くらし情報『中元日芽香「何らかの気づきを得てもらえるような本に」 38のお悩みにアドバイス』

中元日芽香「何らかの気づきを得てもらえるような本に」 38のお悩みにアドバイス

全編を通じて感じるのは、中元さんの言葉選びの繊細さだ。

「執筆中にも、心の苦しくなるようなニュースが連日報じられ、執筆する手を止めたことも。人の悩みを聴くというのは軽々しくできないこと。多様な悩みを抱えた人が読むことを想定し、断定する口調は避け、表現が適切か、推敲を重ねました」

本書は“お悩み解決本”ではなく、“悩みを聴く本”だと中元さんは言う。「なんでも聴くよ。」というタイトルも、中元さん自身が執筆前から決めていたんだそう。

「『ズバッと答えて解決!』という本ではありません。でも、悩みってズバッと解決できることばかりではないので。言語化できないモヤモヤを抱えている人に『自分もこういうことに悩んでいたのかもしれない』『こういう考え方もあるのか』といったように、何らかの気づきを得てもらえるような本を目指しました」

また、カウンセリングに対する中元さんの思いも込められている。


「カウンセリングを体験したことがない人は、見知らぬ人に相談すること自体に不安があると思います。本書を通じて、カウンセリングに安心感や親近感を覚えていただけたなら、こんなに嬉しいことはありません」

中元日芽香「何らかの気づきを得てもらえるような本に」 38のお悩みにアドバイス


『なんでも聴くよ。

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