2019年5月10日 18:40
米国でも「ゆとり教育」? ツッコミどころ満載な大学生の強盗映画
映画評論ユニット「お杉とB子」が今回おすすめするのは『アメリカン・アニマルズ』。
フツーの大学生が企てた強盗の行く末は?
お杉:白昼堂々、大学図書館の稀少本強奪を決行した4人の大学生の実話よ。そんな無茶なことを計画するなんて、てっきり『アニマル・ハウス』的なおバカ映画だと思ったわ。
B子:それはアニマル違い(笑)。確かに計画はお気楽だけど、実はシリアスな青春映画。恵まれた環境にいる若者が強盗を計画するのは、退屈な日常に風穴をあけたかったみたい。
お杉:風穴はあけられるかもしれないけど、その先に待っている現実を考えないのか?
B子:成功体験しかないからでしょ。失敗すると思ってないのよ。
お杉:よくも、あんな穴だらけの計画で…(汗)。スタイリッシュなオープニングでは手に汗握ったけど、計画が進むにつれて冷や汗タラタラよ。
B子:ツッコミどころ満載よね。彼らは『レザボア・ドッグス』に憧れたり、映画を参考に計画を立てる。でも、観る本数が少なすぎ(笑)。
お杉:アメリカでも「ゆとり」か?私たちにお薦め映画を聞いてほしかったわ。教えないけどね。
B子:そもそも強盗映画自体に成功例が少ないし(笑)。