くらし情報『芸能生活“なんとなく”35年の高田純次 お金の夢の話』

2015年6月19日 21:00

芸能生活“なんとなく”35年の高田純次 お金の夢の話

道路工事現場で夜7時から朝の5時まで働いて、8000円かな。劇団の公演があるときは休まないといけないから、棟梁に言いに行くんだけど。前に誰かが辞めたいと言ったときに、棟梁がロッカーから日本刀を取り出して脅す姿を見てたから、覚悟して伝えたの。すると日本刀じゃなくギターを取り出して、“高田、お前が辞めるんだったら餞別に一曲”って涙を流しながら歌ってくれて。でも、歌の代わりに現金くれたほうがよかったんだけどね(笑)。

――そこまで苦労しても演劇を続けたかったのですね。

楽しかったからだろうね。新しいことをしている自負もあったし、当時は体力もあったから。
意味なくテーブル持ち上げたり、飛んでる鳥を捕まえて食べたりしてた(笑)。でもね、よく見る夢があって。劇団の公演でセリフを言おうとしたら何も出てこなくて、どうしようって焦るの。一度、松金よね子さんと芝居をしているときにセリフがスコーンと抜けて出てこないことがあって、そのせいかな。あとは10円が落っこちていて、拾うと先に今度は100円が落ちていて…と増えていくんだけど絶対1000円まではいかないという夢も見るなぁ。セリフが出てこないのとお金と、当時の悩みが強烈に残っているのかもしれないね。

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