くらし情報『ココ・シャネルもびっくり!? 袖に魂が宿る古き良きもの【私をしあわせにしてくれる1000のアイテム】#0065』

2014年5月30日 11:30

ココ・シャネルもびっくり!? 袖に魂が宿る古き良きもの【私をしあわせにしてくれる1000のアイテム】#0065

「着物が一枚と帯が三本、それさえあれば着こなしの幅がとても広がる」という、素晴らしい言葉です。

日本にはこんな素敵な言葉もあるくらいなのに、それでも着物は“何だか大層でとっつきにくいもの”とされていて、とても悲しいものです。

私の実家には、着物がいっぱいにつまった桐箪笥が2つあります。これらは、大好きな私の2人の叔母から譲り受けた、大切な宝物。

そして、叔母たちもまた、自分の母親、つまり私の祖母からこの大切な宝物を譲り受けたそうです。叔母たちの幼いころは、けして裕福でなく、どちらかといえば貧しい方に分類される家庭だったにもかかわらず、みすぼらしい恰好をしたことがなかったそう。

「着る物だけはきれいなものを」。

それは私の祖母の口癖であり、古き良き時代の日本女性のプライドと、子供への大きな愛情がそこに存在したのだと、感慨深くなります。


着物には不思議な力があります。

着物を着ると、背筋をシャンと伸ばしたくなり、自然と女らしいしぐさになります。普段はスカートのシワなんて気にならないガサツな私でも、着物を着たときは裾や袂(たもと)に気を使い、おしとやかな動きがしたくなるのです。

昔から、着物の袂には魂が宿ると言われており、愛する人に向かって袖を振ることで相手と心を通わせることができると信じられていました。

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