くらし情報『誰もが知っているのに誰もが知らない 謎だらけの鳥獣戯画』

2015年5月11日 22:01

誰もが知っているのに誰もが知らない 謎だらけの鳥獣戯画

【甲巻】甲巻では、うさぎや猿、猫、ねずみ、カエルなどが、擬人化して描かれている。うさぎが鹿の背中を流していたり、他の場面ではうさぎがキツネを接待していたりと、各動物がキャラクターづけされているのも、面白い。

【甲巻】甲巻では、うさぎや猿、猫、ねずみ、カエルなどが、擬人化して描かれている。うさぎが鹿の背中を流していたり、他の場面ではうさぎがキツネを接待していたりと、各動物がキャラクターづけされているのも、面白い。

東京国立博物館で現在、「特別展鳥獣戯画―京都高山寺の至宝―」が開催されている。 日本人なら知らない人はいない、国宝絵巻「鳥獣戯画」。詳しくご紹介…と言いたいところだけど、いつ、 誰が、何のために描いたのか…実は、そのほとんどが謎。 判明しているのは、甲乙丙丁の4巻それぞれ作者が異なるということ。
各巻で筆遣いが変わっていて、動物、人、幻獣…描かれているものも様々。また、作品の生まれた年代も、平安~鎌倉時代まで幅がある。 でも、そうなると謎は更に深まる。なぜ4作にわたり絵巻の連作がなされたのか。また、それぞれで描かれる内容が異なるのはなぜなのか。そして他の仏教美術と比べると楽しんで描いたように見えるこの絵巻が、どうして大切に守られてきたのか…。 本展では高山寺が所蔵する4巻に加え、断簡(切り離され、掛け軸として仕立て直されたもの)を含めた、現存する全ての絵巻がお目見え。ダ・ヴィンチ・コードさながらの不思議に思いを馳せながら、ユーモアあふれる、可愛らしい絵柄をご堪能あれ。

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