子育て情報『発達障害が見られる子どもたちを支援するビジョントレーニング 特別支援教育に関わる教員への研修をスタート』

2022年2月4日 09:45

発達障害が見られる子どもたちを支援するビジョントレーニング 特別支援教育に関わる教員への研修をスタート

は、人間に本来備わっている「見るチカラ(視覚認知機能)」を目覚めさせ、それを鍛えることによって、集中力や判断力、運動能力や情報処理能力など、さまざまな能力を向上させていくプログラムです。
欧米では80年以上前から実践されてきたものですが、最近では日本国内でも、注意欠陥多動性障害(ADHD)や学習障害(LD)、読み書き障害(ディスレクシア)などの発達障害が見られる子どもたちの課題改善・克服に活用され、教育現場ではその効果が注目を集めるようになってきました。

例えば、漢字を覚えるのが苦手な子、算数の計算が苦手な子、あるいは、エスカレーターに乗るときに不安を覚えるなど、日常生活に必要な身体の動きができていない子 ――そうした子どもたちが数カ月間~1年間のビジョントレーニングよって、それぞれのつまずきを改善、解消していったという事例はたくさんあります。
このトレーニングの目的は、子どもたちの心と身体の発達を促し、学習能力と運動能力の土台を育てることによって健やかに成長して「生きる力」を身に付けさせることです。

【日本のビジョントレーニングの歴史は始まったばかり】
私ども「一般社団法人日本ビジョントレーニング普及協会」の設立は2018年。ビジョントレーニングの普及が子どもたちの未来を変えることにつながると考え、トレーニングスタジオの運営。また、地域の教員を始め様々な職種の方を対象にした講座、保育園や小・中学校でのビジョントレーニング講演会といった活動をおこなってきました。
次第に私どもの一連の活動は、地元大阪府内の教育委員会から高い関心を寄せられるようになり、ビジョントレーニングの教育現場への普及を行う協働プロジェクトが次々に立ち上がるようになりました。
今回皆様にご紹介する大阪府泉大津市とのプロジェクトもその一つです。

【このプロジェクトは全国的にかなり画期的】
教育委員会が一般社団法人との協働で研修を運営すること自体が画期的と言えますが、教育委員会主催で民間スキルを特定の方に習得していただく研修はほかに例がありません。
同様のプロジェクトは大阪府内の他の自治体とも立案中で、まさに大阪がビジョントレーニング普及の発火点となり、発達支援の先進地として日本全国の子どもたちの未来を拓いていくことを私たちは願っています。日常生活や学習で、つまずきを克服できない多くの子どもたちのために、ぜひ多くの方に、泉大津市と私ども協会の協働プロジェクトに関心を持ってくださり、この活動の意義を広く理解していただくことにご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.