くらし情報『上野千鶴子「男とか女とか関係なく、ただ、自分らしく自由に生きたい」』

上野千鶴子「男とか女とか関係なく、ただ、自分らしく自由に生きたい」

人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。社会学者・上野千鶴子さんの第3回目をお届けします。ここ数年フェミニズムが再び盛り上がりを見せていますが、それが何かをきちんと知っている人は、実は少ないのでは。専門家である上野さん、フェミニズムって何ですか?
上野千鶴子「男とか女とか関係なく、ただ、自分らしく自由に生きたい」


私たちが欲しいのは平等以上に、自由なんだと思います。
’70年代からフェミニズムの中に身を置き、運動を見てきた私としては、当時からずっと女性が本当に欲しかったのは〈平等〉以上に、〈自由〉だったと思います。親から大学に行くことを認めてもらえず、就職といっても限られた仕事しかなく、結婚し家庭に入ることだけが“女らしい生き方”…。女性たちはそういった押し付けられた〈女らしさ〉という縛りから解放され、自由に生きたかった。

よく「フェミニズム=男女平等」といいますが、平等がもし“男と同じ生き方”という意味だとしたら、私たちは別に男になりたいと思ったわけじゃない。
男とか女とか関係なく、ただ、自分らしく自由に生きたい。その思いは〈女性学〉に興味を持った日からずっと変わりません。

今の状態から解放され、どんな自分になりたいか。それは当の本人にしか分かりません。

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