著者の体験談が満載!? 筋金入りの美容オタクが描く“美容エッセイマンガ”
(柳川さん)
絵を描きながら発見した美しさのバランスを、自分の体で再現しようとしたり、脱毛器でおでこを広げて後悔したり。情熱と行動力は頭が下がるほどだが、ストイックすぎず、サボるときはしっかりサボるのも親近感が湧く。後半、ページを割いているのが、余分な皮膚を切って顔のタルミを引き上げる「切開リフト」。やると決めるまでの葛藤や、その顛末を赤裸々に綴っている。
「柳川さん含め身近な人から『本当に描くの!?』と言われたのですが、エッセイマンガなのだから、正直に描かなければと思っていました。何をやるときもそうなのですが、物事にハマっている自分がいつつ、いいネタができたことを客観視している自分もどこかにいるんですよね」
美容に執着する様をユーモアたっぷりに描きながら、ふと頭をよぎるのは、「誰のため」「何のため」にここまでやるのか、という問い。
「行き着くのは自己満足なんです。傍から見たら大して変わらないかもしれないけど、自分はやってよかったと思えるし、元気になれるので」
美容だけでなく、何かしら沼落ちしたことのある人にはわかりすぎる悲喜こもごもが、詰まっている。
『そうです、私が美容バカです。