結成11年目の4人組バンド・家主、新アルバムは「日常の出来事を成仏させたような曲が集まっている」
’60年代ロックとポップスの影響が色濃い芳醇なメロディとバンドアンサンブル。岸田繁さん(くるり)や草野マサムネさん(スピッツ)といった、メンバーが影響を受けたアーティストから称賛されるなど、にわかに注目を浴びているのが結成11年目の4人組バンド、家主だ。
メンバーみんな野心があまりないところが居心地がいい。
左から、谷江俊岳さん(Vo/Gt)、田中悠平さん(Vo/Ba)、田中ヤコブさん(Vo/Gt)、岡本成央さん(Dr/Cho)。
「くるりやスピッツの曲を食べて出した便みたいなものが家主の曲になっているので、その人たちがいなかったら今みたいな曲は作れてないと思います」(田中ヤコブ)
バンドの中心人物である田中ヤコブさんはソロアーティストやサポートギタリストとしても活躍している。
「ヤコブが作る曲はすごく多彩ですし、自分が作った曲もヤコブがアレンジすると想像以上に良くしてくれるんです」(田中悠平)
2年ぶりの3rdアルバム『石のような自由』に対し、ヤコブさんは「自分の中にあるロックのイメージを具現化できた手応えはある」と口にする。ビートルズへのリスペクトを感じさせる1曲目「SHOZEN」