2016年9月28日 20:00
歌の猛特訓も? トム・ヒドルストン演じる伝説のシンガーとは
カントリー・ミュージックには疎くても、“キング・オブ・カントリー”と呼ばれたハンク・ウィリアムスをトム・ヒドルストンが演じるとなると、俄然気になる映画『アイ・ソー・ザ・ライト』。
しかし、トム・ヒドルストンは現在35歳。29歳で急逝した伝説のシンガーの20代を描くには無理があるんじゃないかと心配にならないでもない。でも、ハマらないアメリカ人若手俳優よりは、売れっ子のイギリス人演技派で正解。だって、ハンクが歌で社会に希望の光を差した1950年前後の若者は、現代よりかなり大人っぽいんだもん。しかも、トムは猛特訓を受けて、アメリカの魂であるカントリーの名曲の数々を歌っているのです。この勇気ある挑戦には聴くほうも緊張しちゃって、オープニングシーンなんてトムの歌レベルがどれくらいなのかが客観的に判断できないくらい。
ただ、トムの歌がうまいってことは、すぐにわかる。なぜって、エリザベス・オルセンが演じる妻オードリーの歌が強烈なんです。自身もカントリーシンガーである彼女は、ハンクの愛につけこんで、何かにつけて彼のステージや番組に一緒に出ようとするのですが、その歌声がびっくりするほど耳障り。これだけ下手に歌わなきゃいけないエリザベスも大変なのでは?と思うくらい。