くらし情報『ある種日本らしい抵抗? 堀潤が「東京都知事選挙」を振り返る』

ある種日本らしい抵抗? 堀潤が「東京都知事選挙」を振り返る

これほど多くの立候補者が出たというのは、既存の政治への不満の表れです。それが極右でも極左でもなく、エンターテインメントのように政治を笑う方向に向かったというのは、ある種日本らしい抵抗だと思います。政治は“まつりごと”ともいいますし、お祭り騒ぎのようでも、選挙に注目が集まったことは有益だったといえるでしょう。今回の投票率は60.62%、4年前の前回よりも5.62ポイント上回りました。期日前投票は23%増えました。

ただ、候補者があまりにも多すぎるゆえに、選びきれずに結局は現職や有名候補者に票が流れやすい状況を作ってしまったところはあると思います。

ぜひ、これを過渡期とし、今回のような過激な選挙活動をしなくても、新しい政治家が生まれるような投票行動を自分たちの手で作れたらいいなと思います。全国的に新しい候補者を立てて、新しい政治を求める声が高まっています。
いまは自民党の裏金問題が燻っているので、ひょっとしたら、次の衆院選は過去最大規模の立候補者数になるかもしれません。新陳代謝は大事なことだと思います。
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ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」

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