「犯人に伝えたいこと」疑いだしたらキリがないけれど…紛失事件で得たものとは!?<消えた教科書>
シズちゃんが犯人だと思ったものの、確かな証拠があるわけではありませんでした。
・友人のサンちゃんとゴウくんに恨みを持たれていたかも
・シズちゃんのお姉ちゃんが本当に偶然見つけてくれたのかも
・クラスメイトのニコちゃんがおもしろがって隠したのかも
など、いろいろな可能性があります。
しかし、今回の出来事で「お母さんや友だち、学校の先生が味方でいてくれた」「自分のためにクラスのみんなが団結して探してくれた」という、うれしい気づきもありました。
イチくんはつらい思いもしましたが、「犯人にもきっと味方や仲間がいるはず。敵だと思う相手を傷つける方法ではなく、信頼できる人に相談し、別の方法で乗り越えてほしい」と語るのでした。
今回の被害者はイチくんでしたが、もしかしたら犯人も罪悪感で傷ついていたかもしれません。クラスのみんなが必死になって学用品を探したときや、上級生が見つけて届けてくれたとき、自分が犯人だとバレないか、ドキドキしながら過ごしていたことでしょう。
「自分は友だちの学用品を盗んだことがある」という事実を背負い、誰にも打ち明けることなく過ごしていくのはとても苦しいことです。