SUPER BEAVER・渋谷龍太「僕ら4人では完結しない」 アルバム『音楽』に込めた想い
アルバム『音楽』をリリースした、SUPER BEAVER。ドラマ『マルス―ゼロの革命―』の主題歌「幸せのために生きているだけさ」など、タイアップ曲も多数。彼らの核心的なメッセージが詰まった作品だが、気負わずに制作された様子。
あなたがいなきゃ「音楽」は成り立たないんです。
左から、上杉研太(Ba.)、渋谷龍太(Vo.)、柳沢亮太(Gt.)、藤原“35才”広明(Dr.)。
「全国ツアー中に地方から帰ってきてレコーディングして、というのを何度か行ってアルバムが完成しました。なので構えることなく今のバンドの旬を詰め込めました」(上杉)
もちろん新たな挑戦も試みていた。「儚くない」の制作でサウンド・プロデューサーの河野圭さんを迎え、スケール感のあるポップ・ソングを生み出した。
新曲の「リビング」や「裸」では30代半ばの彼らならではの大人の恋愛観が滲んでいる。
彼らの曲はほとんどを柳沢さんが手がけ、渋谷さんが歌う。熱量高く真っすぐにメッセージを届ける表現はどのように生み出されるのか。
「やっぱり曲にバンドとしての意志が明確に表れていて、それまでの活動や舞台で見た光景が想起できないことには自分たちの音楽にならない。