くらし情報『田嶋陽子「今の日本の女性も“女らしさの呪縛”を押し付けられている」』

2021年6月13日 18:10

田嶋陽子「今の日本の女性も“女らしさの呪縛”を押し付けられている」

人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは、ジェンダー問題が課題である今の日本で、再び注目が集まっている、田嶋陽子先生。第1回はフェミニズムについてお聞きしました。

“女”から解き放たれたら、人生はもっと広がる。
田嶋陽子「今の日本の女性も“女らしさの呪縛”を押し付けられている」


大化の改新以降、女性の社会的地位は下がり続け、女の人は、“一人前の人間”として扱われたことはほぼありませんでした。江戸時代までは、極端な言い方ですが、“子産みの道具”。明治になると“良妻賢母”であれと言われたものの、それも妻や母という“役割”であって、“私という人間”の存在が認められたわけではなかった。ずっと役割の中だけで生きさせられてきた女の人たちが、人間として生きる権利を取り戻そうとする動き、それがフェミニズム。
女も、男と同じ人間である。たったそれだけ、簡単なことなんです。

女だからこうしろ、女だからそんなことするな。私が若かった頃に比べたら、女らしさの呪縛はかなり減りましたが、まだ今の日本の女性も、それを押し付けられている。でもその決めつけから解き放たれ、“人として”物事を考え、決められるような世の中になったら、人生はものすごく広がる。それを若い皆さんに知ってもらいたい。

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