「撮影の半分ぐらいは前貼りしてましたね。スタッフは僕のケツの穴まで知ってるんじゃないかと(笑)。たまきに対しては支配欲しかないと感じて、台本と違うアプローチをさせてもらったり。ちゃんと伝わってるかわかりませんが、彦乃の抱き方とたまきの抱き方は違います」
その違いから見えてくるのは、夢二という男の「真実」。観ている側の心にも、彼への愛憎が渦巻きそう。
「女性目線で観たら、夢二はとんでもないロクデナシですね(笑)。でも、観終わった時にはそんな男をしょうがないと受け入れてしまう。そうなるのが、僕の夢二としては正解ですよね」
◇するが・たろう八月納涼歌舞伎(8月9日~28日)『廓噺山名屋浦里』出演。
映画化と舞台の再演を同時期に行うビッグプロジェクト『真田十勇士』に三好清海役で出演。舞台は9月11日開幕。映画は9月22日より全国ロードショー。
◇竹久夢二が愛した女たちとの関係を通して、「夢二」の本質に迫る人間ドラマ。監督/宮野ケイジ出演/駿河太郎、小宮有紗ほか7月30日よりシネ・リーブル池袋、シネ・ヌーヴォほか全国順次公開。(C)2015映画「夢二~愛のとばしり」製作委員会
※『anan』2016年8月3日号より。