吉沢亮主演、呉美保監督9年ぶりの長編映画となる『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が9月、公開決定。併せて新キャストとともにティザーポスタービジュアル、WEB限定超特報が解禁された。本作は、コーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子どもという意味)という生い立ちを踏まえ、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする作家・エッセイスト、五十嵐大による自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」を基に映画化。原作本「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」(幻冬舎刊)吉沢さん演じる五十嵐大のろう者の両親役として、母・明子役に忍足(おしだり)亜希子、父・陽介役に今井彰人が決定。ろう者俳優として活躍する2人が溢れんばかりの息子への思いを表現する。忍足さんは「私は五十嵐大さんの家庭とは逆の境遇で、私は生まれつき きこえない子供で、きこえる親から生まれ、きこえる世界で育ちました。自分は何者なのか孤独感や苦悩と葛藤しながらも、きこえる世界ときこえない世界を行き来するという、同じ立場だからこそ、とても共感しました」とコメント、「コーダの世界をひとりでも多く知ってもらえる良い機会になれば見方も変わると思います」と明かす。さらに、ユースケ・サンタマリア、烏丸せつこ、でんでんなど個性豊かな俳優陣が脇を固める。併せて解禁となったティザーポスタービジュアルは、主人公・五十嵐大(吉沢さん)が故郷である宮城県から東京に向かう電車の中のひと幕を切り取ったもの。車窓をまっすぐに見つめる瞳には故郷への思い、そして未来への期待が込められている。この撮影をしたのは写真家・文筆家の齋藤陽道。五十嵐さんの原作の表紙も撮影しており、本作のポスター写真撮影も担当することとなった。さらに本作のWEB限定の超特報では、橋梁を走る列車の車窓、駅のプラットフォームには、故郷・宮城から上京するための列車を待つ五十嵐大(吉沢さん)が。きこえる世界の彼が見つめているのは、きこえない世界の母の後ろ姿。そして大を乗せた列車が新緑のトンネルをぬけ、これから経験していくであろう“ふたつの世界”をつなぐかのように進んでいく映像となっている。バリアフリー字幕版原作者・五十嵐さんは、「ふたつの世界に挟まれ、まるで揺蕩(たゆた)うように生きるコーダについて説明するのは、いつだって難しい。だからこそ、理解してもらうことを諦めていた時期もありました。でも、社会は少しずつ前進していて、ようやく、コーダが抱える葛藤にも目が向けられるようになりました」と胸の内を明かす。「子どもの頃の自分がいまの状況を目にしたら、『世の中は捨てたもんじゃないな』と思うかもしれません。完成した映画は、想像を遥かに超えるものでした。コーダの苦しみが描かれつつも、そこにあるのは普遍的な親子の愛情です。きこえない母ときこえる息子がどんな愛情を紡いでいくのか、ひとりでも多くの方に観ていただけることを願っています」と作品について語っている。なお、原作本は「ぼくが生きてる、ふたつの世界」に改題され、幻冬舎文庫より近日発売予定。『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は9月、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ぼくが生きてる、ふたつの世界 2024年9月、全国にて公開予定©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
2024年04月23日KADOKAWAは16日、公式サイトを通じて、『ぼくらの七日間戦争』をはじめとした『ぼくら』シリーズを届けてきた作家の宗田理さんが8日に亡くなったと伝えた。95歳だった。サイトでは「作家・宗田理さんが令和6年4月8日、95歳でお亡くなりになりました。突然のことに、編集部一同深い悲しみに暮れています。弊社では『ぼくらの七日間戦争』に始まり、累計部数2000万部を超える「ぼくら」シリーズなど、多くの著作を刊行させていただいています」と伝えられた。続けて「1979年のデビューからずっと、90歳を過ぎてからもなお新作を精力的に執筆されました。45年間の作家生活のなかで常に子どもたちを応援する姿勢を変えず、またご自身の体験から、戦争への反対を表明してこられました」とつづった。宗田さんは1928年5月8日生まれ、東京都出身。79年に作家デビューを果たした。主な作品に『ぼくらの七日間戦争』をはじめとする「ぼくらの」シリーズ、「悪ガキ7」シリーズ、「2年A組探偵局」シリーズなど。■報告全文作家・宗田理さんのご逝去に際して作家・宗田理さんが令和6年4月8日、95歳でお亡くなりになりました。突然のことに、編集部一同深い悲しみに暮れています。弊社では『ぼくらの七日間戦争』に始まり、累計部数2000万部を超える「ぼくら」シリーズなど、多くの著作を刊行させていただいています。1979年のデビューからずっと、90歳を過ぎてからもなお新作を精力的に執筆されました。45年間の作家生活のなかで常に子どもたちを応援する姿勢を変えず、またご自身の体験から、戦争への反対を表明してこられました。穏やかで明るいお人柄と、優しい笑顔が偲ばれます。宗田理さんの長きにわたる作家活動に最大の敬意と感謝を表しますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。株式会社KADOKAWA角川文庫編集部角川つばさ文庫編集部
2024年04月16日東京書籍株式会社(本社:東京都北区、代表取締役社長:渡辺 能理夫、以下 東京書籍)は、2024年4月1日より、小学校教科書ポッドキャスト番組『おしゃべりな理科』の配信を開始しました。この番組は「先生による先生のためのポッドキャスト」です。パーソナリティは、現役の小学校教諭2名と教科書編集者が務めています。毎週月曜・木曜の配信予定です。Spotify Apple Podcasts Google Podcasts Amazon Music ◆番組カバーアートおしゃべりな理科 カバーアート◆番組概要先生による先生のためのポッドキャスト。小学校の先生と教科書編集者が、小学校理科の教科書に沿っておしゃべりしていく新感覚の番組です。理科の授業にまつわる雑談や体験談を中心に、「教員あるある」から教科書制作の裏話まで、思いつくまま語っていきます。先生は授業中にどんなことを考えているのか。子どもたちは小学校でどのように学んでいるのか。保護者のみなさんにも聴いてもらいたい番組です。◆番組パーソナリティ木月 里美(武蔵野市立小学校 主任教諭、写真左)小学校理科用 文部科学省検定済教科書『新編 新しい理科』編集委員辻 健(筑波大学附属小学校 教諭、写真中央)小学校理科用 文部科学省検定済教科書『新編 新しい理科』編集委員森田 雄介(東京書籍株式会社 理科編集部、写真右)小学校理科用 文部科学省検定済教科書『新編 新しい理科』編集長『おしゃべりな理科』パーソナリティ 左から木月 里美(武蔵野市立小学校主任教諭)、辻 健(筑波大学附属小学校教諭)、森田 雄介(東京書籍理科編集部)◆番組詳細情報配信開始 :2024年4月1日(以降、毎週月曜・木曜配信)配信先(2024年4月1日時点):Spotify/Apple Podcasts/Google Podcasts/Amazon Music企画協力/音響,SE製作 :株式会社雑談制作 :東京書籍株式会社※東京書籍株式会社について東京書籍は1909(明治42)年創業。「教育と文化を通じて人づくり」を企業理念とし、新しい時代に挑戦する個性的、創造的な人材の育成を目指しています。小・中・高等学校の教科書発行部数が最多の教科書業界最大手の出版社です。近年、デジタル教科書など教育用デジタルコンテンツの開発・販売にも注力しています。その他、教育総合ポータルサイト運営、学力・体力テストなどの各種評価事業、一般書籍の発行など教育と文化に係る幅広い事業活動を行っています。【会社概要】社名 : 東京書籍株式会社代表者 : 代表取締役社長 渡辺 能理夫所在地 : 〒114-8524 東京都北区堀船2-17-1設立 : 1909年資本金 : 8,000万円事業内容: 小・中・高等学校教科書、小・中・高等学校教師用指導書、学習教材/指導用教材/学習参考書、教育用デジタルコンテンツ(デジタル教科書等)、インターネットサービス(教育総合ポータルサイトの運営等)、学力調査/体力調査、校務支援システム、辞・事典、一般書籍、日本語検定関連業務URL : 東京書籍ロゴ小学校理科用 文部科学省検定済教科書『新編 新しい理科』のご紹介 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月04日池松壮亮、若葉竜也が出演する映画『ぼくのお日さま』の劇中写真が公開された。本作は、雪の降る街を舞台に、吃音のホッケー少年・タクヤと、フィギュアスケートを学ぶさくら、そして元フィギュアスケート選手でさくらのコーチ・荒川の3人の視点で紡がれる物語。今回の写真は、池松さん演じる荒川が、フィギュアスケート選手時代をふり返るワンシーンで使用されている。真剣な眼差しで氷上を優雅に舞う様子、氷飛沫をあげながら回転ジャンプをする場面と、完成度の高い写真だが、うっかりすると見逃してしまうため、要注目だ。池松さんは出演に向けて、クランクインの半年前から練習を開始し、別作品のために行っていたピアノの練習と並行する形でスケートの練習も重ね、劇中では完璧なスケーティングを披露している。『ぼくのお日さま』は秋、テアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開予定。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ぼくのお日さま 2024年秋、テアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開予定(C)2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
