「友だちはいません」登校しぶりに悩み、親子でカウンセリング⇒先生の提案に対する息子の反応は…!?
ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まりました。以前から常同行動や強いこだわりなどがあり、集団の中で順番や列を覚えるのが苦手だったまっちくん。発達検査を受けても、特に診断名はつきませんでした。しかし2学期になって、登校しぶりはますますひどくなります。大学病院の心理発達科を受診して医師に悩みを相談しましたが、親の気持ちを理解してもらえず、ねこじまさんはつらい気持ちになってしまいました。
まっちくんの登校しぶりで予定通りに事が運ばない日が続いたある日、ねこじまさんの怒りが爆発。小学校の先生は、スクールカウンセラーに相談することをすすめてくれました。
まずは、ねこじまさんだけでカウンセラーの先生に話を聞いてもらったものの、具体的に何をしたらいいのかを教えてほしかったねこじまさんは、モヤモヤした気持ちを抱えたままになってしまいました。
そして翌週、まっちくんと一緒にカウンセリングを受けてみると……。
学校には、僕の好きなものがない
まっちくんのことを知りたい先生は、立て続けにいろいろと質問をしてくれますが、警戒心が強いまっちくんはずっと薄い反応でした。
しかし、「今好きなものや好きなことを教えて」という質問には、生き生きと話し始めるまっちくん。ただ、この好きなことすべてが、学校にはありません。まっちくんにとって、学校は好きなことができない場所だったのです。
先生は一生懸命いろいろ考えてくれたのですが、まっちくんが受け入れられるような方法を見つけ出すことはできませんでした。
ねこじまさんは、このときのことを「先生が考えるほど、歩み寄ろうとするほど、長男の気持ちは引いていってしまう、そんな印象でした」と振り返ります。
大人や子ども関係なく、相手の心を開き、わかり合うことは難しいものですよね。警戒心が強めのまっちくんにとって、先生に歩み寄られること自体がプレッシャーになってしまったのかもしれません。
まっちくんの気持ちにねこじまさんが寄り添い、一緒に解決策を探すことで、新たな希望の光を見つけ出すきっかけにたどり着けるといいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