ミュージカル界注目の新星・sara、『イン・ザ・ハイツ』は「どこまで熱量を持って歌えるかが課題」
誰にも共感するところがある気がします。私も、優等生ではなかったけれど、なりたい自分像があって大学に進学して。自分が設定した目標は目の前にあるけれど、そこまで頑張れないとか体力が追いつかないとか…到達できない苦しさを経験していますし。ニーナが想いを歌う場面もあるのですが、難しい高音域をクリアしながらどこまで熱量を持って歌えるかが課題かなと思っています」
何度か上演されている作品で、ウスナビ役のMicroさん、平間壮一さんほか再演キャストも多い。
「稽古場で拝見していると、みなさん自分がこれまで経験してきたことを全部ここに乗せてきているんだろうというヒリヒリ感を感じます。それぞれがここで新たな挑戦をしてナンボだろうと思っているし、誰かが大きな一歩を踏み出したなっていうときには称賛の声が上がる。厳しくもあり温かくもある現場です」
今年、準座員から文学座の正式な座員となり初の劇団公演で『オセロー』に出演。大きな評価を得た。
「音楽というガイドのないストレートプレイで、自分の芝居にかけてきたものが全部試されるような場でした。周りの先輩方の芝居を見ては、できない自分が悔しくて楽屋で男泣きしていました。