2024年04月01日株式会社ナカジマコーポレーションの自社オリジナルキャラクター「かえるのピクルス」のイラストが、令和6年度から教育出版株式会社が発行する音楽の教科書『小学音楽音楽のおくりもの』に採用されました。令和6年度(2024年度)からの小学校の音楽の教科書にかえるのピクルスが載ります!▼1年生の音楽の教科書には、歌のイメージイラストが掲載!▼1年生~6年生のそれぞれの教科書に、楽器の説明やポイントアイコンでピクルスが♫音符(おたまじゃくし)とはベストマッチのピクルス。小学生の皆さんに、音楽の楽しさ・面白さを伝えるお手伝いができて大変光栄なピクルスです!この春、教育出版の小学校音楽教科書を使われる皆さんはピクルスを探してみてください♪※学校で使われる教科書は、採択により地区ごとに決められています。※全国教科用図書卸協同組合のホームページから、各地の教科書供給会社ごとに地区で使用される教科書を調べることができます。・全国教科用図書卸協同組合 ※学校や全国教科用図書卸協同組合、各地の教科書供給会社への本件のお問い合わせはお控えください。▽かえるのピクルス公式HP ▽かえるのピクルスX ▽かえるのピクルスInstagram 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月15日映画『ぼくのお日さま』が、2024年9月に公開される。池松壮亮が出演。雪の降り始めから雪が解けるまでの少年の成長を描く映画『ぼくのお日さま』は、雪の降る街を舞台に、吃⾳をもつホッケー少年のタクヤと、フィギュアスケートを学ぶ少⼥さくら、元フィギュアスケート選⼿でさくらのコーチ荒川の3⼈の視点で紡がれる物語だ。雪が降り始めてから溶けるまでの、淡く切ない小さな恋の物語を映し出す。池松壮亮が元フィギュアスケート選手のコーチにさくらのコーチで、夢に敗れた元フィギュアスケート選手・荒川は池松壮亮が演じる。池松は以前、奥山大史が手掛けたエルメス(HERMÈS)のドキュメンタリーフィルム『HUMAN ODYSSEY —それは、創造を巡る旅。—』に出演。その際、池松の佇まいに魅せられた奥山が『ぼくのお日さま』に大人の目線を加えたいと思ったことから、荒川というキャラクターが作られた。また、池松演じる荒川の恋人・五十嵐役として若葉⻯也が出演。五⼗嵐という役も、若葉への当て書きで作られたという。映画『ぼくのお⽇さま』登場人物タクヤ…越⼭敬達吃音をもつホッケーが苦手な少年。さくら…中⻄希亜良荒川にフィギュアスケートを学ぶ少女。荒川に憧れている。荒川…池松壮亮元フィギュアスケート選手でさくらのコーチ。五十嵐…若葉竜也荒川の恋人。監督は奥⼭⼤史監督を務めるのは期待の新鋭、奥⼭⼤史。大学在学中に制作した長編初監督作『僕はイエスが嫌い』で、史上最年少となる22歳で第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新⼈監督賞を受賞した。映画『ぼくのお日さま』は、奥山が子どもの頃の約7年間、フィギュアスケートを習っていた経験から、「雪が降り始めてから雪が解けるまでの少年の成⻑を描きたい」という思いを抱きスタートした作品だ。あたたかくて懐かしくて、しかしながら今まで誰も観たことのないような映画に仕上げている。主題歌はハンバート ハンバート主題歌は、ハンバート ハンバートが2014年に発表した8thアルバム「むかしぼくはみじめだった」の収録曲である「ぼくのお日さま」。監督の奥山は、映画のプロットを考える中で「ぼくのお日さま」と出会ったという。その歌詞を聞いた途端「主⼈公の少年の姿がはっきり浮かび、物語がするすると動きだした」と語る。これまで主題歌オファーがあっても全て断ってきたほどの大切な楽曲だったが、奥山からの手紙を読みオファーを快諾したそうだ。映画『ぼくのお日さま』あらすじ吃⾳をもつホッケー少年・タクヤは、「⽉の光」に合わせフィギュアスケートを練習する少⼥・さくらの姿に、⼼を奪われてしまう。ある⽇、さくらのコーチ荒川は、ホッケー靴のままフィギュアのステップを真似て何度も転ぶタクヤを⾒つける。タクヤの恋の応援をしたくなった荒川は、スケート靴を貸してあげ、タクヤの練習をつきあうことに。しばらくして荒川の提案から、タクヤとさくらはペアでアイスダンスの練習をはじめることになり……。【作品詳細】映画『ぼくのお日さま』公開時期:2024年9月監督:奥山⼤史撮影・脚本・編集:奥山⼤史出演:越⼭敬達、中⻄希亜良、池松壮亮、若葉⻯也、⼭⽥真歩、潤浩主題歌:ハンバート ハンバート配給:東京テアトル
2024年03月03日ハンバート ハンバートの代表曲と同名タイトルの映画『ぼくのお日さま』が、2024年秋に公開されることが決定した。『ぼくのお日さま』は、史上最年少で第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞した奥山大史監督の商業デビュー作。雪の降る街を舞台に、吃音をもつホッケー少年のタクヤと、フィギュアスケートを学ぶ少女さくら、そして元フィギュアスケート選手でさくらのコーチ荒川(池松壮亮)の3人の視点で物語が紡がれる。奥山が子どもの頃に約7年間フィギュアスケートを習っていた経験から、「雪が降り始めてから雪が解けるまでの少年の成長を描きたい」と本企画がスタート。プロットを考える中でハンバート ハンバートの楽曲「ぼくのお日さま」と出会い、その歌詞を聞いた途端「主人公の少年の姿がはっきり浮かび、物語がするすると動きだした」という。一方、本企画をスタートさせる前後に、奥山が総監督を務めた「エルメス(HERMÈS)」のドキュメンタリーフィルム『HUMAN ODYSSEY ―それは、創造を巡る旅。―』で池松と撮影をともにしたことで、彼の佇まいに魅せられ、この物語に大人の目線を加えたいと思ったことから「夢に敗れた元フィギュアスケート選手のコーチ」という池松が演じたキャラクターが作られた。また、ハンバート ハンバートの楽曲「ぼくのお日さま」は、2014年に発表したアルバム『むかしぼくはみじめだった』に収録されている。これまで主題歌オファーがあっても断ってきたほど大切な楽曲だったが、奥山からの手紙を読んで、オファーを快諾したという。■池松壮亮 コメント奥山大史という凄まじい才能に出会い、対話を繰り返し、共感し合い、共犯できた全ての時間に感謝しています。この世界の光の粒のようなふたりの才能に出会えたことにも感謝しています。今作をともに創り上げたスタッフキャストと共に、この素晴らしい作品を届けることができることを幸せに思います。この世界の雪解けを予感させてくれるような、あまりにもピュアで、心に響く映画になりました。是非楽しみにしていてください。■佐藤良成(ハンバート ハンバート) コメント奥山監督から最初手紙をいただきました。今作ろうとしている映画は、私の曲の中の「ぼく」から物語がふくらんだもので、主題歌にもその曲「ぼくのお日さま」を使いたいと。脚本や前作も拝見して、彼と是非仕事したいと思い快諾しました。出来上がった作品は、どのシーンのどのカットも実に美しい光と色で、こんな絵を撮る奥山監督は恐ろしい人だなと思います。自分の曲がこんなにも素晴らしい映画となって生まれ変わるなんて、本当に幸せです。■佐野遊穂(ハンバート ハンバート) コメントとにかく映像の美しさが印象的でした。どこを切り取っても儚さが漂っていて、監督のキャラクターがそこに一番現れてるように感じました。この楽曲の「ぼく」や、タクヤ、荒川コーチ、それぞれに小さな救いがあったように、この映画がまた誰かのお日さまになれば嬉しい事だと思います。■監督・撮影・脚本・編集:奥山大史 コメントいつの日か、子どもの頃に習っていたフィギュアスケートの映画を作りたいと思っていました。でもなかなか作れずにいました。ただ思い出を映像にするだけでは映画にならない、と頭を抱える日々でした。そんな時、「ぼくのお日さま」という楽曲に出会い、惹かれるまま毎日聴くうちに、全く新しい物語が動き始め、時を同じくして、池松さんに出会い、この方の魅力を映し出すことができたら、映画になると確信できました。この作品で商業映画に初挑戦できたこと、嬉しく思います。どうぞご期待ください。<作品情報>『ぼくのお日さま』2024年秋公開予定公式サイト:「ぼくのお⽇さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
