岡崎体育「チケット代を払って来てくださるお客様がいる限り、一生現役の気持ちでがんばりたい」
ひとつの演出としてそれはそれでいいのかもしれないけれど、もし僕が引退する選手だったら、いつも通りの普通で平凡なフライで終わりたいです。ど真ん中のストレートを空振り三振で終わるならそれまで。周りに気を使われることなく、普通のまま終わるのが今の理想ですね。
また、スポーツ選手ほど「ここが限界」と数値化できるものがミュージシャンにはないですよね。戦力外とされるわかりやすい数字を突きつけられることがないので、自分がやり続けたいと思えば、健康であればずっとできる。僕がやめる理由になるとしたら、チケット代でしょうか。パフォーマンスがいただくチケット代に見合っているかどうか。そこが見合ってないと自分で感じたら活動をやめるかもしれません。
とはいえ、できることなら80歳になっても80歳らしいライブができたら最高です。
一昨年ライブ活動から引退された加山雄三さんは85歳までステージに立っていた。沢田研二さんは75歳の現在も全国ツアーを続けていらっしゃる。そんな先輩方の活動を見ていると、ラストライブを語るにはまだまだ若すぎるなと思います。この仕事が好きなのでチケット代を払って来てくださるお客様がいる限り、一生現役の気持ちでがんばりたいです。