くらし情報『次世代電池の本命になるか!? 日本が世界をリードする“原子力電池”とは?』

次世代電池の本命になるか!? 日本が世界をリードする“原子力電池”とは?

熱と放射線を電気に変換するというもので、放射性廃棄物や使用済みの核燃料を再利用することができるかもしれず、2025年に実証実験を予定しています。

原子力電池は1960年ごろから、宇宙探査機や心臓のペースメーカーなどに使われてきました。これまでは熱のみで発電するものが主流でした。衛星通信くらいの少ない電力でしたら、崩壊熱という従来の方式でも賄えましたが、放射線も利用する新しい方式は、出力の向上が見込めるとのこと。実証実験が成功すれば、これは大きな前進になります。

2つの核兵器が落とされ、東日本大震災では原発事故が起こり、原子力の犠牲になってきた日本だからこそ、核廃棄物を有効なエネルギーに変えていくことができれば希望につながります。脱炭素も叶いますし、核廃棄物の処理には頭を抱えていたので、ぜひとも実現を願いたいところです。2028年にはスマートフォンを充電できる出力ワット級の発電、2035年にはその1000倍程度のキロワット級の発電を目指しています。
次世代電池の本命になるかどうか、勝負どころです。
次世代電池の本命になるか!? 日本が世界をリードする“原子力電池”とは?


ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」

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