2024年02月29日3月15日(金) からsong & supper BAROOMにて、Song Storytelling in BAROOM『星の王子さま Le Petit Prince 〜きみとぼく〜』が上演されることが決定した。今もなお、世界中から愛されているフランスの名作『星の王子さま』。朗読× 音楽の力を最大に生かしたシンプルな演出と耳馴染みのある音楽、出演者は王子さまと飛行士役の2名のみ。円形劇場ならでの臨場感、非日常を感じることのできる空間で『星の王子さま』の世界に没入できる時間をお届けする。キャストは日替わりとなっており、3月15日(金) は小島藤子×鮎川太陽、3月16日(土) は宮地真緒×今拓哉、3月17日(日) 小倉久寛×水夏希、3月22日(金) は沼尾みゆき×村井國夫、3月23日(土) は田野アサミ×渡部秀、3月24日(日) 彩乃かなみ×市毛良枝が出演する。『星の王子さま Le Petit Prince 〜きみとぼく〜』出演者■演出:小見山佳典 コメントそれぞれ個性豊かで魅力的な6組12人の出演者による『星の王子さま』。“本当のことは目に見えない”と、サン=テグジュペリは語りました。本当のことって何でしょう。本当のような嘘もあれば、嘘のような本当もある。本当だと嬉しいけれど、本当だと怖くもある。本当のことを言えない時もあるし、本当の自分なんてほんとはよく分からない。歌と語りで綴るBAROOM『星の王子さま』のステージで、“本当のこと”に思いを馳せていただけたなら幸いです。<公演情報>『星の王子さま Le Petit Prince 〜きみとぼく〜』【公演スケジュール】3月15日(金)〜3月17日(日)3月22日(金)〜3月24日(日)全日程 昼夜2公演:14:00 開演(13:15 開場)/ 19:00 開演(18:15 開場)演出:小見山佳典脚本:樋口ミユ【出演者】(王子さま×飛行士)3月15日(金) 小島藤子×鮎川太陽3月16日(土) 宮地真緒×今拓哉3月17日(日) 小倉久寛×水夏希3月22日(金) 沼尾みゆき×村井國夫3月23日(土) 田野アサミ×渡部秀3月24日(日) 彩乃かなみ×市毛良枝【チケット料金】全席指定:8,500円(税込)■先行受付2月16日(金)〜2月25日(日)()■一般販売2月26日(月)〜
2024年01月15日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、机に入れていたはずの理科の教科書がなくなってしまいました。その後、算数、国語の教科書、絵の具セットや習字セットまで立て続けに紛失し、「ぼくのものは誰かに盗られている」と思うように……。イチくんは勇気を出して友だちや先生に相談し、クラスのみんなも探すのを手伝ってくれましたが、やはりどこにも見つからず、意を決してお母さんに打ち明けると、すぐに新品の学用品をそろえてくれました。後日、突然クラスに上級生の女の子が訪ねてきて、「教室の隣の空き教室を掃除していたらあったの」とイチくんの紛失物を持ってきてくれました。しかし、イチくんはこの上級生が誰なのか知っていて、同時に犯人の目星もついてしまったため、複雑な気持ちになってしまいます。さかのぼること5カ月前のバレンタインの日。同じクラスの女の子、シズちゃんがチョコレートを渡してくれたのですが、友だちに冷やかされた恥ずかしさから、受け取らずに拒絶してしまったイチくん。傷いた様子で帰っていくシズちゃんに近づき寄り添っていたのが、学用品を届けてくれた上級生であり、シズちゃんのお姉さんだったのです。 イチくんはホワイトデーにお母さんに言われるがまま、シズちゃんにお返しのお菓子を渡しましたが、それ以降、シズちゃんからラブレターが届くように。しかし、イチくんは恥ずかしさのあまり無視し続けてしまいます。 ラブレターが届かなくなったころに教科書がなくなり始めたことから、「シズちゃんが犯人で、紛失物はシズちゃんの部屋からお姉さんが見つけて届けてくれたのだ」とイチくんは確信。 しかし証拠がない上に、バレンタインの日に最初に傷つけてしまったのは自分だという罪悪感から、何も言えずに時は流れ、イチくんたちは小学校を卒業。みんなそれぞれの道を歩んでいきました。 イチくんはつらい思いもしましたが、「犯人にもきっと味方や仲間がいるはず。敵だと思う相手を傷つける方法ではなく、信頼できる人に相談し、別の方法で乗り越えてほしい」と当時を振り返ります。 時は戻り、小学6年生のころのこと……。 もしも…もしもの話… 6年生も終わりごろのある日、イチくんはなんと憧れのニコちゃんから告白されました!しかし、イチくんは恥ずかしさのあまり、気持ちとは裏腹に「むりむりむりむり~!」と逃げだしてしまいます。シズちゃんから告白されたときと同じく、イチくんは本当に恥ずかしがり屋ですね。 今回の紛失事件、イチくんは当初、ひとりで問題を抱えてしまっていましたが、友だちや学校の先生、お母さんに話して協力してもらうことで「自分には味方がたくさんいる」と実感できました。大人になったイチくんも当時の犯人に伝えたいと振り返っていましたが、人に対して何か恨みを持ってしまったとき、「相手を傷つける行動をするのではなく、自分の味方でいてくれる人に打ち明けて乗り越えること」が、誰も傷つかない方法のひとつかもしれません。 短絡的な行動をして後悔することになる前に、広い視野で物事を見たり、誰かに相談したりすることで、自分も相手も傷つかない方法を選択していきたいものですね。 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月31日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、机に入れていたはずの理科の教科書がなくなってしまいました。その後、算数、国語の教科書、絵の具セットや習字セットまで立て続けに紛失し、「ぼくのものは誰かに盗られている」と思うように……。イチくんは勇気を出して友だちや先生に相談し、クラスのみんなも探すのを手伝ってくれましたが、やはりどこにも見つからず、意を決してお母さんに打ち明けると、すぐに新品の学用品をそろえてくれました。後日、突然クラスに上級生の女の子が訪ねてきて、「教室の隣の空き教室を掃除していたらあったの」とイチくんの紛失物を持ってきてくれました。しかし、イチくんはこの上級生が誰なのか知っていて、同時に犯人の目星もついてしまったため、複雑な気持ちになってしまいます。さかのぼること5カ月前のバレンタインの日。同じクラスの女の子、シズちゃんがチョコレートを渡してくれたのですが、友だちに冷やかされた恥ずかしさから、受け取らずに拒絶してしまったイチくん。傷いた様子で帰っていくシズちゃんに近づき寄り添っていたのが、学用品を届けてくれた上級生であり、シズちゃんのお姉さんだったのです。 イチくんはホワイトデーにお母さんに言われるがまま、シズちゃんにお返しのお菓子を渡しましたが、それ以降、シズちゃんからラブレターが届くように。しかし、イチくんは恥ずかしさのあまり無視し続けてしまいます。 ラブレターが届かなくなったころに教科書がなくなり始めたことから、「シズちゃんが犯人で、紛失物はシズちゃんの部屋からお姉さんが見つけて届けてくれたのだ」とイチくんは確信。しかし、証拠がない上に、バレンタインの日に最初に傷つけてしまったのは自分だという罪悪感から、イチくんは何も言えませんでした。 そのまま何事もなかったかのように時は流れ、誰も犯人であると名乗り出ることはないまま、小学校を卒業。みんなそれぞれの道を歩んでいき……。 誰も傷つけない最善の道 大人になったイチくんは、当時を振り返ります。シズちゃんが犯人だと思ったものの、確かな証拠があるわけではありませんでした。 ・友人のサンちゃんとゴウくんに恨みを持たれていたかも・シズちゃんのお姉ちゃんが本当に偶然見つけてくれたのかも・クラスメイトのニコちゃんがおもしろがって隠したのかもなど、いろいろな可能性があります。 しかし、今回の出来事で「お母さんや友だち、学校の先生が味方でいてくれた」「自分のためにクラスのみんなが団結して探してくれた」という、うれしい気づきもありました。 イチくんはつらい思いもしましたが、「犯人にもきっと味方や仲間がいるはず。敵だと思う相手を傷つける方法ではなく、信頼できる人に相談し、別の方法で乗り越えてほしい」と語るのでした。 今回の被害者はイチくんでしたが、もしかしたら犯人も罪悪感で傷ついていたかもしれません。クラスのみんなが必死になって学用品を探したときや、上級生が見つけて届けてくれたとき、自分が犯人だとバレないか、ドキドキしながら過ごしていたことでしょう。「自分は友だちの学用品を盗んだことがある」という事実を背負い、誰にも打ち明けることなく過ごしていくのはとても苦しいことです。こうなってしまう前に、誰かに心の内を打ち明けることができていたら、また別の結果になっていたかもしれませんね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月30日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、机に入れていたはずの理科の教科書がなくなってしまいました。その後、算数、国語の教科書、そして学校のロッカーに置いたままにしている絵の具セットや習字セットまで立て続けに紛失し、「ぼくのものは誰かに盗られている」と思うように……。イチくんは勇気を出して友だちや先生に相談し、クラスのみんなも探すのを手伝ってくれましたが、やはりどこにも見つかりません。意を決してお母さんに教科書や学用品をなくしてしまったことを伝えると、お母さんはすぐに新品の学用品をそろえてくれました。後日、突然クラスに上級生の女の子が訪ねてきて、「教室の隣の空き教室を掃除していたらあったの。これ、あなたのじゃない?」とイチくんの紛失物を持ってきてくれました。しかし、イチくんはこの上級生が誰なのか知っていて、同時に犯人の目星もついてしまったため、複雑な気持ちになってしまいます。さかのぼること5カ月前、雪の降るバレンタインの日曜日のこと。同じクラスの女の子、シズちゃんがチョコレートを渡しに来てくれました。イチくんは一度チョコレートを受け取ったものの、友だちに冷やかされてしまい、とっさに箱を閉じて「いらない!」と拒絶してしまったのです。 傷いた様子で去っていくシズちゃんに近づき寄り添っていたのが、紛失した学用品を届けてくれた上級生であり、シズちゃんのお姉さんでした。 そして1カ月後のホワイトデーの日。イチくんはお母さんに言われるがまま、お返しのお菓子をシズちゃんに渡しましたが、それ以降、シズちゃんからラブレターが届くように。しかし、イチくんは恥ずかしさのあまり無視し続けてしまいます。 