岸田繁「3人はソウルメイトでもある」 ドキュメンタリー映画『くるりのえいが』制作秘話
1996年に結成し、「東京」や「ばらの花」など数々の名曲を発表してきたロックバンドのくるり。発売したばかりのアルバム『感覚は道標』には、岸田繁と佐藤征史、そして結成当初のメンバーである森信行が参加。また、伊豆で行われたアルバム制作現場に密着した、くるり初のドキュメンタリー映画『くるりのえいが』が公開されることも大きな話題となっている。
――なぜドキュメンタリー作品を作ろうと思ったのですか?
岸田繁(以下、岸田):バンドのドキュメンタリー作品って諸外国のものも含めていろいろあって。ストーリーが盛りめ、というかゴシップ的な興味をそそるものが多いと思うんですけど、もうちょっと音楽に寄った映像作品を作りたいなということは、前から思っていたんです。そこに、ちょうど映画のお話をいただいたので。曲ができるところからレコーディングまで、わかりやすく組み立てたものにしたいなと。実際、完成した映像を観て、うーん、わかりやすい!って思いました(笑)。
あれ以上でもあれ以下でもないという感じで、シンプルにまとまったな、という印象です。
――オリジナルメンバーで楽曲を作ることにしたのはなぜですか。
岸田:セッションめいたものをやる機会は度々あって。