車に関するルール遵守に対する自覚と責任感がしっかり根付くでしょう。
子どもが自転車に乗ることについて、気軽に捉えすぎない親自身の認識も必要になってきます。
また、定期的な整備点検も忘れないようにしたいところ。
自転車側が加害者になる事故の中には、前照灯不良やブレーキ不良が原因のものもあります。
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親としては、子どもに自転車のブレーキやライトをしっかり点検させ、安全性を自分で確かめる大切さを教えたいですね。
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また、通学だけでなく部活や習い事などで頻繁に自転車に乗る子どもには、自転車の保険加入を検討してもいいかもしれません。
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保険に入っていれば、万が一加害者となってしまった場合にも十分な補償ができます。
中高生の自転車事故の多さについて普段はなかなか知ることが少ないものですが、今回のようにデータで示されると「自分の子どもは大丈夫かな」