ラブレターが届かなくなったころに教科書がなくなりはじめたことから、シズちゃんが犯人で、紛失物はシズちゃんの部屋からお姉さんが見つけて届けてくれたのだと、イチくんは確信しました。 しかし……。 ぼくにも落ち度がある…! イチくんは、シズちゃんが犯人だとは思いつつも、証拠がない上に「最初に傷つけたのは自分だ」と思っているため、何も言えませんでした。そのまま夏休みに入り、何事もなかったかのように2学期がスタートし、時が流れていったのでした。 バレンタインの日にイチくんがとっさに拒絶してしまったのは、恥ずかしさから。決してシズちゃんのことを憎んでの行動ではありませんでした。シズちゃんの立場からすると、ホワイトデーのお返しを持ってきてくれたのに、ラブレターにまったく返事をしてくれないイチくんに対し、モヤモヤした気持ちや、気づいてもらいたいという気持ちが募っていたはず。その結果、イチくんの教科書を盗るという行動に出てしまったのかもしれません。 人の感情は複雑です。今回のように、一瞬の出来事がきっかけとなり、思わぬ結末を招くこともあります。毎日顔を合わせている人でも、きちんと言葉にして気持ちや考えを説明しないと、相手に伝わらないこともあるのだと実感しますね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月29日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、机に入れていたはずの理科の教科書がなくなってしまいました。その後、算数、国語の教科書、そして学校のロッカーに置いたままにしている絵の具セットや習字セットまで立て続けに紛失し、「ぼくのものは誰かに盗られている」と思うように……。イチくんは勇気を出して友だちや先生に相談し、クラスのみんなも探すのを手伝ってくれましたが、やはりどこにも見つかりません。意を決してお母さんに教科書や学用品をなくしてしまったことを伝えると、お母さんはすぐに新品の学用品をそろえてくれました。後日、突然クラスに上級生の女の子が訪ねてきて、「教室の隣の空き教室を掃除していたらあったの。これ、あなたのじゃない?」とイチくんの紛失物を持ってきてくれました。しかし、イチくんはこの上級生が誰なのか知っていて、同時に犯人の目星もついてしまったため、複雑な気持ちになってしまいます。さかのぼること5カ月前、雪の降るバレンタインの日曜日のこと。同じクラスの女の子、シズちゃんがチョコレートを渡しに来てくれました。イチくんは驚きつつチョコレートを受け取ったのですが、一緒に遊んでいたゴウくんとサンちゃんに冷やかされてしまい、とっさに箱を閉じて「いらない! いらないよ!!」と拒絶したのです。 傷いた様子で去っていくシズちゃんに近づき寄り添っていたのが、紛失した学用品を届けてくれた上級生であり、シズちゃんのお姉さんでした。 そして1カ月後のホワイトデーの日。イチくんはお母さんに言われるがまま、お返しのお菓子をシズちゃんの家に渡しにいきました。シズちゃんは驚きつつも、とてもうれしそうな様子でお菓子を受け取ってくれました。 それからというもの……。 ぼくは、犯人だと確信した シズちゃんからラブレターを何度ももらいましたが、あまりの恥ずかしさにイチくんは一度も返事をしませんでした。次第にラブレターは減っていき、ついにこなくなったころ、教科書や学用品がなくなり始めたのです。 紛失物を持ってきてくれたシズちゃんのお姉さんの様子から、紛失物はシズちゃんの部屋にあり、お姉さんはイチくんに「ごめん」と言おうとしていたと感じたイチくん。そして、今回の犯人はシズちゃんだと確信したのでした。 自分のものを盗んでいたのは友だちかもしれないとわかった場合、どうしたらいいのか迷いますね。犯人だという証拠や証言があるわけではないものの、イチくんはシズちゃんが犯人だと確信してしまいました。もし皆さんが同じ立場なら、シズちゃんに直接聞いて、犯人かどうか確認しますか? それとも、このまま何事もなかったかのように、気づかないふりをしますか? >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月28日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、理科の授業の準備をしようとしたら、机に入れていたはずの理科の教科書が見当らず、家に帰って探しても見つかりませんでした。さらにその後、算数、国語の教科書、そして学校のロッカーに置いたままにしている絵の具セットや習字セットまで立て続けに紛失し、「ぼくのものは誰かに盗られている」と思うように……。イチくんは勇気を出して友だちや先生に相談し、クラスのみんなも探すのを手伝ってくれましたが、やはりどこにも見つからず、意を決してお母さんに教科書や学用品をなくしてしまったことを伝えました。すぐに新品の学用品をそろえてくれたお母さん。イチくんは学用品がそろいホッとしたものの、「なくしたものを諦めたくない」という強い気持ちが芽生えます。そんなある日、突然クラスに上級生の女の子が訪ねてきました。そして、「教室の隣の空き教室を掃除していたらあったの。これ、あなたのじゃない?」とイチくんの教科書や絵の具セット、習字道具を持ってきてくれたのです。 しかし、学用品を渡してくれた上級生を見て、複雑な気持ちになるイチくん。なぜなら、イチくんはこの上級生が誰なのか知っていて、同時に犯人の目星もついてしまったからです。 さかのぼること5カ月前、雪の降るバレンタインの日曜日のこと。イチくんが自宅の前でゴウくん・サンちゃんと遊んでいると、同じクラスの女の子、シズちゃんがチョコレートを渡しに来てくれました。イチくんは驚きつつチョコレートを受け取ったのですが、ゴウくんとサンちゃんに冷やかされてしまい、とっさに箱を閉じて「いらない! いらないよ!!」と拒絶したのです。 傷いた様子で去っていくシズちゃんに近づき寄り添っていたのが、学用品を届けてくれた上級生であり、シズちゃんのお姉さんでした。それから1カ月後……。 あわよくば、帳消しにならないかな… 苦い思い出になってしまったバレンタインデーから1カ月後のホワイトデー。イチくんがシズちゃんからチョコレートをもらったことを知っていたお母さんは、お返しのお菓子を用意しておいてくれました。 ホワイトデーにお返しをすること自体知らなかったイチくんは、お母さんに言われるがまま、シズちゃんにお菓子を届けることに。そして、突然の訪問に驚いているシズちゃんにお菓子を渡すと、シズちゃんはとてもうれしそうに受け取ってくれたのでした。 息子のために一生懸命働きつつ、息子の様子が気になっても程よい距離で見守ってくれているお母さん、素敵です。バレンタインデーにシズちゃんを傷つけてしまったという事実は変わらないものの、今回シズちゃんのとびきりの笑顔が見られて、イチくんは少しホッとしたかもしれませんね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月27日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、理科の授業の準備をしようとしたら、机に入れていたはずの理科の教科書が見当らず、家に帰って探しても見つかりませんでした。さらにその後、算数、国語の教科書、そして学校のロッカーに置いたままにしている絵の具セットや習字セットまで立て続けに紛失し、「ぼくのものは誰かに盗られている」と思うように……。イチくんは勇気を出して友だちや先生に相談し、クラスのみんなも探すのを手伝ってくれましたが、やはりどこにも見つからず、意を決してお母さんに教科書や学用品をなくしてしまったことを伝えました。すぐに新品の学用品をそろえてくれたお母さん。イチくんは学用品がそろいホッとしたものの、「なくしたものを諦めたくない」という強い気持ちが芽生えます。そんなある日、突然クラスに上級生の女の子が訪ねてきました。そして、イチくんに「教室の隣の空き教室を掃除していたらあったの。これ、あなたのじゃない?」と教科書や絵の具セット、習字道具を持ってきてくれたのです。それは、確かにイチくんのものでした。 しかし、学用品を渡してくれた上級生を見て、複雑な気持ちになるイチくん。なぜなら、イチくんはこの上級生が誰なのか知っていて、同時に犯人の目星もついてしまったからです。 さかのぼること5カ月前、雪の降るバレンタインの日曜日のこと。イチくんが自宅の前でゴウくん・サンちゃんと遊んでいると、同じクラスの女の子、シズちゃんがチョコレートを渡しに来てくれました。 イチくんは驚きつつチョコレートを受け取ったのですが、ゴウくんとサンちゃんに冷やかされてしまい、とっさに箱を閉じて「いらない!いらないよ!!」と拒絶したのです。 するとシズちゃんは……。 上級生の正体が明らかに…!? 初めてチョコレートをもらって本当はうれしかったのに、恥ずかしさが上回ってしまって、シズちゃんを深く傷つけてしまう結果になりました。ふと我に返って、「なんてひどいことをしてしまったんだ」と思っても、もう後の祭りです。シズちゃんは泣くのをこらえながら、雪の中歩いて去っていきました。そして、そのシズちゃんに近づいて寄り添っていたのが、学用品を届けてくれた上級生であり、シズちゃんのお姉さんだったのです。 ・バレンタインの日、シズちゃんにひどいことをしてしまった・シズちゃんのお姉さんは、シズちゃんとイチくんの関係性を知っている・シズちゃんのお姉さんが、イチくんが紛失した学用品を持ってきたこれらの事実から、イチくんには犯人が誰なのか予想ができてしまいました。 自分の気持ちがいっぱいいっぱいになってしまって、イチくんは相手の気持ちまで考える余裕がなくなってしまったのでしょう。イチくんにとっても、シズちゃんにとっても、バレンタインの思い出は苦いものとなってしまいましたが、今では度重なる紛失に落ち込むイチくんを心配して声をかけてくれるシズちゃん。本心はわかりませんが、今後2人の関係が良くなっていくことを願うばかりです。