一晩で20万人以上がシェア…テロで妻を失った夫が「犯人を憎まない宣言」をした意図【映画】
おそらくそれは自分に言い聞かせるため、そして生き残るために書いた言葉だったのではないでしょうか。
それが独り歩きして有名になったわけですが、僕は彼が意図せずに行ったことに意味があると感じました。おそらく多くの人が恐ろしい状況を目の当たりにしているなかで、その気持ちを浄化してくれる“何か”を求めていて、そこに彼の言葉がぴったりとハマったんだと思います。―そのいっぽうで、インターネットが発達している現代では言葉は良いほうだけでなく、悪いほうにも大きな影響力を発揮してしまいます。
監督まさにその通りで、最近はSNSによってひどい言葉もすごい速さで拡散されてしまうので、本当に気をつけなければいけないですよね。使い方を間違ってしまうと悪影響もありますが、本来言葉にはポジティブな力があるので、我々には必要なもの。人が生きるうえでの道しるべにもなると思うので、いいと思う言葉はしっかりと発信していくべきだと考えています。
周りにいる人にもっと愛情を注いで大事にしてほしい
―また、日本に対する印象や日本の観客に伝えたいことがあれば、お聞かせください。
監督以前から行ってみたいとずっと思っていますが、実はまだ日本を訪れたことがありません。