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月26日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、理科の授業の準備をしようとしたら、机に入れていたはずの理科の教科書が見当らず、家に帰って探しても見つかりませんでした。さらにその後、算数、国語の教科書、そして学校のロッカーに置いたままにしている絵の具セットや習字セットまで立て続けに紛失し、「ぼくのものは誰かに盗られている」と思うように……。イチくんは勇気を出して友だちや先生に相談し、クラスのみんなも探すのを手伝ってくれましたが、やはりどこにも見つからず、意を決してお母さんに教科書や学用品をなくしてしまったことを伝えました。すぐに新品の学用品をそろえてくれたお母さん。イチくんは学用品がそろいホッとしたものの、「なくしたものを諦めたくない」という強い気持ちが芽生えます。そんなある日、突然クラスに上級生の女の子が訪ねてきました。そして、イチくんに「教室の隣の空き教室を掃除していたらあったの。これ、あなたのじゃない?」と教科書や絵の具セット、習字道具を持ってきてくれたのです。それは、確かにイチくんのものでした。 しかし、学用品を渡してくれた上級生を見て、複雑な気持ちになるイチくん。なぜなら、イチくんはこの上級生が誰なのか知っていて、同時に犯人の目星もついてしまったからです。 さかのぼること5カ月前、雪の降るバレンタインの日曜日のこと。イチくんが自宅の前でゴウくん・サンちゃんと遊んでいると、同じクラスの女の子、シズちゃんがチョコレートを渡しに来てくれたのですが……。 ぼく、いらない!いらないよ! 2人の様子を見たゴウくんとサンちゃんは、「なんだよ、お前ら♪」「イチのことが好きなの?」とからかってきました。冷やかされるのが大の苦手なイチくんは、とっさに箱を閉じ、「いらない!いらないよ!!」と拒絶したのです。イチくんの予想外の反応に、ゴウくんとサンちゃんは慌てて止めたものの、もう後の祭り。 心を閉ざしてしまったイチくんは、「チョコレートは食べない」「ゴウくんが食べれば」とシズちゃんの気持ちを引き裂くような言葉を口に出してしまいます。 いつもは友だち・家族思いで心やさしいイチくん。冷やかされることが本当に苦手だったのでしょう。とっさに拒絶してしまう気持ちも分からなくもありませんが、このときシズちゃんがどれほど落胆したかは想像に難くありませんね。 結局チョコレートは、ゴウくんとサンちゃんによって、イチくんのお母さんに届けられたのでした。 子どものころ、誰かに好意を伝えたり、伝えられたりすることがとても恥ずかしくて、つい思ってもいないことを言ってしまったり、そっけない態度をとってしまったり、好きなのにからかってしまったり……そんな経験がある方も多いのではないでしょうか?思春期ならではの甘酸っぱい記憶も、苦い記憶も、大人になって思い出すと尊く感じるものですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月25日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、理科の授業の準備をしようとしたら、机に入れていたはずの理科の教科書が見当らず、家に帰って探しても見つかりませんでした。さらに数日後、算数、国語の教科書まで立て続けに紛失……! けれども、シングルマザーでパートを掛け持ちするほど忙しく働いてくれているお母さんには、教科書のことを言い出せずにいました。しかしその後、「ぼくのものは誰かに盗られている」と思う決定打となる出来事が。なんと、学校のロッカーに置いたままにしている絵の具セットや習字セットまでなくなってしまったのです。イチくんは勇気を出して友だちや先生に相談し、クラスのみんなも探すのを手伝ってくれましたが、やはりどこにも見つからず、意を決してお母さんに教科書や学用品をなくしてしまったことを伝えました。お母さんは「今まで我慢してたんでしょう、よく頑張ったね」と目に涙をためてやさしく慰めてくれ、すぐに新品の学用品をそろえてくれました。イチくんは、学用品がそろってホッとしたものの、「なくしたものを諦めたくない」という強い気持ちが芽生えます。 そんなある日、突然クラスに上級生の女の子が訪ねてきました。そして、イチくんに「教室の隣の空き教室を掃除していたらあったの。これ、あなたのじゃない?」と教科書や絵の具セット、習字道具を持ってきてくれたのです。それは、確かにイチくんのものでした。 しかし、学用品を渡してくれた上級生を見て、イチくんは複雑な気持ちになりました。なぜなら、イチくんはこの上級生が誰なのか知っていて、同時に犯人の目星もついてしまったからです。 さかのぼること5カ月前……。 雪の降る特別な日に 雪が降る寒い日曜日、イチくんは友だちと一緒に雪遊びをしていました。すると、シズちゃんがチョコレートを持って家まできてくれたのです。イチくんは少し驚き、照れながらもその箱を受け取ります。 バレンタインの日に家まで行って大きなハートのチョコレートを渡すことは、とても勇気がいることだったでしょうね。シズちゃんの緊張感がひしひしと伝わってきます。 きっと準備をしているときから心臓はドキドキと高鳴り、受け取ってもらえなかったらどうしよう……と不安な気持ちになりながらも、思いを伝えるために勇気を振り絞って来てくれたのでしょう。 バレンタインデーは、多くの人にとって特別な意味を持つ日であり、さまざまなエピソードがある方も多いのではないでしょうか。バレンタインにまつわる心温まるストーリーや、ちょっぴり切ない思い出、青春時代の甘酸っぱいエピソードなどをお子さんに話すと盛り上がりそうですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月24日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、理科の授業の準備をしようとしたら、机に入れていたはずの理科の教科書が見当らず、家に帰って探しても見つかりませんでした。さらに数日後、算数、国語の教科書まで立て続けに紛失……! けれども、シングルマザーでパートを掛け持ちするほど忙しく働いてくれているお母さんには、教科書のことを言い出せずにいました。しかしその後、「ぼくのものは誰かに盗られている」と思う決定打となる出来事が。なんと、学校のロッカーに置いたままにしている絵の具セットや習字セットまでなくなってしまったのです。イチくんは勇気を出して友だちや先生に相談し、クラスのみんなも探すのを手伝ってくれましたが、やはりどこにも見つからず、意を決してお母さんに教科書や学用品をなくしてしまったことを伝えました。お母さんは「今まで我慢してたんでしょう、よく頑張ったね」と目に涙をためてやさしく慰めてくれ、すぐに新品の学用品をそろえてくれました。イチくんは、学用品がそろってホッとしたものの、「なくしたものを諦めたくない」という強い気持ちが芽生えます。 そんなある日、突然クラスに上級生の女の子が訪ねてきました。そして、イチくんに「教室の隣の空き教室を掃除していたらあったの。これ、あなたのじゃない?」と教科書や絵の具セット、習字道具を持ってきてくれたのです。それは、確かにイチくんのものでした。 しかし、学用品を渡してくれた上級生を見て、イチくんは複雑な気持ちになりました。なぜなら……。 そうか、そうだったのか…! 実は、イチくんはこの上級生が誰なのか知っていました。そして、この上級生が持ってきてくれたことで、犯人の目星もついてしまったのです。 イチくんの視線を感じて、言葉を言いかけた上級生。何か伝えたいことがあったのかもしれませんね。紛失物が見つかったことで大喜びしてくれているクラスの友だちを前に、話しにくいことだった可能性があります。 「紛失物が見つかった」という目の前の事実だけをみると喜ばしいことですが、何者かに盗まれた可能性がある以上モヤモヤは晴れず、裏にはさまざまな感情が交錯するのでしょう。イチくんは盗んだ人が誰なのかを確信したということなので、1日も早くトラブルが解決して、安心して学校生活を送れるようになることを願うばかりです。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月23日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、理科の授業の準備をしようとしたら、机に入れていたはずの理科の教科書が見当らず、家に帰って探しても見つかりませんでした。さらに数日後、算数、国語の教科書まで立て続けに紛失……! けれども、シングルマザーでパートを掛け持ちするほど忙しく働いてくれているお母さんには、教科書のことを言い出せずにいました。しかしその後、「ぼくのものは誰かに盗られている」と思う決定打となる出来事が。なんと、学校のロッカーに置いたままにしている絵の具セットや習字セットまでなくなってしまったのです。イチくんは勇気を出して友だちや先生に相談し、クラスのみんなも探すのを手伝ってくれましたが、やはりどこにも見つからず、意を決してお母さんに教科書や学用品をなくしてしまったことを伝えました。怒られるだろうと思い謝るイチくんでしたが、お母さんは「今まで我慢してたんでしょう、よく頑張ったね」と目に涙をためてやさしく慰めてくれ、すぐに新品の学用品をそろえてくれたのです。 イチくんは、学用品がそろってホッとしたものの、お母さんに対する申し訳ない気持ちで胸がいっぱいに。次第に「なくしたものを諦めたくない」という強い気持ちが芽生えます。 そんなある日、突然クラスに上級生の女の子が訪ねてきました。そして、イチくんに「これ、あなたのじゃない?」と教科書や絵の具セット、習字道具を持ってきてくれたのです。 すごくうれしかった。だけど…… 上級生いわく、イチくんの学用品は「この教室の隣の空き教室を掃除していたら、あった」とのこと。ずっと一緒に探してくれていたクラスのみんなや、支えてくれた友だちは自分のことのように大喜びしてくれました。 思い入れのある学用品が出てきて安心したものの、なぜ隣の空き教室から出てきたのか、やはり何者かに盗られたのか、そして盗られた理由は何なのかなどが不明のままで、イチくんは心から喜べず、モヤモヤしてしまったのでした。 もし皆さんがイチくんの立場なら、紛失物が出てきたことで問題は解決したことにしますか? それとも犯人が見つかるまで、追及し続けますか? >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月22日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、理科の授業の準備をしようとしたら、机に入れていたはずの理科の教科書が見当らず、家に帰って探しても見つかりませんでした。さらに数日後、算数、国語の教科書まで立て続けに紛失……!けれども、シングルマザーでパートを掛け持ちするほど忙しく働いてくれているお母さんには、教科書のことを言い出せずにいました。しかしその後、「ぼくのものは誰かに盗られている」と思う決定打となる出来事が。なんと、学校のロッカーに置いたままにしている絵の具セットや習字セットまでなくなってしまったのです。イチくんは友だちのゴウくんとサンちゃんに状況を話し、勇気を出して先生にも相談。クラスのみんなも探すのを手伝ってくれましたが、やはりどこにも見つからず、意を決してお母さんに教科書や学用品をなくしてしまったことを伝えました。怒られるだろうと思い謝るイチくんでしたが、お母さんは「今まで我慢してたんでしょう、よく頑張ったね」と目に涙をためてやさしく慰めてくれ、すぐに新品の学用品をそろえてくれたのです。 イチくんは、学用品がそろってホッとしたものの、お母さんに対する申し訳ない気持ちで胸がいっぱいに。次第に「なくしたものを諦めたくない」という強い気持ちが芽生えます。そして、クラスの友だちに再び協力してもらい、引き続きみんなで探すことになりました。 それでもなかなか紛失物は見つからず、諦めかけていたそのとき……! イチくんっていう子、いる? 突然クラスに上級生の女の子が訪ねてきました。そして、イチくんに「これ、あなたのじゃない?」と教科書や絵の具セット、習字道具を持ってきてくれたのです。あれほどみんなで探したのに出てこなかった紛失物が、突然見つかるなんて……。イチくんは驚きのあまり動けず、「え……?」と固まってしまったのでした。 どうして、この上級生がイチくんの紛失物一式を持っているのか?どうして、あれほど探しても出てこなかったのに急に見つかったのか? きっとイチくんの頭の中は大混乱だったことでしょう。見つかったうれしさ、持ってきてくれた上級生への感謝、そしてどこで見つかったのかという疑問など、いろいろな感情が湧き出てきたかもしれません。 とにかく、イチくんの思い入れのある紛失物が見つかってよかったですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月21日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、理科の授業の準備をしようとしたら、机に入れていたはずの理科の教科書が見当らず、家に帰って探しても見つかりませんでした。さらに数日後、算数、国語の教科書まで立て続けに紛失……! 「ぼくはなんてだらしないんだ!」と自分を責めたイチくんでしたが、シングルマザーでパートを掛け持ちするほど忙しく働いてくれているお母さんには、教科書のことを言い出せずにいました。しかしその後、「ぼくのものは誰かに盗られている」と思う決定打となる出来事が。なんと、学校のロッカーに置いたままにしている絵の具セットや習字セットまでなくなってしまったのです。イチくんは友だちのゴウくんとサンちゃんに状況を話し、勇気を出して先生にも相談しました。その後、クラスのみんなもイチくんの教科書や学用品を探すことを手伝ってくれましたが、やはりどこにも見つかりません。 帰宅後、意を決してお母さんに教科書や学用品をなくしてしまったことを伝えたイチくん。節約しているお母さんにもう一度、教科書や学用品を買ってもらうことを心苦しく感じていました。怒られるだろうと思い謝るイチくんでしたが、お母さんは「今まで我慢してたんでしょう、よく頑張ったね」と目に涙をためてやさしく慰めてくれ、すぐに新品の学用品をそろえてくれたのです。 イチくんは、学用品がそろってホッとしたものの、お母さんに対する申し訳ない気持ちで胸がいっぱいになりました。そして、「なくしたものを諦めたくない」という強い気持ちが芽生えます。 そのことを友だちに伝えると……。 なくなったままは、嫌なんだ…! ゴウくんとサンちゃんに「新品を買ってもらえたけれど、なくした物たちも絶対に見つけたい」という気持ちを伝えたイチくん。 最初は「なんで?」「2つもいる?」と不思議に思われましたが、思い入れがある大切な物だということをわかってもらい、クラスのみんなにも、再び協力してもらうことになったのでした。 新しい物を買ってもらって授業に困ることはなくなったけれど、なくなった物が見つかったわけではありません。お母さんに買ってもらった思い入れのある物を紛失し、根本的には問題が解決していないことに、イチくんはモヤモヤした気持ちを抱えていたのです。勇気を出して友だちに気持ちを伝え、引き続き一緒に探してもらう姿に、イチくんの成長を感じますね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月20日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、理科の授業の準備をしようとしたら、机に入れていたはずの理科の教科書が見当らず、家に帰って探しても見つかりませんでした。さらに数日後、算数、国語の教科書まで立て続けに紛失……! 「ぼくはなんてだらしないんだ!」と自分を責めたイチくんでしたが、シングルマザーでパートを掛け持ちするほど忙しく働いてくれているお母さんには、教科書のことを言い出せずにいました。しかしその後、「ぼくのものは誰かに盗られている」と思う決定打となる出来事が。なんと、学校のロッカーに置いたままにしている絵の具セットや習字セットまでなくなってしまったのです。イチくんは友だちのゴウくんとサンちゃんに状況を話し、勇気を出して先生にも相談しました。その後、クラスのみんなもイチくんの教科書や学用品を探すことを手伝ってくれましたが、やはりどこにも見つかりません。 帰宅後、意を決してお母さんに教科書や学用品をなくしてしまったことを伝えたイチくん。節約しているお母さんにもう一度、教科書や学用品を買ってもらうことを心苦しく感じていました。 怒られるだろうと思い謝るイチくんでしたが、お母さんは「なくした物なんてね、新しく買いそろえたらいいんだよ。今まで我慢してたんでしょう、よく頑張ったね」と目に涙をためて、やさしく言ってくれたのでした。 お母さんはその話を聞いてからすぐに……。 ぼくは、諦めたくない! 学校では犯人探しがおこなわれるわけではなく、「見つけたら教えて」という平和な流れになり、またいつもの日常が始まりました。そして、お母さんはすぐに新品の学用品をそろえてくれたのです。問題は解決したかのように見えますが、イチくんの心は複雑でした。学用品がそろってホッとした気持ちと、お母さんに対する申し訳ない気持ちで胸がいっぱいになり、「なくしたものを諦めたくない」という強い気持ちが芽生えたのでした。 友だち、学校の先生、お母さんに自分の状況を打ち明け、わかってもらったことで、イチくんの心は強くなっているようですね。今までは不安な気持ちでいっぱいだったイチくんも、少しずつ前を向き始めたようです。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月19日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、理科の授業の準備をしようとしたら、机に入れていたはずの理科の教科書が見当らず、家に帰って探しても見つかりませんでした。さらに数日後、算数、国語の教科書まで立て続けに紛失……! 「ぼくはなんてだらしないんだ!」と自分を責めたイチくんでしたが、シングルマザーでパートを掛け持ちするほど忙しく働いてくれているお母さんには、教科書のことを言い出せずにいました。しかしその後、「ぼくのものは誰かに盗られている」と思う決定打となる出来事が。なんと、学校のロッカーに置いたままにしている絵の具セットや習字セットまでなくなってしまったのです。イチくんは友だちのゴウくんとサンちゃんに状況を話し、勇気を出して先生にも相談しました。その後、クラスのみんなもイチくんの教科書や学用品を探すことを手伝ってくれましたが、やはりどこにも見つかりません。 帰宅後、意を決してお母さんに教科書や学用品をなくしてしまったことを伝えたイチくん。節約しているお母さんにもう一度、教科書や学用品を買ってもらうことを心苦しく感じていました。 怒られるだろうと思い謝るイチくんでしたが、お母さんは「なくした物なんてね、新しく買いそろえたらいいんだよ。今まで我慢してたんでしょう、よく頑張ったね」と目に涙をためて、やさしく言ってくれたのでした。 盗んだ人が憎いのに… お母さんに伝えられたことでホッとした気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいになったイチくん。お母さんを悲しませる原因となった犯人について考え始めました。 いつもやさしい笑顔で守ってくれるニコちゃん、心配して積極的に探すのを手伝ってくれたシズちゃん、どんなときでも寄り添ってくれるサンちゃん、誰よりも熱い男であるゴウくん。 いろいろな友だちの顔が頭をよぎりますが、どの子も違うとしか思えません。教室の中でおこった今回の出来事。もし誰かに盗まれたのだとしたら、犯人はクラスメートである可能性が高そうです。友だちを疑うことは精神的につらいものがありますよね。心やさしいイチくんは、どれだけ考えても犯人を特定することができませんでした。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月18日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、理科の授業の準備をしようとしたら、机に入れていたはずの理科の教科書が見当らず、家に帰って探しても見つかりませんでした。さらに数日後、算数、国語の教科書まで立て続けに紛失……! 「ぼくはなんてだらしないんだ!」と自分を責めたイチくんでしたが、シングルマザーでパートを掛け持ちするほど忙しく働いてくれているお母さんには、教科書のことを言い出せずにいました。しかしその後、「ぼくのものは誰かに盗られている」と思う決定打となる出来事が。なんと、学校のロッカーに置いたままにしている絵の具セットや習字セットまでなくなってしまったのです。イチくんは友だちのゴウくんとサンちゃんに状況を話し、先生に相談しに行くことに。 最近イチくんの忘れ物が増えていることを心配していた先生は事情を聞き、イチくんに「お母さんにはこのとこと、ちゃんと話してる?」と質問。イチくんにとっては一番避けたかったことでしたが、「帰ったら話します」と返すのでした。 その後、クラスのみんなもイチくんの教科書や学用品を探すことを手伝ってくれましたが、やはりどこにも見つからず。 そしていよいよ、お母さんに伝えなければならなくなって……。 お母さんの反応は…!? 帰宅後、意を決してお母さんに教科書や学用品をなくしてしまったことを伝えました。節約しているお母さんにもう一度、教科書や学用品を買ってもらうことを心苦しく感じていたイチくん。てっきり怒られるだろうと思い謝ったのですが、お母さんの反応は予想外のものでした。 「なくした物なんてね、新しく買いそろえたらいいんだよ」「我慢してたんでしょう。よく頑張ったね」 お母さんは目に涙をためつつ、笑顔でやさしくそう言ってくれたのです。 きっと日々のイチくんを見ていて、イチくんが不注意でなくしたのではないこと、誰かに盗られた可能性があること、そして今までひとりで耐えてきたことをお母さんは見抜いたのかもしれませんね。 子どもがひとりで悩み苦しむよりも、悩み事があれば話してほしいと思うのが親心。イチくん、勇気を出してお母さんに話せてよかったですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月17日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、理科の授業の準備をしようとしたら、机に入れていたはずの理科の教科書が見当らず、家に帰って探しても見つかりませんでした。さらに数日後、算数、国語の教科書まで立て続けに紛失……! 「ぼくはなんてだらしないんだ!」と自分を責めたイチくんでしたが、シングルマザーでパートを掛け持ちするほど忙しく働いてくれているお母さんには、教科書のことを言い出せずにいました。しかしその後、「ぼくのものは誰かに盗られている」と思う決定打となる出来事が。なんと、学校のロッカーに置いたままにしている絵の具セットや習字セットまでなくなってしまったのです。イチくんは友だちのゴウくんとサンちゃんに状況を話し、先生に相談しに行くことに。 最近イチくんの忘れ物が増えていることを心配していた先生は、生徒たちの話をしっかりと聞いてくれました。「犯人捜し」をしようとする友だちに冷静になるように伝え、イチくんには、なくなった理由に心当たりがないかどうかを確認します。 そして、「お母さんにはこのとこと、ちゃんと話してる?」という先生の質問に、ドキッとするイチくん。 次々と自分のものがなくなっている事態をお母さんに打ち明けるのは、イチくんにとって一番避けたかったことでした。 いよいよ伝えなきゃ… 友だちや先生に伝え、クラスのみんなもイチくんの教科書や学用品を探すことを手伝ってくれました。 クラスのみんなが自分の状況を知って、一緒に探してくれるのはとても心強いことですね。 一方で、どうして紛失したのかが気になるところです。もし誰かがイチくんの持ち物を故意に盗っていて、その犯人がクラスの中にいるとしたら、自分が盗ったにもかかわらず探しているふりを続けていることになる……。そう考えると、少し怖くなってしまいます。 しかし、クラス中がイチくんの持ち物に気を配ってくれているので、これからは不自然な紛失はなくなるかもしれませんね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月16日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、理科の授業の準備をしようとしたら、机に入れていたはずの理科の教科書が見当らず、家に帰って探しても見つかりませんでした。さらに数日後、算数、国語の教科書まで立て続けに紛失……! 「ぼくはなんてだらしないんだ!」と自分を責めたイチくんでしたが、シングルマザーでパートを掛け持ちするほど忙しく働いてくれているお母さんには、教科書のことを言い出せずにいました。そんな中、毎日教科書を忘れるイチくんの異変を察して心配した担任の先生が、「誰かに嫌なことをされていない?」と声をかけますが、イチくんはお母さんに知られたくない思いから、とっさに「大丈夫」と答えてしまいました。その後、楽しみにしていた図工の授業の際、大切な絵の具セットまでなくなっていることに気づき、大きなショックを受けるイチくん。 この出来事は、イチくんが「ぼくのものは誰かに盗られている」と思う決定打となったのです。 イチくんの様子がいつもと違うことに気づいた、友だちのゴウくんとサンちゃん。絵の具セットや習字道具もなっていることが判明し、さすがに自分たちだけでは対処できない事態だと判断して、先生に相談に行くことにしました。 持ち物の紛失を先生に相談すると… 最近イチくんの忘れ物が増えていることを心配していた先生は、生徒たちの話をしっかりと聞いてくれました。「犯人捜し」をしようとする友だちに冷静になるように伝え、イチくんには、なくなった理由に心当たりがないかどうかを確認したのでした。 ここまで多くのものがなくなってしまったとなると、さすがにお母さんに言わないわけにはいきません。しかし、イチくんにとってお母さんに打ち明けることは、先生に伝えるよりもハードルが高いことだったのでした。 それにしても犯人の目的は何なのか気になりますね。イチくんは日頃、誰かに嫌がらせをされているわけではないので、知らない間に恨みを買っていたのか、愉快犯によるいたずらなのか、見当もつきません。 先生に相談したことで、ついにお母さんに伝えなければいけなくなりましたが、これでもう、授業中に毎回ドキドキしながら教科書忘れを報告する必要がなくなりましたね。一日も早くトラブルが解決し、イチくんが再び笑顔で学校に通えるようになることを願うばかりです。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月15日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、理科の授業の準備をしようとしたら、机に入れていたはずの理科の教科書が見当らず、家に帰って探しても見つかりませんでした。さらに数日後、算数、国語の教科書まで立て続けに紛失……! 「ぼくはなんてだらしないんだ!」と自分を責めたイチくんでしたが、シングルマザーでパートを掛け持ちするほど忙しく働いてくれているお母さんには、教科書のことを言い出せずにいました。そんな中、毎日教科書を忘れるイチくんの異変を察して心配した担任の先生が、「誰かに嫌なことをされていない?」と声をかけますが、イチくんはお母さんに知られたくない思いから、とっさに「大丈夫」と答えてしまいました。 その後、楽しみにしていた図工の授業の際、大切な絵の具セットまでなくなっていることに気づき、大きなショックを受けるイチくん。 この出来事は、イチくんが「ぼくのものは誰かに盗られている」と思う決定打となって……。 ひとりでは抱えられない事態に… イチくんの様子がいつもと違うことに気づいた、友だちのゴウくんとサンちゃん。絵の具セットや習字道具もなっていることが判明し、さすがに自分たちだけでは対処できない事態だと判断して、先生に相談に行くことにしました。 教科書の紛失だけであれば、イチくん本人がそう思っていたように、自分の不注意が原因かもしれないと考える人も多いのではないでしょうか。しかし、学校のロッカーに置いている絵の具セットや習字道具まで紛失すると、さすがに変だと思いますよね。 他の人を疑うという発想がなかった、心やさしいイチくん。誰かに盗られた説が濃厚となり、深く傷ついたことでしょう。そして、自分のものだけが次々となくなってしまう事態に、イチくんは恐怖を感じるのでした。 犯人の検討もつかず、多くの生徒がいる教室で起こった不思議な事件。当初は大人に相談できなかったイチくんでしたが、友だちの後押しもあり、先生に相談しにいくことができました。このようなとき、親身になって話を聞いてくれる友だちの存在は本当に心強いものですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月14日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、理科の授業の準備をしようとしたら、机に入れていたはずの理科の教科書が見当らず、家に帰って探しても見つかりませんでした。さらに数日後、算数、国語の教科書まで立て続けに紛失……! 「ぼくはなんてだらしないんだ!」と自分を責めたイチくんでしたが、シングルマザーでパートを掛け持ちするほど忙しく働いてくれているお母さんには、教科書のことを言い出せずにいました。そんな中、毎日教科書を忘れるイチくんの異変を察して心配した担任の先生が、「誰かに嫌なことをされていない?」と声をかけますが、イチくんはお母さんに知られたくない思いから、とっさに「大丈夫」と答えてしまいました。 その後、イチくんの気持ちをさらに大きく揺さぶる事件が起こり……。 教科書だけにとどまらず…!? 楽しみにしていた図工の授業の時間、大切な絵の具セットまでなくなっていることに気づいたイチくんは、大きなショックを受けます。この出来事は、イチくんが「ぼくのものは誰かに盗られている」と思う決定打となったのです。 持ち運びやすい教科書なら、「他の荷物に紛れて持って帰ってしまったのかもしれない」と自分のことを疑いますが、ずっと学校に置いてある絵の具セットとなると話は別ですよね。教科書だけでなく、絵の具セットまでなくなってしまったとなれば、さすがに先生に気づかれてしまうでしょう。 お母さんに迷惑をかけたくない思いから、立て続けに教科書がなくなっていることを打ち明けられずにいたイチくん。ひとりで抱え込まずに、まずは担任の先生に相談して、一日も早くトラブルが解決に向かうことを願うばかりです。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月13日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、理科の授業の準備をしようとしたら、机に入れていたはずの理科の教科書が見当らず、家に帰って探しても見つかりませんでした。教科書をなくしてしまったと絶望しますが、シングルマザーでパートを掛け持ちするほど忙しく働いてくれているお母さんには、教科書のことを言い出せずにいたイチくん。学校でも思い悩んでいましたが、仲の良いクラスメートたちと楽しく関わるうちに、元気を取り戻していきました。しかし数日後、算数、国語の教科書まで立て続けに紛失……! 「ぼくはなんてだらしないんだ!」と自分を責めたイチくんでしたが、隣の席のニコちゃんに明るく励ましてもらって、嫌な気分が一瞬で吹き飛びました。そんな中、イチくんは友だちのゴウくん・サンちゃんに呼び出されます。そして、ニコちゃんと一緒に教科書を見るために、わざと教科書を忘れているのではないかと言われてしまったのです。 イチくんはニコちゃんとは何もないことを伝えるため、「教科書を3冊もなくしてしまったから、忘れ物が多い」という真実を告白しました。 するとサンちゃんが、「なくしたんじゃなくて、盗られたってことはないの?」と質問。これまで自分が紛失したと思い自分自身を責めていたイチくんは、“盗られた可能性”について考え始めました。 そんなある日、学校の先生がイチくんの異変に気づいて……。 学校は楽しい?誰かに嫌なことされてない? あまりにも忘れ物が多いイチくんの様子を不審に思った先生は、「誰かに嫌なことをされていない?」と心配してくれました。しかしイチくんは、お母さんに迷惑をかけたくないという思いから、とっさに「大丈夫です」と答えてしまったのでした。 子どもながらに「親に心配をかけたくない」と思って強がってしまう気持ち、共感できますよね。 パートを掛け持ちし、節約をしながら一生懸命働いているお母さんの姿を毎日見ているイチくん。自分が教科書を紛失して困っていることよりも、お母さんに伝えるほうが心苦しかったのでしょう。お母さん思いで、とても心根のやさしい男の子ですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月12日映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が2024年9月に公開される。監督は呉美保、主演は吉沢亮。耳のきこえない母ときこえる息子の物語映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の原作は、実録ノンフィクション『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』。きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子ども「コーダ」という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をしている作家・エッセイスト五十嵐大による自伝的エッセイだ。劇中では、耳のきこえない母ときこえる息子の物語を繊細に描いていく。監督は『そこのみにて光輝く』『きみはいい子』の呉美保メガホンを取るのは、佐藤泰志による小説を綾野剛主演で映画化した『そこのみにて光輝く』や、中脇初枝の短編小説集を映画化した『きみはいい子』などで国内外にて高く評価される呉美保。9年ぶりとなる長編映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』で、誰もが共感する母と息子の物語を紡ぎ出す。主演・吉沢亮が難役に挑む主演は、『キングダム』シリーズ、『東京リベンジャーズ』シリーズといった話題作から、作家性の強い監督作まで幅広い作品に出演している吉沢亮。映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』では、耳のきこえない両親の元で育った息子という難役に挑む。また、主人公の両親役には、ともにろう者俳優として活躍する忍足亜希子、今井彰人がキャスティングされている。主人公・五十嵐大…吉沢亮宮城県の小さな港町で暮らす五十嵐家に生まれる。耳のきこえない両親から、沢山の愛を受けて育つ。五十嵐明子…忍足亜希子大の母。ろう者。五十嵐陽介…今井彰人大の父。ろう者。河合幸彦…ユースケ・サンタマリア鈴木広子…烏丸せつこ鈴木康雄…でんでん脚本は『正欲』 『アナログ』の港岳彦脚本は、『正欲』 『アナログ』の脚本も手掛けた港岳彦が担当。才能あふれるスタッフ・キャストによって紡がれる母と息子の物語を、ぜひ劇場でチェックしてみていほしい。映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』あらすじ宮城県の小さな港町、耳のきこえない両親のもとで愛されて育った五十嵐大。幼い頃から母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常だった。しかし次第に、周りから特別視されることに戸惑い、苛立ち、母の明るささえ疎ましくなる。心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立つが……。【作品詳細】映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』公開時期:2024年9月監督:呉美保出演:吉沢亮、忍足亜希子、今井彰人、ユースケ・サンタマリア、烏丸せつこ、でんでん脚本:港岳彦原作:五十嵐大「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」(幻冬舎刊)企画・プロデュース:山国秀幸手話監修協力:全日本ろうあ連盟配給:ギャガ©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
2023年12月12日小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、理科の授業の準備をしようとしたら、机に入れていたはずの理科の教科書が見当らず、家に帰って探しても見つかりませんでした。教科書をなくしてしまったと絶望しますが、シングルマザーでパートを掛け持ちするほど忙しく働いてくれているお母さんには、教科書のことを言い出せずにいたイチくん。学校でも思い悩んでいましたが、仲の良いクラスメートたちと楽しく関わるうちに、元気を取り戻していきました。しかし数日後、算数、国語の教科書まで立て続けに紛失……! 「ぼくはなんてだらしないんだ!」と自分を責めたイチくんでしたが、隣の席のニコちゃんに明るく励ましてもらって、嫌な気分が一瞬で吹き飛びました。そんな中、イチくんは友だちのゴウくん・サンちゃんに呼び出されます。そして、ニコちゃんと一緒に教科書を見るために、わざと教科書を忘れているのではないかと言われてしまったのです。 イチくんはニコちゃんとは何もないことを伝えるため、「教科書を3冊もなくしてしまったから、忘れ物が多い」という真実を告白しました。 するとサンちゃんが、「なくしたんじゃなくて、盗られたってことはないの?」と質問。 これまで自分が紛失したと思い、自分自身を責めていたイチくんは、“盗られた可能性”という考え方に衝撃を受けて……。 疑わしい人は…? 誰かに恨まれるようなことをした覚えのないイチくんは、「盗られたという選択肢はありえない」と2人に伝えました。 しかし、理科と算数と国語の教科書を紛失したという事実に変わりありません。悩めば悩むほど、誰かに盗られたのかもしれないという可能性が頭をよぎるのでした。 隣の席のニコちゃんは、イチくんが教科書を忘れないようにと親切心で、手のひらに「国語」「算数」と書いてくれたものの、教科書を忘れたのではなく、なくしてしまったイチくんにとってはプレッシャーになってしまった様子。 自分で解決できない問題に直面したとき、過度の不安や疑念が生まれやすいものです。さまざまなな思いが渦巻くイチくんの姿に、共感できる方も多いのではないでしょうか。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
2023年12月11日